【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
表紙に一目惚れしました(∩´///`∩)
真っ白な背景に散りばめられた宝石がキラキラしてて素敵です♪
一人称が「私」攻め×「僕」受け。
どちらも穏やかな人柄で言葉使いも丁寧。
優しく甘く展開し、タイトル通りのお話です。
意外性がないといえばないのですが個人的に家族絡みにはめっぽう弱いので
受けが家族への想いやわだかまりを抱え、解消する流れは泣けました(;ω;)
宝石に関する専門的な言葉もあったので
石がお好きな人が読んでも楽しいかも知れません。
そういった面も個人的には面白かったです♪
さてさて。
定食屋の休業日と知らず訪れ、店の前で空腹で座り込んでいた攻めとその兄。
受けはその姿をみて店内に招き入れパパッと食事を提供します。
その一件で攻めはすっかり胃袋も心も受けに惚れ、足繁く通う常連となります。
受けは攻めの美貌に気後れしながらも、ドキドキと心躍らせ、次第に仲良くなっていき…。
ハッキリと下心を持ちながら仲を進めようとする攻めに対し、
今までの人生経験上自分に不釣り合いな状況を前向きに捉えられない受け。
しかし攻めの優しさに心が解れ、恋人へステップアップをしようとした矢先ーーーと展開します。
最初、受けの前に宝石商の"兄弟"が現われるので
あれ?攻め2人で取り合うやつか…!?(ワクワク)と思ったら、
兄ちゃんは普通に気のいい兄ちゃんでした(´・ω・`)←
兄は人懐っこくて豪胆さのありそうな野性系。
弟は年下相手でも敬語で話す清楚な美人系。
こう↑並ぶと私の中のセオリーは完全に兄が攻めだと思ったんですけどね…;
兄はノンケでちょっと残念でしたが清楚な美人系が攻めは新鮮でした♪
受け視点だと王子様みたいなのですが、攻め視点になると下心モリモリで面白かったです。
受けは祖父母が始めた定食屋を守っています。
子供の時から大好きなお店を継ぐのは前向きな感情からだと思ってたのですが
話が展開していくにつれ、内心複雑な気持ちを抱えていたことが分かります。
攻めは宝石商で「憧れ」や「夢」を売っている。
この【夢】の部分がキーワードになっており、
受けの性格に影響を及ぼし、攻めと関係を深めることに気後れする一因にもなるのですね。
宝石商という設定が単に飾りでなくストーリーに絡んで活かされるのが良かったです♪
夢を持つことに抵抗がある受けでしたが、
読後の感想は夢のあるお話で素敵だったな~と思いました。
少々身勝手だった父親の想いも、母親の想いも、ウルッとくる(;ω;)
受けが意識を変化させるキッカケになった攻めの優しさも心地よかったです。
攻めの兄がキーマンになるのかな?と思ったけれど
普通に脇役で収まってたのは少々肩透かしで残念でした。
どうせならもう少し絡んできて欲しかったな、と。
(単に私好みの兄だったので見たかっただけ←)
それ以外は表紙の雰囲気を楽しめる内容で満足ですヾ(*´∀`*)ノ
今回は兄と宝石店を営む宝石商と祖母の定食屋で働く青年のお話です。
受様の料理に惚れ込んだ攻様が受様のトラウマを払拭し
危機を乗り超えて恋人になるまで。
受様の家は祖父母が始めた庶民的な定食屋です
受様は祖父と両親が亡くなってからは高齢の祖母を支えて働いています。
アットホームな雰囲気でそれなりに繁盛してきましたが
近所に大型ショッピングモールができてからは商店街自体が寂れてきて
築50年近い店舗は今では常連客のおかげで続けられる状態で
週一の休みで頑張ってもリフォーム費用まではままなりません。
そんな店も祖母の信念により盆と正月はお休みをとるため
盆休みの初日、受様はモールの映画館で映画を見て食事して
買い物でもしようと家を出る事にします。
常連客と話しているうちに、ご近所では見かけない険悪な雰囲気で
口論して歩くオラついた服装の2人組を見かけます。堅気見えない
2人組は任侠映画やドラマで見かけるようなヤクザのようで
受様は見入いると、2人が祖母の定食屋の前で立ち止まり、
休みと知って落胆している姿に思わず声を掛けてしまうのです。
受様はなりゆきから2人に食事を提供し、受様の料理を気に入った
2人はちょくちょく通ってくれる新しいお客お様となります。
実は2人は兄弟で駅向かいで両親から引き継いだ宝石店を
経営する宝石商だったのです(笑)
大柄でくだけた口調の男前が兄、
細身でモデル並みの美貌の弟が今回の攻様になります♪
もともと和食好きの攻様は受様の作る和食の虜になったばかりか
作り手である受様にも惚れこみます。
受様も格好いい彼らが来てくれると店内がキラキラに感じらる上
2人は祖母ではなく受様の料理を望んでくれて美味しいと言ってくれ
受様のモチベーションも上げてくれるのですよ。
店に通ううちに2人がヤクザという受様の誤解も解けて攻様は
それとなく好意を告げますが、激ニブな受様に全く通じません。
果たして攻様の恋に勝機はあるのか!?
