てんてん
本品は『ご先祖様は吸血鬼』の
フェア書店限定特典ペーパーです。
本編後、志波視点で
志波が体調を崩すお話です。
1人暮らししていた頃の志波は
まともに朝食を作っていませんでしたが
同居をするにあたり
健太の幸せそうな顔を見たいがために
それまでよりも早起きして
毎朝支度をする様になります。
志波としては無理をした自覚は無くても
健太の引越しの手伝いや模様替えなど
立て込んだ結果…
数年ぶりに
発熱して寝込む事となりました。
昨日は終日布団の中でしたが
日が落ちた今は微熱程度に落ち着き
健太も会社から帰ってきたようです。
廊下で先ほどから
小さな物音がしていて…
A4サイズ片面モノクロ印刷
(書店によって型違い有)にて
健太との同居後のお話になります。
ほどなくしてぱたぱたと
階段を登ってくる足音が聞こえ
寝室の扉か開きました。
健太は枕元までやってきて
志波の熱が落ち着いた事を確認すると
盆にのせてきた湯飲みをよかったらと
差し出してきました。
鼻が利かない志波には
何だかわかりませんでしたが
それは玉子酒でした。
滅多に熱が出ない志波の熱を
自分が光露を吸っているせいではと
健太は心細げな表情でした。
健太の罪悪感を逆手にとって
一生縛りつけちまうぞ
思わずついて出た言葉に
健太はわざわざ縛りつけなくても
自分は志波から離られないのにと
きょとんとされてしまい
大らかに受け止められた志波は
笑いがこみあげてしまいます。
ひとしきり笑った後に
志波が飲んだ玉子酒は斬新な塩味で
リベンジで朝粥をリクエストする
…という幕引きまで
ほのぼのでちょっと笑える
優しいSSでした (^-^)
玉子酒って爆発しましたっけ!?
志波の看病を頑張る健太ですが
やっぱり料理は全くダメなのが
おかしかったです。
※全プレペーパー(レビュー済)
雑誌全プレペーパーは
健太が料理に挑戦するお話です。
タイトルは「微熱の夜に」。
数年ぶりに発熱して寝込んだ志波を、健太が看病するという内容です。
本編では両方とも健太(受)の視点だったので、志波(攻)の視点で書かれたこのショートストーリーが新鮮でした。
本編では健太に負けじ劣らず本音を吐露しまくりの志波だと思っていたのに、普段は飲み込んでいる言葉がまだあったというのが興味深かったです。「仄暗い願望」と志波はいうけれど、「いやいや今更何言ってんのさ、むしろ大歓迎!」と健太同様きょとんとしてしまいました。