電子限定描き下ろし付き
泣きたくなるほど、君が好きです。
はあ〜…、読後の幸せいっぱい感すごいです…
穏やかな雰囲気でふたりの空気感、距離感が
心地よくて、胸にじんわりとこみ上げてくるものが
とても温かい。
人懐っこい別所と控えめな蒔田、いろいろと正反対な
かんじのふたりの距離が徐々に近づいていくのですが、
『好きなものを好きと言える』という
当たり前のようなことができないこともある。
それが大切と思える人と出会った事で変わっていく、
その過程がとても丁寧に描かれています。
好きだから触れたい、その度合いはどうしても
個人差があって。
だからといって別所が性急に迫っているわけじゃないん
ですけど、蒔田のペースがかなり緩やかなんですよね。
その感覚の違いを汲み取って待とうとする別所の優しさ、
蒔田を大切にしたい気持ち…良き…。
真面目で誠実なふたりの愛しさが溢れるやりとりが
微笑ましくて。
お互いを尊重し合える、傍にいるだけで満たされる。
そんな人に出会えるって本当に素敵なこと…を
しみじみとかみしめられて、泣きたくなるほどお互いを
想い合うふたりの感情が伝わってきて何度も目頭が
熱くなりました。
部屋で話してる時とか、慣らしあいっこをしてる時に
ふたりともぬいぐるみを抱いているのが
かわいらしすぎてたまりませんでした〜。
別所の友人の藤司も久長もすごくいい子らで。
このふたりのエピソードの続きもまた読めたら
嬉しいです。
自分はもう経験出来ないであろう、
くすぐったい恋でまるっと1冊。
恋の醍醐味を味わうことができます!
いや〜、登場人物全員がとにかく可愛い。
気持ちと気持ちが近づくって、本当に嬉しくて、もどかしくて、苦しくて、幸せ。
蒔田と別所が少しづつ、ゆっくりと距離を縮めていくシーンはきゅんきゅんでした。BLでは省略されがちな(個人的に大好物!)初エロに真面目に取り組んでいる2人に萌えまくりました。
そんな友達以上恋人未満の2人に自然体で接する、友人2人がまた良かったです!
否定するでもなく、肯定するでもない、等身大な大学生って感じが可愛い。。
みんなのその後が気になります。
どんな形であれハッピーでありますように。
電子で試し読みしたら物凄く良かったので、そのままポチりましたがメインカプがすごーーーく良かった。
episode5までがメインカプで、その後1話分が友達のスピンオフなので、試し読みして気に入ったら即買いして大丈夫です。あの先も凄く良いので。
それにしてもメインカプ好きすぎた。
友達も多くてリア充な別所と、賑やかなのが苦手な蒔田。
テンポが異なる二人が歩調を合わせて、ゆっくりと着実に愛を積み重ねていく様子が描かれていて、これが本当に良いんです。
後ろ指を指されるのが怖くて、好きなものを「好き」と言えない別所。
蒔田に惹かれる気持ちを試すようにこっそりとキスするのだけど、気づかれてしまったときの否定と、それに対する蒔田の指摘。
穏やかに見える蒔田の芯の強さが垣間見えるここが好きでした。
セックスに至るまでのテンポも全く違う二人。
別所は好きだから触りたい&エッチしたいのだけど、蒔田から「ちょっと待って欲しい」と言われて半年間もエッチなしでじーっと待ってるんです。
体の関係がない事で不安になってしまう二人の気持ちが細やかに描かれていたし、蒔田がようやく「今ならシてみたいかも…」と思えた瞬間がとってもいい。
そして激萌えしたのが、二人に受け攻めのこだわりがないところ。(リバではないです)
実際に試してみて決めようと二人で浣腸にトライして、向き不向きを確かめてからポジションを決める二人の姿がすごく良かったし、全部を挿入するまで日数をかけて、少しずつ少しずつ馴らしていくところも萌えポイント。
人から笑われたりするのが嫌で、好きなものを「好き」と言えなかった別所。
