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あの名作、名ゼリフ、名シーンが生まれた背景── BL作家、制作者たちが明かす制作秘話がたっぷり!
私は好きな漫画家さんや小説家さんができると、どんな方で何を思いながら仕事をされているのか、とても知りたくなります。それらの片鱗を求めて、既刊作品をあらかた読んでしまうまで他の作家さんの作品を読む気になれないことが多いです。
この「BL部へようこそ」は、そんな私の望みに存分に応えてくれていて、価格は少々高めですが、買ってよかった!と思いました。
7人の作家さんのうち、読んだことがあるのは木原さん、一穂さん、座裏屋さんだけだったのですが、ほかの先生方の記事もとても興味深く、読みごたえがあります。好きな作家さんはもっと好きに、まだ読んでいない作家さんの作品はすぐにでも読みたくなりました。(座裏屋さんはカバーイラストの製作工程だけでなく、インタビュー記事もたっぷりありました。)
インタビューの主な内容は、
・作品のテーマはどこから発想するか
・モチベーションアップの仕方
・プロットの組み立て方や作業の進め方
・大切にしていること、意識していること
・これまでに影響を受けたり心を揺さぶられた一冊
・自分の作品を一言で表すと?または、キャッチコピーをつけるとしたら?
など。
特に最後の質問への答えは、各先生方のプロとしての生き方を端的に表しているようで、とても心を打たれました。
インタビューからは、たくさんの資料を集め、時間と戦いながら作品を紡いでいらっしゃる先生方お一人お一人のBLへの深い愛を感じます。
そんな先生方による自分の作品のミニ解説が、なかなか面白いです。苦労した点、思い出、今後の豊富、容赦ない解説など、短い文章にそれぞれのお人柄が滲んでいます。
作業机や愛用の文房具、お気に入りのアイテムの写真を公開されている先生もいて、おお!となります。
制作者の方々のインタビュー記事が新鮮で、BLを楽しむ新たな視点をもらいました。
菊池晃一さんは、『ルボー・サウンドコレクション』を立ち上げた方なのですね。
ドラマCD収録現場での声優さんへのディレクションや、原作者さんとの何気ないやり取りから作品への思いを察したりと、本当にきめ細かい丁寧な作業の積み重ねの上にCDが作られるのだと、感服しました。何より、菊池さんのBLへの愛が伝わってきます。
これからは、ちょっとした間やBGM、息遣いなどにも気を付けて聴きたくなりました。
表紙デザインを手掛けるCoCo.Designさんの記事では、漫画と小説ではタイトルロゴに求められるものが違うというお話が面白かったです。
デザイナーの名前は表紙折り返し部分に小さく記載されていることが多いようですね。帯に隠れてしまうことも多くて、意識していませんでした。素敵な表紙だな、と思ったらチェックしてみようと思います。
作り手の方々の深いお話を読み、ますますBLが好きになりました。ぜひ、第二弾を強く希望します。他の先生方のことも知りたいです。
でも、アンケート葉書が挟まれていないのですね。編集部あてにメールするのは、少々気後れがしてしまいます(笑)。
まりぽん812
窓月さん、コメント、とても嬉しいです!
木原さんと一穂さん、作風の違うお二人の作品を自分が好きな理由がこれまで分からなかったのですが、窓月さんからいただいたコメントで分かったような気がしました。「おいで」と「手紙」もきっと同じですよね。ありがとうございます。
先生方のお話に驚いたり共感したり、小さな共通点を見つけて嬉しかったり。充実した企画でしたね。文章も率直で端正で。第二弾希望を編集部あてにメールしてみようと思います。
ありがとうございました。
窓月
まりぽん812さま
こんばんは。わかりやすく共感しまくりなレビュー、ありがとうございます!
木原音瀬さん目当てで購入しましたが、扇ゆずはさん、志水ゆきさんも大好きなので、とても満足感のある企画だったと思いました。うんうん、BL作品の制作に携わっていらっしゃる方々の深いBL愛、すごく伝わってきましたよね。第二弾、わたしも切に希望しています笑
作家さんご自身の作品紹介(ミニ解説)、面白いですよね〜。特に木原さんはかいつまみすぎて、どれも爆笑してしまいました。それと、作風が異なる木原さんと一穂ミチさんが、BLとはかくあるべし!という目指すゴールが同じだったりするのも嬉しい発見でした。
感想をシェアしたくなってしまったので思わずコメントさせてもらいました!