天馬の御曹司×健気な天狼の少年の、溺愛和風ファンタジー!

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表題作天馬の貴公子の永遠の花嫁

碧青流
27歳,天馬の御曹司
海志遠
16歳,天界で忌み嫌われる天狼の少年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

【第19回角川ルビー小説大賞 優秀賞・読者賞 W受賞作品!!】
天狼の少年・志遠は立ち入りを禁じられた天馬の領域に誤って入り、一族からも見放されるが、天馬の御曹司・碧青流のはからいで碧家の使用人となる。乱暴な言葉とは裏腹に志遠を気にかけ、不器用な優しさを示す青流に惹かれるが、容姿端麗で将来有望な青流に対し、天界で忌み嫌われた存在である天狼の志遠は、種族も身分も違いすぎる。だが想いを封じ込めようとした矢先に成人の証である春を迎えてしまい!? 熱を持て余す志遠に、青流は「かわいくてたまらない」と告白し…?

作品情報

作品名
天馬の貴公子の永遠の花嫁
著者
佐竹笙 
イラスト
新井テル子 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041083369
4

(69)

(29)

萌々

(25)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
7
得点
272
評価数
69
平均
4 / 5
神率
42%

レビュー投稿数7

作り込みが丁寧なファンタジー

天馬と天狼にオメガバ要素をプラスしたファンタジー。
元も子もない言い方をすれば、天馬が拾った天狼の子を育てて大人になったら喰っちゃうお話だけど、共に世界を変えていこう!という話でもある。メインだけでなくサブキャラたちにもドラマがあって、作り込みがすごく丁寧だった。

志遠と青流は、早い段階で両片思い状態。志遠が子供のうちは両者とも恋かどうか分からないけど、好きの気持ちはあふれまくってる。

志遠の方はケモ耳シッポの動きが隠せないので、青流にバレバレ。青流の方は気付かないのは志遠だけで周知の事実っぽい。序盤からこんな感じなので、深刻な話も甘々な空気に包み込まれてソフトに感じた。

危険分子になり得る天狼の自分をなぜ助けたのかと、不思議に思い続ける志遠。青流から明かされたのは、裏切者をあぶり出すためという、純粋な親切心のみでない理由。

ここで志遠はショックを受けるわけでなく、冷静に受け止めて納得し、やっと恩を返せると前向きに考えたのがとても好きだった。なのでその志はしっかり貫いて欲しかったと思う。途中で恋愛脳に切り替わってブレた気がして残念だった。

真実の隠蔽や歴史の改ざんなど、現実世界のどこかで今日も行われているようなことが積み重なり、種族間の戦へと発展していく。

戦自体で青流の活躍はそんなになかったものの、その後に天馬の翼設定がこういう形で……!と感動が待っていた。この時の青流の描写がとても好き。正直メインキャラとして少々弱い気がしていたが、これで取り戻した感がある。それくらい好きなシーンだった。

色鮮やかな光景が浮かぶ情景描写も素晴らしく、絵本を見ている気分になれて良かった。“星屑の堆積地”が特に好き。

1

その後が気になる

馬と人の姿になれる天馬の青流と狼と人の姿になれる志遠の種族の違いや身分差による恋模様が描かれたファンタジーBLです。

男でも妊娠出産できる零の種というオメガバースのような設定があり、妊娠出産描写がありますので苦手な方はご注意下さい。

両想いになるのは早かった割に、種族の違いや身分差から好きだと言えない時間が長くて切なかったです。

青流は志遠の気持ちには鈍感で、周りに志遠への気持ちを隠す為とはいえ酷い嘘もつくので大分ヤキモキさせられました。

最後は青流が志遠と一緒にいる為に世界を変えていくと決意して終わります。
両想いになった二人のイチャラブがもっと見たかったし、二人がどんなふうに頑張っていくのかも見届けたかったです。

0

酷すぎる言動さえなければね

高評価なので期待大で読みましたが、うーむ…

全体的には面白いです。賞を受賞しているのも分かります。分かりますが、清流の志遠に対する侮辱の言葉が許せなくて「中立」です。「しゅみじゃない」と迷うくらい怒りですが、結末までのストーリー展開は面白かったので中立の方をとりました。


志遠の不憫で可哀想な境遇に最初から心を痛めながら読んでいました。清流が志遠のことを好きだなって分かる様になってからはニヤニヤもしたし、読み進めるのが楽しみでした。

清流は名家の御曹司で志遠とは種族も身分も違います。この作品はいわゆる身分違いの恋の物語。でも清流がそれをも乗り越えて志遠を守り愛していくんだろうなと期待していました。

確かに結末はそうです。
そうなんですが、清流が友人に志遠とのことを話しているときに、志遠のことを馬鹿にしたり蔑んだ発言をしていたのが本当に有り得ない。その発言を志遠が聞いていて、逃げる志遠を追いかけて弁解する清流は、酷いこと言っておきながらお前を愛してると伝えます。

どの口が言ってんだよ、と。
こんな状況で初めて愛してると言わないで欲しい。
家のことがあってあんな酷いことを言ってしまったと言い訳するのも、はぁー?!。つか、お前の方が執着・嫉妬すごいくせに、よくもあんな酷いこと言えるねって感心すらしました(嫌味です)。

清流が他のオメガ(ここでは零)に当てられて発情したときも、家臣に勝手に2人きりの部屋に閉じ込められて乱暴に抱かれるのも何だかな…。一応両想いとは言えさ、まだ言葉で好きって言い合ってないからレイプにも等しいんです。
それがあっての、侮辱発言だったのでムカつきました。身分が高いか知らんけど、人としては最悪。弁解もDV男みたいな感じで清流のことが一気に嫌いになりました。


色々あって志遠は悲しい思いをしているのに、本当に健気で不憫で、泣かすなよー!!って涙出ました。それなのに、清流家族を助けるために危険を冒して助けるし…良い子すぎる。なのに泣かせやがって。


最後はその発言も謝罪してましたけど。
志遠も許してましたけど。
私はやっぱりモヤモヤするし、許せないです。そのあと、2人がラブラブしようがイチャイチャしようが冷めた気持ちのままでした。

攻めザマァ展開でもあれば少しはスッキリしたかもです。志遠も簡単に許さないで欲しかった。

1

高評価が多いw受賞の著者デビュー作

この作品は、カドカワでw受賞した著者の作家デビュー作。
大賞は逃したけど、ダブル受賞。https://bit.ly/3Had6ah
面白い世界観を持つ作品で、スピンオフが「天馬の貴公子の箱入り花嫁」。

コンテスト出品時のタイトルは、『天下に見せよ、紅蓮の花嫁』

評価を参考にすると・・
「読者賞」: 運命的に出会った二人の交流のドラマティックな展開
「優秀賞」: 高い構成力/読者のニーズを読み取り、作品に落としこむ力
       
改善点は、設定を盛り込み過ぎ/設定の取捨選択・・スピンオフをこの後、出している。

この作品、だいぶ以前に読了済みで、レビューは他サイトで投稿済みだけど、ちるちるには投稿していなかったので、遅れて投稿。

誤字や誤文法が無いので読みやすい。
後続の作品数冊を読むと、直近の作品のほうが今作より面白いと思ったので、
力をつけている作家だと思う。
・・なんて、ちるちるにレビューしても仕方ない感じ。

2

女の子です笑

うわぁ~女の子ですねw

1

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