読んでいて気が付くと息を止めていることがあります。物語に引き込まれて…救いようのない二人の関係はこれからどうなっていくのか。 これ程読み応えのある漫画はそうないでしょう。 どちらもとにかく続きが気になる!!!
眼球さん

『憂鬱な朝』の凄いところは、美人系受けが苦手だった私でもめちゃくちゃ萌えられた点だと思います。ストーリー展開が一般漫画に負けないくらい緻密で丁寧な描写に溢れていた事と、桂木の心情描写を極力削った事による行間の奥深さが絶妙でした。
3巻はついに桂木の方から暁人を求めるシーンが収録されていましたが、そのシーンを読んだ瞬間感動してしまいました。二人の関係が変容していく過程をじっくり描いてくれてたので、それぞれの人物の行動にとても納得が出来ました。
ワラビさん

桂木の想いがどんどん暁人へ向かっていくのが分かって、また桂木が自分を貶めようとしていたことに気づいてしまっても尚、桂木のことが好きな暁人の気持ちも伝わってきて、切ない１冊でした。
桂木が苦悩するところ、特に雪の中で昔の自分を悔いる桂木の絵はとても印象的でした。
匿名さん

時代設定も手伝って、なんとも艶っぽい雰囲気。だけど上品。主役ふたりが凛としていて魅力的。特に桂木は凛としているけど、ある時はやたら色っぽい。物語の運びがすごく丁寧で、人物の心の動きが伝わってきました。日高ショーコさんならではだと感じます。『花は咲くか』（幻冬舎コミックス）も大好きで悩みました。
さくさん

とにかく世界観が凄いです。時代モノで小難しい背景があるにも関わらず、それを少しも面倒だと感じさせません。キャラそれぞれの感情面がしっかりと描かれて、それを中心に読めること、恋愛感情がしっかり中心に据えてあって、恋愛の話として読めるせいだと思います。絵の美しさが物語に説得力を与えているし、私は決して絵は全てじゃないと思っているけども、高尚な話にはそれに見合った絵というものもあると思います。
背景にも人の感情にも両方に説得力がある。ここ数年、こんなにしっかりとしたお話をＢＬで読めた事はないと思う。稀有な作品です。素晴らしい！
ｙｏｒｕｃｏさん

とても切なくて、じれったい。 もともと桂木のクールさがツボでしたが 子供だった暁人の成長ぶりはスゴイい。 最近カッコイイとさえ思えます。
Usagikunさん

絵もストーリーも素晴らしく、とにかく読み終わった後、まるで映画を観たかのような満足感が味わえるということ点で言えば、『憂鬱な朝』は正に１００点満点です！日高ショーコ先生の作品は、読んだ後その世界観に数日はどっぷりと漬かってしまえるほど！後世に残る「名作」だと思います。これからが楽しみな作家さん達に多く出逢えたことは幸せでした。
chellydishさん

★近年稀に見る神作品…！
これの連載目当てに、雑誌発売日に本屋に走って、さらに切り抜き保存という、ここ何年かの自分にはないくらいのハマリ度を示している作品です。
　１～２巻はわりと桂木！桂木！という感じだったのですが、３巻では、攻の暁人の精神的成長の著しさに惹きこまれました。
　安易な萌に走るのではなく、ストーリー、キャラをしっかり描きこんだなかから漂う萌要素という、まさに商業ＢＬで求めているものが揃っていて、本当にお勧めしたい作品です。
　ＢＬも１冊完結ものでなく、こうした３巻以上続くしっかりした作品をもっと出していってもらいたいなあ、と思いました。
やがみさんのレビュー

★智之という箱のふたが開かれた
じれったくてじれったくて叫び出しそうになった第二巻。
でも「憂鬱な朝」の意味が少し解り、ツンツン家令にとって執着してくる暁人が愛しい存在になりつつあるんだと予感させられて、そして今作！
まるで風呂敷の包みの結び目を一つ一つほどいて中の箱が見え、そして智之という名前の箱のふたが開けられた！！
そんな展開が待っていました～
そして、時代モノのせいか、しかし今回は特に彼等の言葉のやりとりシーン展開全てに渡って、まるで舞台を見ているような錯覚に陥りました。
いやー、実にいい。彼等が動いている。
茶鬼さんのレビュー