そんな彼が、男の蒔田を好きになる、ということは当然、周囲の目も気になるわけなんだけど、少しずつ変わっていくところも良かったし、蒔田も変わろうとする姿が良かった。
このお互いに作用しあってる感がとてもいい。
おまけにお互いに「別所君」「蒔田君」と君付けで呼び合ってるところが可愛くて尊くて萌えるんだ、これが。
「良かったー!」と思える箇所がいっぱいで書き切れないので割愛しますが、買って良かったです。
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余談ですが、キャラの容貌が「エロティクス・インサイド」のメインカプと被るところがありました。
私は「エロティクス・インサイド」のメインカプが好きで、特にワンコな攻めが薄幸受けを包み込むように愛する後半が凄く好きで、彼らが幸せを積み重ねていく様子をもっともっと読みたいなぁと思っていたんです。
この作品のメインカプとあちらのメインカプの風貌が似通ってることもあり、「エロティクス・インサイド」のメインカプをこの作品のメインカプに重ねて読んでしまいました。
キャラの違いは無視して、あぁ、きっと彼らも大学生になったんだろうなぁ、そして将来を誓い合ったんだろうなぁ(涙)みたいな。
妄想の補足用として役に立つというか。
私にとって両キャラの風貌が似通っているというところはマイナスポイントではなく、ラッキーでした。
そしてつゆきゆるこさん、やっぱり良いなぁと思いました。
メインカプ5話+スピンオフ1話の6話構成で、すべて表題作。
スピンオフのカプはもちろんのこと、メインカプの育み紡ぐ愛にじんわりと涙しました。
つゆき先生、言葉選びがとにかく素晴らしくて……
攻めである別所くんが、蒔田くんのことを好きだと自覚したとき、二人を絆ぐアイテムであるぬいぐるみを捨てようとするんですね。
でも思いとどまって「最低な奴にだけはなるな…」と自分に言い聞かせる。
これ、これですよね。
相手を想う=自分を想う。相手に嘘をつかない=自分にも嘘をつかない。
愛ってそういうことだと思います。
蒔田くんのセリフも素晴らしいです。
別所くんからの不意打ちのキス(未遂ですが)をされそうになったとき、別所くんが動揺して放った「男同士とかありえないし」という言葉に対して、
「君が何を否定しても構わないけど、僕はそう思わない。僕はさっきの…嫌じゃなかった」
って、別所くんの発言をまるごと否定するわけではなく、でもちゃんと自分の気持ちを伝えるんですよ…。
こんなに言葉がきれいな大学生なかなかいない。だからこそよりいっそう美しく感じる一言でした。
どちらにも思いやりがあって、優しくて、穏やかで、だから本編ラストも描き下ろしも、あたたかい涙が流れてくる。
読めてよかったな、これからもずっと幸せでいてほしいな、そう思う人たちでした。
スピンオフの藤司と久長も最高なので、藤司が久長を落とすまでを読みたいなあ。
またこの二人も別所蒔田ペアとは全然違う意味で紆余曲折ありそうで、それを一冊かけて追いかけたい気持ちでいっぱいです。
ボーイズラブって、時折ハッとさせられるような、かなり根源的なことを教えてくれることがあって、だからやめられない。
才能の宝庫なんだよなあ……。
これからも大切にしたい一冊です。
「好きなものは好き」となんでも自分の意思を
ハッキリ示せる蒔田に惹かれるけど
いざ自分は、となったら彼のように「好き」と言えないし
そのことで悩み落ち込む別所が可愛く尊かったです。
”可愛いものが好き”を表に出すことを克服できた後
今度は蒔田との関係を”ホモか”と言われた際の
自分の愛想笑いにまたも落ち込む別所。
それでもやっぱり毎度別所の心を軽くしてくれる蒔田が聖母のようでした♡
ラストに別所の友人、藤司と久長のお話が入っていましたが・・・
え!?これはこれでまた1冊で読みたいくらいに萌えました!!
足りません!!1話なんかじゃ足りません!!