紺しょーた先生インタビュー

『日々も積もれば恋となる』スピンオフ！ きゅん&切なさ満点の恋

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2506回
紺しょーた／ホーム社／アイズコミックス.Bloom
コミックス『恋を描けば色が咲く』10月23日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
彼女に振られたばかりの大学生・龍二は、飲み会で同級生のレオと出会う。親しくないはずの自分をじっと見つめてくるレオが気になり、酔った彼を家まで送り届けることに。家に着いたレオは「なんで辞めたんだ、サッカー」と、龍二の中学生の頃を知っているような、意味深な言葉を告げて眠ってしまう。とある事情で夢を諦めた龍二と、諦めず美術の道を進むレオ。ふたりが出会い、寄り添い、恋をしていく——…。

――作品紹介をお願いします
大学の飲み会で出会った初対面の同級生が、自分のことをなぜか知っているようで？ というところから始まります。
好きなことに対しての挫折と向き合い方、諦めた人と諦めなかった人、傷つけられた言葉と救われた言葉、お互いに影響して寄り添う大学生同士のお話です。

デビュー作の『日々も積もれば恋となる』の1年後設定で、スピンオフ的なお話ですが(前作の受けの友達が今回の攻め)、今回のお話単体でも読めるようになっています。


――主人公たちはどんな攻×受ですか？
ドライなコミュ強男子×健気な努力家男子で、攻めは距離感バグり気味のいつもニコニコしているタイプの龍二、受けは照れ屋＆人見知りで塩対応しがちなタイプのレオです。
正反対っぽい二人、過去に壁に当たった時の対処も真逆ですが、心の底に好きなことへの熱い気持ちがあるのが共通点かなと思います。

――当て馬や重要な脇役は？
前作の受けの天(そら)を、ある意味龍二に影響を与えている人物としてちらっと登場させられたことが嬉しかったです。



――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
二人の近づいていく距離や表情、とどめを刺された瞬間など楽しんで頂けたらなと思います。
特に3話のキスシーンはお気に入りです。
それと社会人になった二人を絶対に描きたいと思っていたので、番外編として描けて満足しました！



――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
レオの髪にグラデトーンを貼って削っているんですが、単行本作業で見返したら回によって濃さがものすごくバラバラで全部調整するのが大変でした…自業自得ですが…。
楽しかったのは、舞台にしている仙台のお祭りのシーンを描けたことです。
数年前、参考用に撮りに行った写真を見返してまた遊びに行きたいと思いました。

――今作にまつわる裏話はありますか？
受けのレオが、今の子になるまでかなり二転三転しました。
年上の教授だったり、オラオラ系の強気受けだったり… 今見ると誰?? という感じで新鮮です。
それにともなって本編ストーリーも書いてはボツにするを3、4回くらい繰り返したのですが、自分の作風？ みたいなものに逆らってドロドロ系にしようとしたこともありました。
それの途中で担当さんに「無理矢理クズキャラ出そうとしなくて大丈夫ですよ…」と見抜かれてたのが笑えました。


――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
読んでくださる方からのメッセージやお手紙に本当に助けられていたなと思います。
連載中は毎回締め切りとのギリギリの戦いだったので(担当さんすみません… )楽しみにしてくださっている方がいるという事実が何よりも支えでした。


――今、何かハマっていることは？
おいしいプロテインを見つけたので毎日飲んでいます！
あと、原稿中にホラー映画を流しすぎて克服したので、面白そうなものを片っ端から見ています。


――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
嬉しい気持ちと関わって下さった方への感謝の気持ちに、ひたすらにド緊張の感情が混ざり合ってちょっと具合が悪いです。
(前作のインタビューを見返したらだいぶ同じ気持ちだったのでコピペしました)



――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！　
紺しょーたと申します。
2冊目のコミックスを出して頂けて感無量です。
今作も主役の二人を大事に描いたので、どなたかのお気持ちに触れられたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします！

担当より
2年ぶりになる紺しょーた先生の新刊は、前作『日々も積もれば恋となる』のスピンオフ作品『恋を描けば色が咲く』です。
『ひびつも』に、天(そら)の友人として出ていた龍二がメインになる本作。
スピンオフではあるのですが、前作を知らなくても全く問題ありません！ (もちろん、読んでくださった方には嬉しい演出もあります♥ ぜひ前作の『日々も積もれば恋となる』もよろしくお願いします！)

攻めの龍二、受けのレオ、ともに過去に挫折を経験したことのあるふたりが大学で再会するところから物語はスタート。
人との接し方や性格など、一見正反対な龍二とレオですが、ふとしたきっかけでお互いのことを知っていき、仲良くなっていきます。それぞれに抱えている過去の傷に触れ、悩んだり葛藤しながら、寄り添い前に進んでいくことを選んでいく……。
龍二もレオもほんとーーーーに真っ直ぐでいい子なので、読んでいると気づけばふたりのことをすごく好きになっています。
お互いの事を大切に想い合う関係性が作られていく様子が、丁寧であたたかくて優しくて、ラストシーンの夕焼けのシーンは心にぐっと響きます。
会話ややり取りから、ふたりともお互いのことを尊敬しあっているのが伝わってきて、すごく素敵なんですよね。
『こいいろ』を読むと、心がとてもあったかくなって、人にやさしくしたいなぁと思います。

両想いになったふたりが身体を重ねるまでもすごくじっくり描かれていて、そこも最高です。
ふたりで協力してレオが龍二を受けいれることができるようになるまで準備をしていく…ようやく一線を越えた時はレオが思わず泣いてしまうのですが、読んでいるこちらも「よかったね…!!」と拍手したくなります。

また、描き下ろしにはレオの誕生日のお話が、番外編には社会人になったふたりのお話が収録されています。
これがまた…嬉しい内容で…！
最終話のあとも、ふたりがふたりのペースでゆっくり一緒に生きていっているんだなというのをしっかり見られるので、読後の満足度がすごい!!!

恋する胸きゅんも、切なさも、幸せな気持ちも、エッチなシーンも、全部がつまっている『恋を描けば色が咲く』どうぞよろしくお願いします！

第1話試し読みはこちら

コミックス『恋を描けば色が咲く』

特典情報

アニメイト限定：描き下ろし4ｐリーフレット(カラー＆モノクロ)
とらのあな：描き下ろしカラーイラストカード
コミコミスタジオ：描き下ろし4ｐリーフレット(カラー＆モノクロ)
ホーリンラブブックス：描き下ろし4ｐリーフレット(カラー＆モノクロ)
協力書店：描き下ろし漫画ペーパー
電子書店限定：描き下ろし漫画(1ｐ)

詳しくは.Bloomホームページ、または公式Twitterをチェック！

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