イラスト入り
「眷愛隷属」シリーズ三作目になります。(シリーズ全体では四作目です)
完全な続きものなので、ご注意下さい。
で、こちら、半人前討魔師の成長と活躍が魅力のシリーズですが、同時に、互いに無自覚なカップルの超ジレジレな恋愛が見処だったりします。
が、今回、ようやく念願の展開が来ましたーーー!
ああああ、この展開を死ぬほど待ってたよ!!
そして、有生が可愛いすぎて悶絶ですよ。
いやまさか、有生がこんな反応をするなんてと。
おいおい、可愛いじゃないかよ!と。
ついでに、慶ちゃんが男前ですよ。
まさかの逆プロポーズかーい!!と。
いや、プロポーズでは無いけど、これはもう(私の中では)プロポーズでいいだろうと。
とりあえず、シリーズファンにとっては夢に見た念願の展開だと思うので、ぜひご期待下さい。
ザックリした内容です。
バディである有生と、相変わらず身体の関係を続けている慶次。
そんな中、一族の当主で有生の父親の再婚が発覚します。
父親の再婚相手・由奈に対して、何故か冷たい態度をとる有生。
そんな彼の態度を改めさせようと、節分祭での能力テストで、勝負を挑むんですね。
しかし、負けた場合は「今後、いつでも素直に股を開く事」と条件を出されー・・・と言うものです。
今回、キモになるのが父親の再婚相手・由奈になります。
一見、二十歳程度の可愛くて優しい女子なんですよね。
が、何故か毛嫌いしていて、けんもほろろと言った態度の有生。
これ、早々に「この女、なんかおかしいぞ」と、読者側にも分かるんですよ。
いや、こびこびの態度にイラッと来ると言うか。
それなのに、アッサリ騙くらかされて、彼女の味方をする慶次。
お前の目は節穴かーい!と。
いや、そこが慶ちゃんのいい所ですけど。
まぁそんなワケで、由奈の為に節分祭で勝負を挑むんですね。
また、この後ですが、由奈の異様な行動から、彼女の異常性に気づく慶次。
由奈が本当に執着しているのは有生だと分かると、彼女を諦めさせる為に、有生と恋人同士のふりをし・・・と続きます。
今回ですね、個人的に、やたら萌えるエピソードが満載でして。
この節分祭ですけど、新米討魔師が鬼役となり、福の神役である討魔師から豆をぶつけられないように逃げ回ると言うものです。
で、すんごい勢いで追い回す有生に、逃げ回る慶次ー。
と言う、二人の攻防が楽しいのです。
ワクワクさせてくれるのです。
これ、慶次も一筋縄では行かないんですよね。
何だろう・・・。
捕まって万事休すとなった慶次のとる行動が・・・!
とる行動が・・・っ!
なんと色仕掛けなんですよねぇ。
慶次からキスを仕掛けられ、動揺して仕留め損ねる有生に、もうニヤニヤしちゃうじゃんかよ!と。
有生の(珍しい)ウブな反応が楽しすぎるじゃないかよ!と。
慶ちゃん、やるじゃないかよ!!と。
あと、由奈を諦めさせる為の、恋人のふりー。
えーと、慶次がですね、ノリノリ(?)で恋人の演技をするのです。
これがコミカルに書かれていて笑えるんですけど、皆の前で「あ~ん」とかやってるのにも、単純に萌えちゃって。
その上、有生の反応が、もう全然予想外なのです。
由奈の前で、互いに愛し合ってると恋人宣言をしなくては行けない状況で、「愛してる」の一言が言えずにドモりまくる有生。
「愛・・・あ、愛・・・」とモゴモゴやった挙げ句、頬を紅潮させ、その場を走って逃げる。
ええーーーっ!
有生、こんな純情でピュアな所があったのーーー!?
可愛すぎて悶絶じゃないかよーーー!!
この後ですね、黒幕との対決になりますが、それに伴い、有生が自身の本当の気持ちと向き合います。
で、これまで待ちに待った、念願の展開。
ここは、ぜひご自身でお確かめいただきたい!
ただ、顔をうっすら赤くしながら、真摯に告げる有生に「ああああ」と悶えちゃいまして。
また、ジタバタ逃げる慶次が、これまた可愛すぎて・・・!
このあとの告白のセリフまで、いかにも慶次らしいんですよ。
もうこれプロポーズじゃね?みたいな、男前なセリフにもクラクラきちゃうんですよ。
良かったねえ、有生!
