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表題作俺が孕みたい理由

砂押圭一
リーマン
元田志真
リーマン

その他の収録作品

  • 描き下ろし(描き下ろし)

あらすじ

好きじゃないけど、孕みたい

男でも妊娠できる世界。
親に捨てられ、孤独に生きていた会社員・志真は、妊娠適性があると診断される。
「誰かに一番に愛されたい」
そう強く願い、子供を産みたいと思い始める志真。
その相手として、同じ会社のエリート・砂押と付き合うことに。
子供が欲しいだけで、恋愛感情はなかったのに、
彼の優しさと初めて向けられるまっすぐな想いに、心は揺れ動き――…。

作品情報

作品名
俺が孕みたい理由
著者
茶渋たむ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784866572956
3.3

(26)

(4)

萌々

(6)

(12)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
82
評価数
26
平均
3.3 / 5
神率
15.4%

レビュー投稿数5

痕が…!

性癖ドストライクでした…。
二人には幸せになってほしいです…。

0

話の筋が通っててよかった

好きな人の子どもを身籠って何らかの理由からお互いに気持ちはあるにもかかわらず失踪するといったハーレ クインのようなお話が好きな方には良いと思います。

受けの攻めへの心情のがいまいち分かりにくいと感じる方も多いと思いますが、個人的に拗れてる受けが好きなので、とても刺さりました。また志真の精神状態は拗れていると思うものの、行動理念自体は一貫しており、過去の体験から現在の志真の(拗れた精神状態の)形成も筋が通っていると思いました。
砂押が志真のことを好きになったきっかけを志真が一蹴していたところも良かったです。
124~145ページあたりの志真の内心の吐露は、特にとても好きです。

(志真がどう受け取っていようが)家族で愛し愛され過ごすというのがこのお話の最もハッピーな落とし所だと思いました。
なので、砂押の親が志真に悪感情を持って身辺調査した訳ではない点もよかったです。

お話の中には、家族で愛し愛され過ごすというシーンは描かれていませんが、砂押の親から志真への悪感情のシーンが描かれていないので「志真が触れあったことのない温かい家庭を見て居心地悪さを感じながらも孫を見せに行ったりしてるのでは…」などと考える余地があったのが個人的に嬉しかったです。

その身辺調査も、すぐに志真の素性が分かるようなものでなく、賃貸借契約の継続から疑惑がわいていくという形で、とても現実味があるなと思いました。

砂押が追い掛けた理由も、手放す決心をしたのにすぐに心変わりして追い掛けたのではなく、一応はきちんとした理由があり、良かったです。ハッピーエンドのためとはいえ、何のきっかけもなくすぐに心変わりをして追い掛けるような一貫性のない行動は少し萎えてしまうので、そのようなことがなくて良かったです。


全体的に話の筋が通っていて、(男性妊娠は現実的ではありませんが、)話の展開も現実的で、一貫していて、物語としてとても好きです。





1

冷えた心の男

オメガバースではないけれど男性妊娠もの。
10年ほど前に婚姻や出産が性別に左右されなくなった、という世界線。
その世界の中で、主人公のリーマン・志真は妊娠を希望している。
志真は自分に妊娠できる適性があると知るとすぐにマッチングを志願して、お相手の砂押と出会う。
マッチング通り相性も良く、強い妊娠誘発剤も飲んで子作りに励む志真。

しかし!その裏側の真実は表面に見えるものとは正反対の切なさと薄暗さ。
彼の「俺が孕みたい理由」…とは。

な〜んか。
どんでん返しとはまた違う想定外の展開。しかも暗い。
愛を間違えて欲している志真の独りよがりの願望に巻き込まれ利用された砂押もまた、想定外の振る舞いに堕ちる!
心を裏切られ、それならお望み通りに、と志真を犯す砂押。
これで妊娠するなら確かに計画通りだ、と抵抗しない志真。
救いが無いです。
それに、確かにラストは和解と言えるんだけど、志真の根本はあまり変わってないんです。
取り繕う必要が無くなったからか、かなり低温だし素っ気ない。
子供にはもっとベタベタしてもいいと思うよ〜。

1

好みの問題ですかね…

私には少し暗すぎました…。あらすじやレビューを見て、暗めの展開であることは予想していたのですが、モノローグや回想が多く、主人公の暗めの思考を読む形で話が進んでいくので、ちょっとずっしりし過ぎていました。表紙から、セクシーでエロい展開を期待していた自分のスケベ心を恥ずかしく思います…。

男性も妊娠できるようになった世界線、マッチングで相性のいい相手と出会える設定で、男性同士であることにあまり否定的な感情はありません。ストーリーは主人公・元田の幼少期にきっかけがあり、自分だけへの愛を求めて子どもがほしいと思うところから始まります。

マッチング相手である砂押は元田にもともと好意があり、ただ子どもがほしいだけの元田とはすれ違っていますが、元田は砂押が好きな振りをして関係を続けます。その嘘がバレるところからがつらい展開です。

設定や話の内容自体は好きな部類なんです。でもじっとりめのモノローグメインはつらい…!主人公の悲しい過去や思考に引きずられてしまいました。最終的にはハピエンですが、ほっこり幸せターンが少なかったので、もうちょっと幸せになった2人を見たかったですね。

0

「BL」感薄め

適正さえあれば男性も妊娠が可能な世界。(オメガバースではありません)
病院の検査で適性があると判断された志真は、そのまま遺伝子検査で最良のパートナーを探し出す制度「パートナーシステム」に登録し、選ばれた相手は偶然にも同じ会社の砂押。
お話は砂押と同棲しているところから始まっています。

物心ついた時から母子家庭だった志真は、母親がネグレクトだったっぽく近所の通報で施設に入れられその後母親が死んだ為身寄りは無くなる。
唯一の肉親に捨てられ誰も信じないと心に決めるが施設の先生だけは優しかった。
が、志真との約束より自分の子供の誕生日を優先された現実にショックを受けた志真は、絶対に自分を裏切らない自分だけを愛してくれる人が欲しくなり『自分の子供』を切望するようになる。

その為、マッチングシステムで付き合い始めた砂押に愛はないが、愛しているふりをして子供を産んだら砂押の元を去り子供と二人で生活しようと企んでいた。
しかし、良家の息子である砂押は親が勝手に志真について調べていて、その調査報告を聞かされてしまう。

志真の事を心から愛していた砂押はショックを受け志真の手を縛り無理やりセックスをし、軟禁をする。
何日間だったのかははっきり書かれていないが数日後(?)、こんなことをしても志真の心は手に入らないと思い志真を開放。
元の自分の家に帰った志真は嫌いだったはずの砂押を思いながら泣き・・・・そこへ砂押が現れやり直すことにする二人。


砂押が志真を愛していて手放したはいいがやはり諦めきれず迎えに行ったのは分かりますが、志真が砂押に惹かれたのが唐突過ぎてその点はあまり萌えれませんでした。


そして、かなり個人的な好みの問題ですが・・・
男性が妊娠できる世界なので仕方ないのですが、男性同士と言うマイノリティ・背徳感・葛藤は皆無なのでBLの魅力が薄めかなぁと。

6

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