ゲイである攻様が受様の料理に惚れ込んだ事から始まる
コメディー風味の恋物語です♪
和食好きな攻様が受様の料理に惚れ込んで少しづつアプローチし
受様も優しくて頼りがいのある攻様に徐々に懐いて惹かれていくので
わりと早い段階で両片思いな様相になります。
しかし、最近の両片思いモノでお楽しみの1つとなる事の多い
勘違い系な展開は受様の自覚が遅いのでそれほど楽しめません。
2人がすれ違ってグルグルするというよりも攻様が気持ちが伝わらない
ジレジレ感にムフフッ♡てする感じかな。
最初、攻様の兄のインパクトが有り過ぎて彼が攻様みたいな印象が強く
どうなる事やら~と思ったのですけど、
料理上手な受様の様子が定食屋でのごはん風景で表され
攻様の宝石商と言う職を生かした事件も絡めてワクワク&ドキドキ
楽しく読ませて頂き来ました (^-^)
お話の随所に宝石商である攻様の見せ場があるのですが
受様を縛っていた父親への確執というかトラウマが払拭されるラストに
繋がるとは思わず予想外でしたね。
キラキラジュエリーがいろいろ出てくるので雑学的な知識があると
より面白いかな。
インパクト大な攻様兄に未練があるのですが、お兄ちゃんのキャラ的には
スピンオフは難しいかな!?
今回は両片思い繋がりで真崎ひかるさんの『俺様俳優と蜜愛新婚ごっこ』は
どうでしょうか。こちらの受様も天然さんですよ。
美形の宝石商なんて、BLではない宝石商シリーズを彷彿させますが、あちらとは違って仲のいい宝石商兄弟と定食屋の青年の恋。
<あらすじ>
祖父の残した店を守る祖母・礼子と共に「かっちゃん食堂」を切り盛りする歩夢(受け)。
ある店休日、出かけようとする歩夢は店の前でヤクザと思しき二人組がお腹を空かせて店休日を嘆いているのを見かけます。
ヤクザは怖いけど、お腹を空かせている二人を放っておくことができなかった歩夢は特別に店を開けることにします。
店に入ってサングラスを外してびっくり。
二人とも凄い美形な兄弟だったのです。野性的な魅力の大誠と清楚な美人系の慧
介(攻め)。歩夢の料理を気に入った二人はそれ以来、頻繁に訪ねてくるようになります。
両視点で話は進みます。
歩夢は夢を追い続けて亡くなった父、父の夢を応援しながら病気で亡くなった母という家庭で育ったため、非常に現実的になってしまいました。
夢ではご飯は食べられない。夢をもつことはいけないことだと思っているフシがあります。
はじめ、カウンターに座る二人の会話は時々不穏です。「コカ」とか「バイヤー」とか怪しい匂いがプンプンしていたのですが、タイトルで分かる通り、彼らは宝石商で、犯罪とは無縁の人たちでした。
駅を挟んで反対側に店を構えていたため今まで来店する機会がなかっただけだったのです。
歩夢に一目惚れした慧介が頻繁に通いながら、アプローチしていくのですが、鈍感な歩夢には全く伝わりません。
かなりはっきりと好意を伝えても、自分に気があるとは露とも思っていない歩夢は違う風に解釈してしまいます。
このあたりは楽しいですが、慧介が不憫になります。
やっと慧介が告白しても、その場では返事ができません。
歩夢ははじめから慧介のことを特別に思っていたようですが、今まで恋愛に興味がなかった気が付かなかったのでした。
その後も少しづつ距離が近づくのですが、ようやく歩夢が自分の気持ちに気が付いたころ、借家だった「かっちゃん食堂」が売りに出されることになり、一千万という大金が必要に。でなければ、ここから遠く離れた関西へと移転することになるかもしれない。
慧介とずっと一緒にいたいという夢のため歩夢は頑張りすぎてしまいます。
小さい時から、他人の夢を手伝うことしかしてこなかった歩夢が初めて見た夢。
それをかなえることに必死になりすぎて周りが見えなくなってしまいます。
今までの経緯から頼り方もわからない歩夢は自分の行動が慧介にどう映るのか考える余裕もなくなってしまうのです。
