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一読目は正直言って
「ピアスの割にはエロさが来ないし、タイトルと中身もずれてるし・・・」
と並みの並くらいの感覚しかなかったんですよね。
頭で萌えなかっただけでなく、滾りもせんかった。
でもなんとなく近くにあってちょこちょこ読んでいるうちに
「なんとなくこういう人が自分の知ってるハッテン場にいそう」
な親近感がじわっと感じたのです。
自衛隊員とか和服屋の旦那がそこらにいるわきゃないのですが、
なんとなくこんな少しイケてるゲイがいるこういう所がどっかにありそう感が
強いのです。あまりファンタジーでないというか。
多分それを一番強く感じる理由は目つきと体つきじゃないかなぁって。
この本のカップル達ってどれもあんまり目がきらきらしてないというか、
むしろ実際にいる人のような細い目をしている感じ。
さらに怒ったり笑ったりして目を閉じている表情が多いから、いそう感が強い。
さらに体つき。多すぎず少なすぎず。体格差もあるけど、別に攻めが隆々しくて受けが嫋やかというわけでもなく、よく似た体格でがっちゅんしてる。
多分どのカップルの攻めも属性はリバで、やろうと思えばいつでもリバできそうな空気がある。那智とかは特におっとりしているように見えるから受けっぽい。
今こういう関係になっているのは「たまたま」にすぎないなぁって。
性格の悪さも変にドラマチックじゃなく、ほどほどにいそうなレベル。
「処女と思った?ざまぁ」と性悪なレロレロをするつばさにしても、
「犬がしつけがわるくってねぇ」としれっとローターつっこんで言い切る那智にしても、
この位なら実際にいてもありやなぁ、というくらい。
ハッテンバー描写も正直申し上げて「こういう所はあるよね」な感じ。
ちょっとオサレではありますが、出会ってすぐエッチというミモフタモナイ感覚は
「こういうところはある」と思わせます。
そういう読んでいて不自然間の無さがインパクトがないように思ったんでしょうが、
何度もよんでいると非常に読みやすいのです、この本。
表紙から連想する印象と違って、内容はとても可愛くコメディタッチなものばかり。とあるゲイバーを舞台にしたオムニバス形式の短編集です。
クロオさんの作品て、前に読んだ作品でも思ったのですが、キャラがちょっと抜けている(?)ところがあるというか、いい意味で普通じゃないなぁって思うキャラたちに中毒性を感じます。
シリアスでなくどこか笑えて萌えもある作風。絵柄もシンプルだけど、個性的な外見のキャラが多くてそれもよかったです。
もうどれも本当に可愛い。どのお話も私にとってアタリでしたので、短いながら出来るだけ全部感想を書こうと思います。
「似ている同士」
遊び人の千秋と自衛官のつかさ。2人はともにタチを宣言していて男らしい。
筋肉質な受けが読みたい方にはよいと思います。ベッドシーンはすごく萌えました…。最初はつかさは千秋を嫌遠していて、千秋が一方的にストーカー(?)化しているのですが、思いが通じ合ったその後のお話では意外にラブラブしています。性格は全然違うのに雰囲気がとても似ている、受け攻めの垣根がないような印象のカップルでした。
「恥ずかしい男」
こちらが表紙で表題作のお話。物腰はやわらかいのにSな那智と、無意識なMで童貞・意地っ張り・泣き虫な準。
準の世間知らずっぷりとか、騙されやすいところとかがものすごく庇護欲も嗜虐心もそそるというか…。
泣き虫なところがたまらなく可愛いです。那智が一見すると意地悪なのですが、準の泣き顔が見たいからという理由にもつい納得してしまうというか。相性のよいカップルだと思います。
遊ばれるだけ遊ばれて付き合っていることに気付いていない準も楽しい。
「溺れる男」
「恥ずかしい男」で当て馬役だったセレブな聖と、芸能人の陽平のカップル。
聖が那智に負けず劣らず強引で鬼畜で、陽平をいいように連れまわして使用人の目の前で陵辱…なんてするのですが、でも本人がナナメ上をいく性格だからか、これでも陽平を護っているつもりなのですね。
