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原作未読です。
時代を現代に、原作では女性を男性に置き換えた作品ということだけ理解して聴取しました。
すごく原作を大事にした脚本だと感じました。
物語の舞台は確かに現代なのに、現代では現実味のない、少し前の時代の文学小説に出てきそうな台詞、状況が出てきます。
譲治の台詞は、現代人ながらも、少し前の時代の文学小説の登場人物のような、かたいけれどきれいな日本語が多く使われていました。
また山中真尋さん演じる譲治と八代拓さん演じる直巳の声、話し方が、素晴らしかったです。
おふたりの声が、演技が、作品の重厚さをより引き出していたと思いました。
日本文学の重厚さと湿度を持った「マイフェアレディ」のようなお話なのかと聴き進めましたが、そんなかわいらしいお話ではありませんでした。
譲治の考え、言動、苦しみは、直巳に翻弄され、心身ともに壊れて行くような様子、救いがないものに感じました。
愛らしい直巳の変化していく様子は、鳥肌が立つほど怖くて、翻弄していく様子も怖いし、翻弄される譲治の様子も怖いし、このままでは死人が出るのではと心配しながら、ホラーを聴いているような気持ちにもなりました。
それぞれの愛の表現、相手への伝え方、2人にしかわからない愛の形。
痴人は譲治であり、直巳であると感じました。
それぞれの愛の表し方も、伝え方も、全く好みではないのだけれど、物語の重厚さと迫力に惹きこまれた作品でした。
好きではないけれど、集中して聞き入らずにはいられない、そんな作品でした。
すごかったです。
常識というのは人それぞれあって
どう考えるのが本当で
どう思うかも当人しだい
「あんたおかしいよ」といわれて頭くるくるになっていく攻なわけですが
聞いてるこっちもくるくるしてくる作品でした。
出会い方も始めて交わした情交も
とてもピュアで愛しいものだとおもっていた
それが少しずつ壊れていって
自分のなかの常識は常識ではないことを指摘される
失って喪失感に苛まれる中、本当に大切なものに気づいていくというお話。
実は幼い頃から性的虐待をうけ
身体を交わらせることになんの疑問もない受
でも本当にもとめていたのはこころの交わりで
というところで
ネトラレ含め攻視点もおもしろかったけど
逆に受視点だとどうなんだろうか
むしろそっちのほうが少々面白いのでは
とおもう作品でした
楽天的な雰囲気もあるからそんな面白くないのかな
少々重たい部分はありつつ
これもひとつの恋人の形かなとラストは良かったです
高校生の時、耽美派って言葉に惹かれ
谷崎作品がとても気になり学校の図書館にあった[痴人の愛]を読んで衝撃を受けました。
こんなエロい本が高校の図書室にあるのか?!と。
だって、ネトラレの話ですよ。
文学作品ってお堅い真面目な面白くないモノって思い込んでました。
ナオミという美しく奔放な人間に翻弄される譲治。
これ、まんま舞台を現代にナオミの性別を男に変えた作品に仕上げています。
出会った頃は、大人しく遠慮がちな青年でしたが、段々と立場が逆転していき女王様ナオミとM男譲治な関係性になっていきます。挙句、泥酔した譲治の真横で男友達と3P致す始末。完全に舐めてます、ナオミ。
これ、原作未読で聴いた人はイヤイヤこんな話じゃないでしょ?いくらなんでもと思うかもしれませんが、ホントなんで。(30年前の記憶ですがw)
初回限定版に収録されてたお話だけ、ドラマCDオリジナルストーリーです。
ナオミの学友の熊谷と浜田がくっつきます。
コレがBLっぽさがあって良かったです。
熊谷は、頭が切れて先読みしてそうでちょっと嫌な奴かな?と思いきやそうでもなさそうでした。
浜田は、印象薄いんですが流されやすいのかな?こんな遊びするようなタイプじゃなかったのに巻き込まれちゃった感じ?ナオミの事が本気で好きだったけど、譲治さんとナオミの結び付きの強さに負けて失恋しちゃうんですよね。
そんな浜田を可愛いなと眺めてた熊谷にパクッといかれてしまう。この後の2人がとっても気になりました。
八代拓さんのナオミは、魔性って感じではなかったかな。可愛い子ではありました。可愛くて奔放だから誰とでも寝るビッチになっちゃったのかな。
「えへっ」って笑うの漫画でしか見ませんが、八代拓が言う「えへっ」って可愛いんですよね。
譲治さんは原作ではめちゃくちゃおじさんな印象でしたが、今作は20代後半のエリートなので、山中さんの生真面目そうな感じがとても良かったです。
公式さん購入特典のキャストトークは4人で和気あいあいとお話されてて楽しかったです。
今までに映画化など何度もされてる作品に関われて光栄だし男でナオミ役を出来たのはとても貴重!と言われていてそりゃそーだ!と思いました。