恋愛をする余裕もなかった歩夢は恋をしたこともなく、自分の気持ちに気が付くのにも時間がかかるし、それを気遣って先に進むのを理性で頑張る慧介なのでなかなか先に進みません。大誠と慧介の宝石店が詐欺にあったり、歩夢の店の移転話などはあり、心の余裕がなくなることもありますが、基本二人ともお互いが大好きなので安心して読めました。
野性的で大らかな大誠は兄らしく弟を見守ってる感じで対照的な二人なのにすごく仲が良くて良い感じでした。
そして、大誠が見初めて連れて帰ってきた「マリコさん」。
初めは美しい女性かと思われるような思わせぶりな書き方をしてありましたが、実際はロシアンブルーのとても賢い美猫でした。
この一人と一匹が良い感じで二人の間に入ってくるのが、ただ甘々な話になるだけじゃなくていい感じでした。
夢を追いかけてばかりいた父親によって作られたトラウマも誤解も解けて本当に良かった。
慧介は歩夢にとって、夢をみることを教えてくれた人であり、父親との確執を無くしてくれた人でした。
歩夢が無理しすぎて倒れる前に慧介が気づいてよかった。
お互いの家族公認なので、障害もなくこれからも仲良く甘々な二人でいることでしょう。
特に、大誠は歩夢の作るご飯の御相伴に預かることに大喜びだろうから、何かあっても相談に乗ってくれそうで安心です。
電子書籍限定SS
本編後、「かっちゃん食堂」を改装することになり、その間慧介の部屋に居候することになった歩夢視点。
昨日から慧介の部屋にきた歩夢。
目が覚めると目の前に美貌の恋人の顔。
慧介の顔を眺めながら、昨日の濃い夜のことや大ファンだった女優に会えたことなどを思い出しうっとりしています。
何のとりえもない自分ができることは料理をつくることだけ。
このひと月の間に慧介の胃袋を掴んでしまわなければと、昨日の情交で疲れた身体もなんのその気合をいれる歩夢でした。
何のとりえもないと思っていますが、慧介は完全に歩夢にメロメロなので心配しなくてもいいのになーと思いながらも、二人で甘いひと月を過ごすのでしょう。
同居期間のひと月が終わってもそのまま同棲し続けるようになったりするといいですね。
定食屋で働く受けの料理にがっちり胃袋を掴まれた紳士な攻め様との恋物語で、タイトルや表紙のイメージ通り甘くて良かったです。
疲れてるから、甘いものをさらっと読みたいなぁという時にピッタリかと思います。
攻めの慧介は早い段階で受けにメロメロになってるし、変な当て馬も登場しない。
そして両視点で進むので、二人の気持ちが丸わかりで安心して読めるんですね。
結構早い段階で慧介が告白しちゃうんだけど、歩夢は奥手な受け様なので「とりあえずまずは友達から」という言葉をそのまんま受け取ってのスローテンポな歩み寄りなんです。
さっさと恋人同士になりたいけれど「友達から」と言ってしまった手前、ぐぬぬぬ……みたいな攻め視点が美味しかったです。
私が一番良かったなと思うのは、歩夢の父に対する長年のわだかまりが解けたことでした。
正直、私は歩夢の父みたいな夫は勘弁だなって思ったんです。
歩夢の父は一攫千金狙いのいわゆる夢追い人で、数年に一度しか帰国せず、稼ぎも期待できない。
そんな夫に代わって妻が必死で稼ぎ、子育てをし、義母の看病もする。
そこまでして、地球のどこにいるかもわからないような男と結婚している意味あるのかなぁ?って、歩夢の母に問いたい気分でいっぱいだった。
歩夢自身も、そんな父を反面教師にし「夢を追い求めるのは無謀で無駄だ」と思ってきた子なんです。
それが「宝石」という人の夢や憧れが詰まった物を取り扱う慧介と出会い、やがて父が遺した石の価値を慧介がその優れた鑑定眼で再評価し、父に対する長年の誤解が解ける。
「夢」「宝石」というものがきちんと織り交ぜられて描かれていたところが、このお話のとてもいいところだったと思う。
そして慧介を通じて夢を見ることを恐れなくなった歩夢が、かつての父と母との関係に思いを馳せて
「離れていても 夫の追いかける夢を一緒に楽しんでいたのかもしれない」と母の気持ちを理解したところで、私自身もなるほどなぁ……海のような広くて深い心を持った奥様だったのですね…と。
こんな妻には百万遍生まれ変わってもなれそうにはないけれど、こういう愛もアリだなと思いました。
あれ?