基本的にコメディなので痛々しくはないです。強引にくっついた(?)カップルなんですが、この先は上手くやっていくんじゃないかなぁと思います。
「冷たくしないで」
個人的にこれが一番好みでした。
酒屋のジロとバーで働くハーフのシン。
シンは貞操観念が強くて健気なのに気が強い。大分女性的だなぁと思ったのですが、何故かこれがすごく萌えました…。
いやらしいことは拒むのに、いざとなると不安になって「Hなことしてもいいから!」って泣く場面がとても可愛かったです。
それもシリアスでなく、全体的にコメディだったのがよかったです。
「オヤジと仔猫ちゃん」
喫茶店のマスターと泥棒(?)の組みあわせ。
借金のために窃盗を働く譲を遠山は自分のお店で働かせる…という設定だけみると重い感じなのに、重くなくとても可愛いお話でした。
健気で泣き虫な子供と、軽くてチャライけどカッコイイ親父って泣かせる組み合わせだと思います。
せつなくて笑えてとってもよかった。歳の差好きの人におすすめです。
どれも上手くかみあってないようでいて、おそらくお互いこの相手しかいないであろう、て組み合わせばかりです。
可愛くて笑えます。全体的にせつないというお話でなく、ほのぼのあまあまででもテンポがいい。ストーリーもキャラもよかったです。
全部よかった!て思った短編集は久しぶりな気がします。
詩雪 さん
こんにちわ、コメントありがとうございます。
クロオさんの作品のキャラはシリアスになりきれないというか、ほわほわしているところがあり、母性本能をぎゅっと掴まれる感じですね^^
泣き顔が多いのでそれがとっても好きなんです。
「さよなら、セックスフレンド」も読みました!そちらもお気に入りの1冊です。
「冷たくしないで」は最初クールだと思っていたシンがくずくず崩れていく様がホントに可愛くてお気に入りです♡
クロオさんの作品、すっかりハマってしまったのですが、既刊が少ないんですよね。もっと読みたいと思ってるんですが;;
SM論では久々にアタリの一冊でした。
特にハードなSMが繰り広げられるわけではないですが、精神的にゾクッとさせられるのがこの本のSキャラのいいところです。
あと、この作家さんは一人一人のキャラをしっかり描かれるので、読んでいてどの話も興味深いものになります。
画力もしっかりしているので、フツメンとイケメンの描きわけができているところも好きです。
結構地に足がついた表現が好きなので、ゲイバーが舞台ということもありますが視点が普通のBLというよりゲイっぽさが出ていてそういうところもいいな、と思いました。
この方のSのかたちをもっと読んでみたいです。
ジャケ買いしました!
絵はシンプルでした。
そこそこエロイかと
帯につられて買ったのでなんともwww
ドSではないかと。
ドS=鬼畜 な私には足りなかったです。
ただ言葉攻めはよかったです!
キターーーーーー!!!!
って思いましたw
7つお話が収録されているので読み応えはあるし
リーマン系、おじさん系、強引系?などジャンルにもばらつき有りで面白かった。
個人的に
恥かしい男 セレブ(ドS)×リーマン(童貞)
奪いたい男 恥かしい男の続編
抱きたいアナタ おじさん×青年(甘々系)
が好みでした!
ただ単に衝動買いです。
ジュネだしw中古だし(コラ)な衝動ものだったんですが
期待していなかったせいも含めて、様相外に良い作品でした(ノ∀`)
絵柄も、思っていたより好みじゃないの。
表紙はあんまり好みじゃなかったんだけど、中身は悪くない。
ジュネにしてはエロ弱めなのですが、
ジュネ独特の、コッテコテの「ヤってます」漫画より全然イイ。
そんなにストーリー性という意味では深くない気がしますが
嫌いじゃないです。
カバー裏含め。
結局リバに見せかけてもリバじゃないんだなwwというな。
ヤらせてやるよwと期待させておいて
実際は出来ない。その現実を突きつけられて泣きそうになる受の顔が好き
との攻の言葉。
や、解るわ(ノ∀`)ワシも想像すると胸が踊ってしかたない。
カワイイwカワイイwかわいい子ほどオイタしてやりたくなる気持ち。
こりゃ無いな~
でも、フイを付いて、予想外なタイミングで乗ってやるとか案外アリだとおもうのですが如何なもんでしょう??
次回作にも期待