電子限定かきおろし付
オメガバースなのに透明感のある作品です。
エロはとてもエロい。前半は終始発情期セックスです。
透明感とは何か。
キャラクター、ストーリー、真っ白なんです(画面の事ではないです)
他に良い様が無いですが、まっさらと、汚れのないという印象。
私の中での神作品のラムスプリンガの情景と同じ感覚を受けました。
作風は全く違います。どちらも私の中では神作品です。
比較するわけではありません。どっちも好き。風の吹く様なストーリーの作り方、キャラクターの動き方、すべて素晴らしいです。
(オメガバースβ×Ωの典型)として昔のα番が現れての所が痛々しかったですが、作品としては仕様がないと思います。
綺麗なハピエンでした。
描き下ろしは出産後落ち着いてからえっちです萌えた。
切ないと萌が入り混じって情緒がぐちゃぐちゃになるオメガバース。
アルファばかりの家に生まれ、『番剥がし(初めて聞くワード!)』をされて、ヒートが終わらなくなってしまったオメガの話。
このオメガのために雇われた、“彼を抱くことしかできない”ベータが、彼を“ふつう”にしてくれる。尊い。めちゃくちゃ尊い。リアムの家族の話まで含めて、、最高に尊い。
そして!エロがエロぃぃ・・・リアムが弟くんの牽制にイラッとして、窓際でオリバーを攻め立てるシーンとかたまらなく好きです。天才。
すごく素敵なお話ではあったのですが、少し私の予想とは違っていたので、萌2評価にさせて頂きました。
生涯ただ1人だった番、その番に"番剥がし"をされて、発情が一年も続くΩのオリヴァー。αの名家に生まれながら自分だけがΩだったことも、苦悩はあっただろうに、さらに番剥がしに合うとは…。
そんなオリヴァーの弟の誘いにのって、オリヴァーの性処理として共に暮らすことになったのがβのリアム。色々経験豊富そうで笑、人当たりの良さが最初遊び人ぽく見えちゃっていたんですが笑、実は愛情深い素敵な人です。
すごく良かったのは、"どーせ俺なんて"的なオリヴァーに対し、"君は普通だ"と、特別扱いや哀れみの目をして接することなくリアムがいてくれたことです。番剥がしにあい、挙句一年も発情が治らない、惨めな自分…そう自分を卑下しながら、八つ当たりなのか、"βのお前が"的にリアムにもあまり好ましくない態度をとるオリヴァー。煽られて抱き潰したりしましたが笑、でも怒りよりも冷静さを保つように大人な対応を取るリアムが、オリヴァーに"君は普通だ"と伝えます。その真意は、オリヴァーが本当に番剥がしにあったαを愛していたことや、兄弟を大切にする姿を感じ、"可哀想なΩ"としてでなく、健気さや純粋さを持つ"恋する子" "兄弟思いの良き兄"として"普通のどこにでもいそうな子"と思って"君は普通だ"と伝えたのかなと思いました。偏見や哀れみは、オリヴァーでなくとも辛いこと。ましてや"腫れもの"扱いのオリヴァーには特にだと思います。次第にオリヴァーに惹かれていくリアムはしっかり気持ちを伝え、2人は身も心も結ばれます。
身も心も結ばれた後、番剥がしをしたαが登場するのですが…すみません、ここが私的には話に厚みがなくて、ちょっと残念でした。オリヴァーと2人きりになった時によりを戻そうと迫り、そこへリアムが駆けつけてαから身を呈して守るのですが、
よりを戻す理由が、他で番った女に子供が出来なかったから、堕胎していたオリヴァーの子供を奪いに来た みたいな感じだったんですよね。心底愛し合っていてオリヴァー揺れるかなとかはありませんでした。オリヴァーと番になったのもαの名家だったからで、でも"他の人と結婚しなきゃならなかった"から番剥がしをした…感じでした。庇うリアムに安易に銃を向けるのもちょっと違うなぁ。もっとドラマチックな展開があるのかと、、、。当て馬的存在なのでリアムやオリヴァーほどの厚みはなくて勿論いいと思いますが、オリヴァーが"番剥がしにあった"ことや、帯にもありましたが"誰かの番"がそのαなので、リアムとオリヴァーの愛を語る上では重要な存在だと思っていたので、そこがちょっと残念でした。
身を呈してオリヴァーを守ったリアムは、
