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タイトルとあらすじを読んでキラキラしたロイヤルラブかと恐れつつ、表紙のセンチメンタルさに惹かれて手に取りました。
出会いからラストまで質のいい映画のように素敵。
ロイヤルラブにありがちな非現実的な感じは少なくて、感情が深まっていく過程が丁寧に表現されていて、とても切ないです。
クラブのロールプレイと、ジェームスがベンのフラットで過ごす週末が美しくて、お互いにいつかは別れなくちゃいけないと決意しているなかでの蜜月が悲しい…。
ラスト以降をあえて書かない意味はわかりますが、二人の未来も読んでみたいです。
タイトルから、ハーレクインみたいな予想をしてる方は読んだらいい意味で裏切られます。
ジェームスの身分は確かにプリンスですが、とても地に足の着いた恋が書かれています。
悩んでる方は是非読んでください!
ただ、完全にリバなので苦手な方は気を付けてください…。リバ好きにはたまりませんが…。
途中読めないかも!と厳しいところがあったけれども、読み終わってみたら、なんと力強い言葉たちの美しいこと。申し分なく神でございました。読後感がとにかく素晴らしい★ ただ日本のテンプレなBL小説とはちょっと違っている部分もあるので、戸惑いを覚える方もいるかもです。そんなもん気にしないわ!という方は是非!!!!!!!!本編390P弱。終盤の何ページかはすべての言葉が好き・・・
パパラッチに恋人との時間を撮られておかんむりのキャスが電話したのは英国皇太子ジェイムズ。ジェイムズは笑い飛ばし、嘘につき合わせることを謝り、今後の仲直り計画を立て・・・。ジェイムズはゲイで、キャスは大親友でありフェイクの恋人。キャスをいい加減解放してあげないとと思いつつ、仲直り計画にそってジェイムズはケニアに出かけます。そこで雨降りの日に偶然出会ったのは「物書き」だというベンジャミンで・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は割と多い。でも「階級呼び、称号呼び、セカンドネーム」ないし、登場人物一覧あるから楽勝!印象深いのは、
インディゴ(ジェイムズの妹、精神的に不調)、キャス(ジェイムズの恋人役をしている貴族の娘、この人最高!)、グローヴァー(ジェイムズの執事)、ロベルト(ベンの同僚、こいつもナイス!)、キンバリー(超絶優秀秘書!!!無敵感たっぷり!) というところかな。悪党役も少々います。
**好きだったところ
ケニアで出会って惹かれて、でも記者だっていうのがバレて というのは何となく皆さんヨメる展開だと思うのです。
そこから二人の心が近づいていくところと、終盤の心を決めていくところが猛烈に良かった!!!!!!
皇太子、可愛いんです。大学時代以降、出来ていなかった市井の人のような行動一つ一つに大喜びするんです。普通に公園で散歩する、恋人の家でただ一緒にいる、普通のアパートで聞こえてくる上の階の人の生活音、普通の小さいトイレ、ごく普通のショッピングカタログ・・・そうだよね、皇太子ともあろう方は、生活音なんて理解できないよね・・・と愛おしくて愛おしくてたまらなかったです、ここ。
ベンもそういう気持ちだったんでしょうね、めっちゃ愛し合ってもいるし、ただ側に寄り添っているだけでもあるし・・・自分の役割を認識していて、諦めているわけではないですが大変理性的にふるまおうとしている皇太子です。きつくって、ぎりぎりだなあと感じますが、インディゴ(妹)が既に振り切っていて自傷行為をしてしまう子なので、自分がと懸命に踏みとどまっています。うう・・エライけどキツイ。
そんな厳しい、ストイックな彼が愛そう、一緒にいよう、一緒に闘おうと思える人(ベン)に出会えて良かった。そしてベンも自分の本当の気持ちを受け止めて、ジェイムズと一緒に闘うと決意できて本当に良かった。このベンの「一緒に闘う」宣言がめーーーーーーっちゃカッコいいんです!(こんなチープな表現じゃない!是非読んで!)この何ページかは本当に素晴らしい。こんなに力強く励まされる心地になるお話、少ないです。ほんとに読んで良かった!