攻め受けの感想ではなく、受けの両親の愛の話になっちゃった……。
そうそう、宝石の薀蓄もあれこれ楽しかったです。
パラサイトペリドットはググってその美しさにウットリ。
隕石だなんてそのロマンにウットリ……
欲しい……
甘くて可愛い作風が好みで、作家買いしています。
で、今回は、宝石を小道具として上手く絡めた、甘酸っぱい両片想いもの。
宝石商と食堂の看板息子(孫?)の恋です。
失礼ながらストーリーとしては可もなく不可もなくと言うか、まぁ普通って感じなんですよね。
こう、甘々に振り切るなり、切ないに振り切るなり、コメディに振り切るなり。
ちょい中途半端で読後の印象が薄いと言うか。
ただ、超正統派の可愛い作品なのは間違いないので、癒しを貰えるのではないでしょうか。
内容ですが、宝石商の慧介×祖母の経営する食堂で働く青年・歩夢による、甘くて可愛い両片想いものです。
祖母の代から続く食堂で、後継ぎとして働く歩夢。
空腹で行き倒れ寸前の兄弟・大成と慧介に食事を振る舞った事から、二人と親しくなります。
格好よくて綺麗な弟・慧介に、憧れにも似た想いを抱く歩夢。
彼が訪れるのを心待ちにするようになるんですね。
一方その頃、可愛くて優しくて思いやりのある食堂の青年・歩夢にすっかり心を奪われた慧介。
彼の気を惹きたくて、あれこれとアプローチを始めますがー・・・と言うものです。
こちら、一番の見所ですが、二人の可愛すぎる両片想いじゃないでしょうか。
両視点で進む為、互いに対する恋心が読者には丸分かりでして。
特に、歩夢の方ではまだ憧れと言った感じの淡い恋心ですが、慧介の方はもう溺愛と言っちゃってもいいほど。
こう、終始、歩夢の可愛さに身悶えてまして、ついでにちょい鈍い歩夢に苦労もしてるんですよ。
無防備に甘える歩夢にですね「安心と信頼が逆に重くのし掛かってくる・・・」みたいな。
彼に凭れかかられれば、「美味しい状態が非常に苦しい」みたいな。
いや、恋する男は大変だね!
で、慧介の地道な頑張りもあって、徐々に徐々に距離を縮め、歩夢自身も恋だと自覚するまでに。
ところが、祖母の店「かっちゃん食堂」の土地が売りに出される事となり、買い取るには一千万円が必要で・・・と続きます。
う~ん・・・。
これ、うっすらとオチは想像ついちゃうんですよね。
そもそも、ふくらませれば面白そうなネタがアチコチに散りばめられてる作品なんですよ。
えーと、最初に慧介達をヤクザだと勘違いした件しかり、兄弟が女王様の如く扱う存在・マリコしかり。
でも、早々にこれらは種明かしされちゃって、なんか勿体ない・・・。
いや、せっかく両視点なんだから、このネタで受けと攻めの間に認識のズレが生じたままでストーリーが進み・・・、とかだったら面白かったろうなぁと。
とは言え、二人の両片想いが相当甘くて可愛いのは事実ですし、歩夢の手料理もとっても効果的に使われてます。
あと、歩夢はすごく臆病なんですけど、これには父親の存在が関係してるんですね。
それが、ラストでキレイに回収され、感動的なオチとなるのも素敵で。
そんなワケで、ちょい物足りない部分もあったりしますが、全体的には好みの可愛い作品でした。