番にはなれないけどそれでも一緒にいたいことを伝え、2人は改めて互いの存在の大きさを感じ、幸せになります。リアムがなぜ、Ωのオリヴァーと共に生きていける自信があったのか、幸せにする揺るがぬ信念を貫けたのか、そこも素敵なところで、お気に入りです(^ ^)それは、リアムの両親が、βとΩの男性の間の子で、常に愛に溢れた家族の中で生きてきたからでした。境遇は、のちの自身の生き方や考え方に大きく影響すると思います。周りから可哀想と思われていたオリヴァーに対し、オリヴァーの秘めた優しさや思いやりを感じて、そこを愛おしく思えたリアムに、すごく納得できました(^-^)リアムが愛を知っていたからだったんですね。種は関係ないといいながら、番うことを良しとすることが多いなかで、惹かれ合う姿に、あぁ2人は本当に種ではない何か特別なものがあるんだなぁと感じました。過去を知ってもなお愛おしいと思える…いや、過去を知ったからこそ愛おしいと思えたのかなと思います。
きみはもう噛めない、これは"誰かの番だから"かもしれないし、''βとΩだから"かもしれないけど、
もしかして、噛めない≒噛む必要がない=番にならなくても愛がそこにあるからそんな証はいらない とも読めるかなと思いました。私の勝手な解釈ですが。揺るがない2人の愛を感じる作品でした( ^ω^ )
大好きなオメガバースです。
今作は、Ωなら男性でも妊娠できるという設定のお話でした。
α家系の名家に、唯一生まれたΩで長男のオリヴァー。
留学先で番を見つけるも、一方的に解消された後遺症でΩフェロモンが出ないまま1年もヒートが続いている。
そのヒートを収めるために雇われたβのリアム。
2人きりの離れでの生活が始まった…
はじめ、リアムは仕事としてオリヴァーを抱きますが、不安で弱い部分をみせるオリヴァーに惹かれていきます。
そして、オリヴァーもまた、優しいリアムを好きになっていきます。
2人を見守るのは、老犬のレディ。
この子が可愛くて癒されました!
ある日、元番のサンドラがオリヴァーを連れ戻しにやってきますが、コイツはとんでもないやつでした。
しかし、オリヴァーを絶対に渡したくないという強い意志を持って立ち向かうリアムに阻まれます。
この時のリアムは、とてもかっこよかったです!
そして、オリヴァーもリアムを選ぶ。
αではなくβを、運命ではなく自分の意思を尊重するところが好きでした。
そして、弟のノアも兄の幸せを願っていて、別れ際にハグする2人にうるっときました。
作中、リアムがオリヴァーを普通だとよく言っていたのですが、途中でやっとその意図が分かりました。
Ωだからじゃなく、普通の男の子だけどそれでいいんだよ…という意味だったのだと思います。
Ωじゃなく、オリヴァー自身が好きだという…
途中に出てきた一番下の弟の存在が意味ありげでしたが、よくわからないまま終わってしまったのと、やはりオリヴァーの両親が嫌いでした。
最後、子どもが生まれた2人の元に両親から手紙が届き、認め合えたような流れになるのですが、正直納得いきません。
あと、「番剥がし」って、なんだったんでしょうか…?
疑問点が多々ありつつも、2人で暮らすオリヴァーとリアムの姿をみて幸せな気持ちになりましたし、やはりオメガバースはハッピーエンドじゃないと!と改めて思いました。
表紙の表情からえろ中心の話なのかなと、購入を悩んでいました。
ただβ×Ωな関係にどうしても惹かれて読んでみたら、切なくてえろだけじゃない作品でした。
ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー
妊娠描写とお腹を切開した傷跡があるので、そういうのが苦手な人は注意が必要だと思います。
あと、あとがきにベイビーも出てきます。
攻めはβのリアム。彼はとても優しくて、好青年な感じです。最初の印象は少しすれて見えましたが、その実とても良い人でした。
どんどんとオリヴァーに惹かれていって、彼を包み込んでいくような愛が素敵でした。
受けはΩのオリヴァー。誘い受けのようなことをしておいて、根は普通の男の子。
過去に囚われている彼ですが、そのことについて深く触れられてはいません。
”番はがし”などの独自?の設定も出てきます。
終始リアムがオリヴァーのことを「普通の男の子」と表現します。ここがすごく素敵でした。
できそこないのΩであることにコンプレックスのあるオリヴァーの心を解かしていきます。
最後は、二人にとって一番良い形でおさまります。
オメガバースの1つの特徴は、Ωが妊娠できることだと思うのですが、それが読めたので大満足でした。
描き下ろしに出てくるベイビーはとても可愛かったです。