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若手ジョッキー清見が惚れこんだ漆黒のサラブレッド「ラクシュミ」。
馬主である星生に、『ラクシュミに乗せてくれ』と直訴した清見は、
星生にとんでもない騎乗条件を突きつけられました。それは……
『勝てばよし、負けたら私の意のままになるなら』
ラクシュミに乗りたいばかりに、清見は自分のカラダを賭けた
星生の勝負を受けて立つことに!!
元気で短期な「暴れ馬」な清見と、
大人の余裕を見せつつも、どこかトボけた星生。
全く違う個性を持つ二人なのに、
「一か八かの勝負が好き」なところが似ています。
賭けから始まった二人の関係は、少しずつ変化して行き、
気持の変化に戸惑い、意地を張って擦れ違ったり。
勝負師の二人が繰り広げる、スリリングな恋の行方にドキドキです。
清見と星生の恋に絡めて、競走馬やレースの様子も描かれていますが。
この部分もとても面白く、読み応えがありました。
面白かったです。
既刊されてるいつき朔夜作品では、『午前五時のシンデレラ』に次いで、好きな作品となりました。
いつき朔夜さんがスゴイなーと思うのは、舞台の幅広さです。
競馬とかパチンコ業界とか、BLではあまり使われない世界を舞台にして、しかも初心者にも興味深く分かりやすくその業界について伝えてくれるのだ。
パチンコにも競馬にもまったく興味のない私なんですが、この作品と『午前五時~』はめちゃくちゃ好き。
野心に萌える若き騎手が受けで、主人公です。
ラクシュミという名競走馬と、その持ち主(攻め)に出会い、彼の運命が変わってゆきます。
競馬の世界で優勝を重ね、階段をかけ上がっていく主人公の姿がかっこよかった。
ラクシュミという馬に、私も惚れてしまいました。
で、いちばんの萌えどころは、俺様攻めの嫉妬深さとかヘタレとかツンデレっぷりでした。
きゅんきゅんしたり、ニヤケさせられたり、最高でした。
競馬の騎手と馬主、この組み合わせってもっとあってもいいように思うのですが、あんまり見ないというか、これしか知りません…
攻めの星生は「ラクシュミ」という競走馬の馬主だが、このラクシュミに騎乗したいと切望していたのが騎手の受けである清見。
星生は、ラクシュミに騎乗する代わりに負けたら好きにさせてもらうという条件をつける。。。
お話しもしっかりしていて、清見の星賞に対する負けん気から、好きという気持ちが芽生えるまでの気持ちがうまく書かれています。星賞がまたいい男なんですよね。鼻持ちならない金持ちの道楽かと思えば、最初から清見を手に入れたくて色々考えてたんだなと。甘やかしたりするんじゃなく、ちゃんと彼が騎手としての成功に導けるように。特に父親の落馬シーンを見せるところは、情を持って見せているからこそ、清見はちゃんと受け止められたのだろうし。
そしてその重要シーンが最後の菊花賞の時に繋がっているのが素晴らしい。
書き下ろしでは、二人の北海道旅行のお話も出てきます。これが清見のモダモダな気持ちもありつつ、星生の甘やかしが萌えましたです。これから騎手として、恋人としていい関係を続けてほしいなと思えるCPでした。
清見は鈍感なので、星生の気持ちも、そして亮太の気持ちも気づかないまま、それ故にややこしいことも起こります。ツラい状況にはあるものの、星生のいる場所と亮太のいる場所は違うんだ、とわかったことも実は亮太のおかげかも知れません。
物語に出てくる厩舎や、競馬場、栗東のトレセンまで出てきたのはビックリしました。知り合いが関係者で、トレセンで働く人が月曜休みなのも、知っている人は知ってるけど、そうだったなぁと懐かしく思い出しました。
いつき朔夜さんの作品に対しての皆さんのレビューに触発されて読んでみました^^
いや~、面白かったです^^v
自分自身はギャンブルとしての競馬に興味はないのですが、馬と騎手が一体になって走るということに対しては興味がありまして… 父親が競馬好きということもあり、子供の頃は週末になるとJRAの場外馬券売り場へ一緒について行き自宅で競馬中継を観戦、大人になってからは大井競馬場のナイトレースを見に行ったり、東京(府中)競馬場のメモリアルスタンド(抽選に当たった)から観戦したりと、お馬さんと多少の縁があるせいかすんなりと読むことが出来ました。
今まで騎手と馬、せいぜいがとこ厩務員さんにしか目が行ったことがなかったので、馬主さんという存在に思いが至らず、新鮮でした。
人間パドックの場面で、星生が清見の肌の上に手をかざすところには、ハラハラして萌えました!
ラクシュミもいい味出してますね~。
ディアプラスHPで、GIトライアングルのSSが載っていて、こちらは星生目線で書かれているので、合わせて読むと一層ニヤつけます≧v≦
なぜかこの本、飛ばしてたんですヨネ・・・なんでだろ?
あらすじを読んで、コンテニュー?みたいなコメディチックな話かな?と思ったんだケド、そうでもナカッタです。
いつきさんの作品の中では、やっぱり他を読んでからだったせいか、も少し書きこんで欲しいかなーと思う部分がないでもない。
心理描写もだけど、お母さんの疑惑はダイジョウブだったのかなとか、亮太との関係とか。
Hシーンも正直もの足りない。
でも馬や競馬のことがスゴク細かく書かれていて臨場感もあって、やっぱりオモシロい!
これはこれでヨカッタです♪
個人的には、攻めキャラも当て馬もあんまり好きになれなかったのが残念。
でも受けは好きだった!
鼻っ柱が強くてまっすぐで熱い、ぴょんぴょん!て跳んでるみたいな(笑)
ラクシュミとの絡みや、後編の牧童との会話なんか、ホント好きです。
ちょっといつきさんの本、いくつか読みかえしてみたくなったなー。