SS付き電子限定版
まるまる一冊表題作と描き下ろしです。
天才ショコラティエ×有名バリスタの、甘くてほろ苦い恋模様。
ショコラティエといえばエロチョコプレイがありそうですが、この作品にチョコプレイはなし。
恋愛とお仕事がバランスよく描かれた作品で、エロはしっかりとエロいですよ。
世界大会で優勝して7年の有名バリスタ里谷は、隠れゲイで仕事が有名になってからは仕事一筋。
日本では有名で気の抜く暇もなく忙殺される日々、仕事先の海外でイケメン日本人に助けられ、
久々にカラダの関係を持って満たされる。
帰国して、コラボ企画の新しい仕事を断った里谷の元に現れたのが、
あのイケメン日本人で、天才ショコラティエ一色だった。
追う強気な年下ワンコ攻めショコラティエと、逃げる臆病で頑固なメガネ受けバリスタ。
それぞれが仕事に成功してプライドと情熱があるんですが、タイプが違う。
里谷がバリスタとして今の地位を築くまでの挫折や苦労が、どうしても保身に繋がって、
ゲイバレすることに酷く臆病になってしまう。
若くて自信のある年下ワンコ攻めの一色が、強気でグイグイいくんですが、
ただグイグイいくのではなくて、きちんと臆病な里谷の気持ちに寄り添って、
里谷のペースに合わせてくれているのが、後になると解るんですよね。
年下なのに大人な包容力で包み込んでしまう、恐ろしいワンコ攻め、しかも辛抱強いんです。
これだけ一色に惚れられて、里谷も惚れている、でも今の自分を失うのが怖い。
結局、そこを抜け出せるかどうかは本人次第で、
仕事は挽回できても、一色を失えば取り戻すことはできない、
仕事よりも一色の存在が大事だと、やっと自分で気付いて一歩踏み出していけるようになる。
それにしても、年下攻めがよく耐えた!本当によく頑張ったワンコ攻め。
ショコラティエの仕事着がカッコよくて、デキル男でした。
楢崎先生の描く、攻めの色っぽい眼つきがエロくて刺さりまくる、そんな年下攻めでした。
個人的には、今回は臆病受けがどんどんブサイクに見えてしまいましたが、
その分、強気な年下攻めが色っぽくなって堪りませんでした。
ショコラティエもバリスタも、程よい専門知識でお仕事に偏り過ぎず、
二人の関係が本当に上手く仕事に絡ませて進展していったので、心地いいバランス感でした。
海外のアバンチュールで7年ぶりのネコ…解放された里谷がエロかった。
里谷はどちらもいけるんですが、描き下ろしで里谷の中のタチ心にドキッとしてしまうバリタチ一色。
個人的にリバ大好きなので、どちらも美味しくいただきますよ。
カバー下にあった、里谷と一色のマネージャー、内田と山城談義が面白い。
雑食リバ好きな内田と、固定厨過激派の山城。
里谷攻めなら内田受けにと言い出す山城さん、内田を引きずり込んでくるとは…やるな。
一色受けを推す内田が、過去に山城の旦那ロランと付き合っていて受けだった設定を持ち込む。
バリタチ受けを嗜む山城さんが、過去でうちの旦那でなければあり…と、
一色受けに流されていくのも解るわ。
1つだけあったチョコプレイ、舌の上に乗せたショコラを唾液で溶かして味と香りを堪能する。
一色に顎を掴まれて固定され口を閉じられない一色が、
涎を垂らして舌先に乗せたショコラで、どんどんムラムラしてくる…
溶けて里谷の口から垂れたショコラを、指で拭いてペロリと舐める一色がエロいです。
この時の眼つきがいやらしさ満点で、フェロモン垂れ流しでした。
サラッと読めるんですが、しっかり内容の詰まったステキな作品でした。
※シーモア:修正は白描写にぼかしです。
カフェをオープンさせるも客足は少なく、
共同経営者の内田に勧められて出たバリスタの世界大会で
優勝してからTVや雑誌で取り上げられるようになり有名となった凄腕バリスタ・里谷。
有名になりすぎた故に、ゲイであることがバレないよう気が抜けない日々の中、
豆の買い付けに行ったコロンビアで出会った日本人・カズと
誰も自分を知らない開放感から一夜を過ごす。
帰国後、チョコレートブランドミューズとのコラボを断った里谷の元に
ミューズのショコラティエとしてカズが店を訪れる。
「プライベートが充実してる方がいい仕事できる」という考えのカズが
グイグイ里谷に攻めてくるのキュンキュンしちゃいました♡
強引なイケメンとか最高かな。
まぁ、そのグイグイのおかげで路上キス盗撮されてゲイバレしちゃいそうになるんですけど(笑)
それでも、店が閑散としてた頃を恐れて行動に慎重になる里谷の
心の壁を壊しちゃうカズはホントカッコ良かったです♪
本編のしんみりっぽさとはうって変わって
カバー下のギャグマンガは超ホッコリでした♪