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表題作兎の森 (1)

志井洵太
高校1年生,幼馴染
弓永環
高校2年生,幼馴染

その他の収録作品

  • おかずは一品だけ(描き下ろし)

あらすじ

弓永環は、人懐こくてよく笑う。そんな環の笑う顔が好きだった志井洵太。二人は1歳差の幼なじみ。環が先に入学しても卒業していっても一緒に遊んだ。小学校、中学校、高校──いつからか、それが少し変わっていった。家の前で泣く環を見た時から、志井の何かが違っていった。この気持ちは、清くない。正しくない。美しくない。禁則事項がふえていく中、高校生になった二人の関係は急速に変化していき…?

作品情報

作品名
兎の森 (1)
著者
苑生 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
シリーズ
兎の森
発売日
ISBN
9784813032427
4.5

(381)

(257)

萌々

(83)

(28)

中立

(5)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
36
得点
1706
評価数
381
平均
4.5 / 5
神率
67.5%

レビュー投稿数36

ソワソワする

幼馴染ものの良さを再確認したこの頃。
やっと積んでた今作を読むタイミングがキターーーと思ったら。

微笑ましかった少年時代。
だけど環の背景を知ると…。
こんなん虐待だよ〜(泣)トラウマだよ可哀想だよ。お母さんが虐められてると思うし、歪んだ母を守らねばな気持ちとか。やってはいけないことリストとか。

志井はすくすく環を好きに育つけど、好きだからって断れない環の優しさにつけこんでいいのかなあ?環が女子を克服するチャンスを邪魔しちゃって。困らせてまで気持ちを押しつけるのもな〜(BLにあるまじき考え)

志井の気持ちもわかるけど、このまま進んでいいの?破滅へ向かってない?とソワソワします。

なんか良くない予感がする。

1

素晴らしく絵がきれいです

幼なじみで1歳違いの環と志井。
小さい頃からずっと一緒で、兄弟のように仲が良かった2人ですが志井が5年生の頃から環に友達以上の感情を持ちはじめます。
でも、自分の気持ちを伝えていいとは思わずにいます。それは、環の家庭環境を理解した上で、志井が「環が嫌がる事はしたくない」と考えているから。

作中それぞれの視点でお話が進みますが、志井は何も考えていないおバカな子のように見えて(実際無表情でやる事も破天荒)、環の事になると敏感に感じ取り行動したり、ダメな事から離してあげたりする事ができる聡い子だと思いました。
反対に環は、「性」に関してトラウマを抱えた子で、常識があって賢いのに子どもの頃はそれが「普通じゃない」事に気づいて居なかったり、大きくなってからも「女性」が苦手になっていたりと、自分でも理解できていない問題を背負った子だと思います。

1巻はそんな2人の様子が時にシュールな笑いを挟みながらお話が進みます。
作画がとても綺麗です。環のトラウマが無事解消されるのか、気になりました。
環と志井のBL要素はキスのみですが、お話全体に流れる爽やかでもどかしい恋心の空気感が素敵です。

1

アオハルには深すぎる…2巻まで読んで!


というのも、私は1巻を読んだまま
ずっと放置してたんです。

当時は、BLを読み始めたばかりで
最初の印象は、なんていうか
分かりやすい明るいモダモダを
楽しんでたので、
この絆される気配もない
2人のやりとりが全然刺さらなくて
志井くんなんなの。なんじゃこりゃ。
って思ってたんですよ。

それから随分と間があいて
改めて続きの2巻を読んだんですけど、
謎がね…っていうかリアル感って
マジで辛い現実味帯びてるんだけど…
あまりにあまりので言葉を失ってます

アオハルから救済…!
2巻の先生のコメントに、
志井くんなりの愛情表現ってあったんですけど
ほんと、志井くんも彼なりに
高校生の年頃なりにちゃんと悩んで
まわり道して、それから環の前に
立った彼は全然浮ついてなくて…!
泣いちゃうなーこれ。

なんか、きっと上手くいく。って
祈ってたい
次はきっとリリースしたら直ぐ読みます笑
悩めるアオハルが思う存分のってます、オススメです

1

私の人生BLです

コマ割り上手くて絵が綺麗で受けが可愛いのはもちろんなのですが、ストーリーがとにかく最高。最高以外の言葉が思いつかない自分の語彙力を恨めしく思いますが本当に最高です。フィクションなのにすごく生々しい話。シリアスだけど重すぎず、繊細な感情の機微は伝わるけど自己憐憫はなく、純愛だけど性飲には忠実で、2人の絡みが少しずつ増えていく感じがすごく丁寧に描かれてるから、エッチ描写が増えるごとに大興奮します…。そしてこの塩梅が最高。受けは完全にストレートで、実際ストレートの人が迫られたらこうだろうなあってすごくリアルに感じます。ストレートの割にはあっさり受け入れてるBLよくあるけど、そうだよな!この位段階を踏むよな!となりました。ギャグ要素も割と頻繁にあって普通に面白くて吹きます。

1

それぞれのやるせ無い想い

真っ直ぐなシイと、人知れずトラウマを抱えて生きるタマキ。

タマキと母親の関係が、リアリティがあって、痛い。どんなことがあっても、お母さんはやっぱりお母さんで、母親だって、シイのことが憎いわけではない。きっと、大切にしたい一方で、寄りかかってしまうんだろう。幼い息子は、働いたり、守ったりは出来ないから、自己肯定感を高めるための道具にしてしまったりする。特殊なことじゃ無い。

片や、“普通の”家庭で育ったタマキは、シイへの想いに悩みつつも、自分を“普通じゃない”と蔑んだりしないくらいには、幸せな環境にある。

良くある背景を持った、すれ違う二人が、下巻でどんなふうに交差するのか、楽しみ。

1

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