と、とにかく萌えまくりの三作目。
どうも続刊が出るかどうかは、確定してないようですが。
ぜひ、身も心も結ばれた二人で、続刊お願いしたいです。
待針の秘めた能力も気になりますしね!
『眷愛隷属 -白狐と狢-』→『きつねに嫁入り -眷愛隷属-』の続編。
『きつねに嫁入り』の後にスピンオフ作品の『狼に捧げたい -眷愛隷属-』(攻めの有生のお兄ちゃんのお話です)を挟むので、トータルとしては『眷愛隷属』シリーズの4作目になります。シリーズものなので前作未読だと理解できません。未読の方は順番に読まれることをお勧めします。
ごめんなさい、初っ端からネタバレ含んでいます。ご注意ください。
内容に触れる前に、笠井さんの描かれた表紙について語らせてください。
『眷愛隷属』シリーズは4作品とも笠井作品にしては肌色率が低いのですが、ちらりと見えるお腹だったり大胸筋だったり、あるいは足首・手首(マニアックだけど、ほんとにエロいのよ)がなんともなまめかしいのですが、でも、甘さはやや控えめ。
というのも、この作品の主要CPである有生×慶次は身体の関係はあるものの恋人同士ではないから。お互いに好きじゃない言い張ってるんですね。
で。
見てくだされ。今作品の表紙を。
慶次の手が、有生を掴んでる。
今まではそっぽ向いてた慶次の、有生を見上げるこのあどけなく可愛らしい表情を。
胸元に入り込んでいる有生の手を拒絶していない慶次の姿を。
そうなんです。
今作品は多くの読者が待ち望んでいた甘~い展開が、
キタ―――!
と鼻息荒く語ってしまいましたが、本編ももちろん面白かった。
今作品は、有生の父親で弐式家当主でもある丞一が再婚した、というところからスタート。
弐式家の女性は短命。丞一は二度の結婚歴がありますが、そのいずれも妻たちは早世している。まだ現役の丞一が後妻さんをもらうことに疑念はないものの、新しく嫁いできた後妻・由奈は20歳そこそこの若い女性だった。
若く、そして綺麗な由奈にドキドキしながら対面を果たす慶次だけれど、彼女の義理の息子になった有生は由奈に失礼な態度を取っていて―?
というお話。
有生に嫌われているから。
と、悲しそうに言う由奈のために、慶次は有生にある勝負を持ち掛けます。いわく、自分が勝負に勝ったら由奈と仲良くしろ、と。
有能な討魔師である有生と、まだ半人前の討魔師で眷属も子狸という慶次。勝負ははじめからついているようなもの。そんな大方の予想を裏切り、慶次の奮闘が素晴らしい。
慶次の奮闘実り由奈を拒絶しなくなる有生なのですが、由奈の有生への態度はまるで恋人のようで…。
「由奈」という新キャラが今作品のキモなのですが、さすが夜光さん。ストーリー展開が素晴らしい。
由奈という女性を軸に、弐式家の複雑なバックボーン、弐式家と対立する井伊家との確執、そして有生×慶次の恋の行方を実に見事に描き切っています。
有生×慶次、この二人の恋の行方も萌え滾りますが、この作品の魅力はそれだけに非ず。じっくり描かれた、弐式家と、そこに起因する息子たちの複雑な内面が非常に読みごたえがあるのです。
もう、最高過ぎて悶えました…。
そしてBLとして、キモとなる有生×慶次のふたりですが。
由奈をきっかけに、有生、そして慶次ともに自分の恋心を自覚する。
甘ーい!
文句を言いつつ、お互いに「好き」と伝えあう彼らがなんとも良い。この二人らしい、というのか。
萌えが上がり切って降りてきません。
今作品は二人の想いが通じ合うまで、が描かれた作品なので、討魔師としての仕事はやや控えめ。次巻から本格的に井伊家との対決や三男との確執が始まるのかな。由奈さんも「アレ」だし、続きが気になります。
そして声を大にして言いたい。
笠井さんは今作品も最高だった。
笠井さんの素晴らしさは言うに及ばず。
可愛らしい表紙、そして綺麗でエロい挿絵。
このイラストを見るだけでも一見の価値ありです。
画集出してくれないかなあ…。
めっちゃ欲しいんだけど。
この作品が紡ぎだす世界観がツボ過ぎてしんどいです。
読み終えたばかりですが、もう次巻が待ち遠しい。早く次巻が出ないかな。
俺様で天邪鬼な攻めが受け様にメロメロになる姿を早くみたい!という一心で二巻も読んだのに、最後の最後まで「好きじゃない」と言い張ってた有生。
それがついに!!と、先のレビュアーさん達のレビューで知り、電子化を楽しみに待ってました。
いや〜萌えたーー!!
(三巻でもまだ認めていないというので、兄カプ主体の三巻は未読なんですが、特に問題なく読めました。)
有生を長年に渡ってストーカーし続ける由奈という女が、まさかの義母となって弐式ファミリーに登場……。
恐れを知らないあの有生が、タジタジとなってしまうのだから、超絶ヤバイ香りぷんぷんの女です。
なのに慶ちゃんときたら、そのヤバさがちっともピンと来ない様子……。
慶ちゃん……。
慶ちゃん、ちょい脳筋なところあるからなぁ……いい子なんだけど。
豆まきの賄賂なんかは、ちょい強かになったなぁと思ったけど、ああいう女のあざとさは一生見抜けないんだろうなぁ……
何をやっても諦めない由奈を前に、一芝居打つ事にした二人。
ラブラブな二人のフリをするための「愛してる」という台詞を、「愛……あ、愛……」とどもりまくった挙句、俺には無理ー!!!と逃げ出してしまう有生。
あそこが最っ高に萌えた。
頰を赤く染めてちょい俯き気味で、たーっっ!!と走り去る有生の姿を描いた笠井先生の挿絵がこれまたいいんです。
ふてぶてしい有生が、まさかの青春ど真ん中のピュアッピュア少年に見えてしまうような挿絵が最高。
(読み終わった後も、あそこのページだけ何度も見ては、フフフ……とニヤニヤしてる。)
初対面で一目惚れしていたことがバレて「一生の不覚、人生の汚点。」と文句を言いつつも「浮気したら、殺すからね。」とか「俺の愛は重いよ。」とか、どヘビーな事を言っちゃう有生にも萌えたし、ジタバタしつつも腹をくくって気持ちを告げた慶ちゃんと、それを「赤くなって&目を伏せながら」の有生がこれまた可愛い。
有生、お前めちゃくちゃかわいいじゃないかよー!と思えた一冊でした。
そして続き、待ってます。
慶次が鈍過ぎて由奈の味方になるあたりはイラっとしてしまいましたが、文句無しに面白かったです。
有生が「慶ちゃん」を連呼するのでどんだけ好きなんだよと突っ込みながら読みました。
節分会の慶次の根回しする狡賢さに笑いました。また笠井あゆみ先生の挿絵が面白さに拍車をかけていました。
由奈のキモさに怯える有生がいつもより幼く感じました。
何もかも承知で由奈を後妻にした丞一は、流石に当主の貫禄でした。末っ子を宇宙人って!笑笑
やる事は散々やってるのに付き合うって形にこだわる慶次が「付き合ってください」と言い、有生が「はい」って返事をするのが最高に面白かったです。
慶次に有生の精神攻撃が効かなかった理由が、好きだからというのも判明しました。
好きだとようやく確認した2人の関係と、井伊家との決着もどうなるのか、ますます目が離せなくなりました。
早く続きが読みたいです。
夜光花先生の長編作品が好きで、ゆるく追っています。もちろん、こちらのシリーズも大好きです!
今回はひたすら有生さんが可愛いの巻。
慶ちゃんからキスされて盛り上がってしまったり、お芝居ですら「愛してる」が言えず押し入れに引きこもったり……めちゃくちゃ可愛くて、ニコニコしてしまいました。慶ちゃんを突き飛ばして走り出す挿絵も大変良かったです。可愛すぎて面白い。
唯我独尊な印象がガラッと変わりました!
とうとう身も心も結ばれたふたりですが、恋心を認めた有生さんはなかなか大変そうですね〜。本人の申告通り愛が重そう。遠慮のない応酬はそのまま、ベッド以外でもイチャイチャするケンカップルがもっともっと見たいです!
あと、今回のもうひとつの目玉(?)は弘法大師様の首に巻きつく待針ちゃん!!笠井先生が描かれる美僧としあわせそうに目を細める子狸の組み合わせがほんっとに可愛かったです!