ながながと失礼いたしました。攻め受け確定&女性的な受けというようなお話からはかけ離れているのですが、ちょっとでも気になった方は是非トライしてみてください!本当におススメしたい!!!
表紙の雰囲気と英国皇太子に惹かれて買いましたがお話もビックリするほど良かったです…。
設定にちっとも負けていない確かな描写があるからこそリアリティがあってロイヤルシークレットが際立っている!!
二人の出会いの時点であっ、これ良作でしょ…と直感が告げ予想通りのめり込みました。
男としての魅力ムンムンだしそんな二人の駆け引きに各所でニヤついてしまう!
日本人のセンスだとこうはいけない。
純粋に肉体関係を楽しむ割り切った関係から変化していく二人の様が見事でした。
ベンから漂う強烈ないい男感…
ジェイムスは気品ありつつもとってもチャーミング…
逢瀬を楽しむ二人と一緒になってニヤニヤしちゃうし同じ気持ちになれる素敵な小説です。
これは続きはよ!!と切願しちゃうやつ…待てるかな?
いや、待てない!!!
コミックしか読んでなかった時は小説は敷居が高いように感じていたし、小説を読み始めてからもつい最近まで「モノクローム・ロマンス?値段高いし、なんか読むのめんどくさそう……」って思ってた自分を殴りたい!!
1200円は全然高くない!!
英語力ゼロなので自力で原本は読めないし、そもそも広い世界からこんな素敵な作品を見つけ出せる能力もない。
そう考えるとむしろたった1200円で、こんな素敵な翻訳でこんな素敵な作品を読ませてもらえるなんていいんですか?って感じ。
生まれて初めてのモノクロームロマンスでしたが
・ウィットに富んでる会話に痺れる。
・さりげないリバが最高。
・攻めとか受けという概念がないところがいい。
・これ男である必要がなくない?みたいなところが一切なく、どちらも魅力的で自立した男同士というところが最高。
・エロの書き方が好み。唐突感がないところとかもいい。
・普通の海外小説みたいに見えるのでこれなら紙でもいい。
(BL小説は開いてすぐの口絵に過激な濡れ場の絵があることが多いので、危険すぎて絶対に紙では置けない)
ケニアでの出会いシーンは映像のようだし、冒頭のチェス部分ときたら……!
置かれた立場や、生き方の問題で刹那的な関係に甘んじるしかない二人の切なさ。
どこをとっても最高でした。
24日に続編が電子で発売されるそうなので、自分へのクリスマスプレゼントとします。
モノクロームロマンスという新しい世界へ踏み込んで良かったし、まだ読んでない作品がいっぱいあると思うとワクワクします!!
おすすめしてくださった方に大感謝です!
めっちゃ話が面白かったし、細かい素敵エピソードや萌えシーンもたくさん詰まってた。モノロマ文庫って原作厳選してるのか本当にハズレがない。読み応えのある小説好きの方には絶対オススメです。
ストーリーは架空の人物とはいえ設定が英国皇太子×グローバルに活躍する経済記者。まるで往年のハリウッド映画みたい。海外BLって基本リバなのでプリンス攻めもプリンス受けもたっぷり堪能できます。
プリンスも記者のベンも立場は違えど自分の仕事に真摯に向き合う真面目なゲイです。遠いケニアのリゾートホテルで出会った2人は運命的な恋に落ちます。2人は性格も体の相性もバッチリ!なのにプリンスはもちろん王位継承問題があり、ベンの方も若い頃悪い男に弄ばれた経験から恋愛にのめり込めないタイプ(この辺すごく受けっぽい)。お互い好きなのに常に別れを意識し合ってるのが切ないのです。あと外を気軽に出歩けない王子様の為に2人でゲイクラブごっこをするシーンが素敵。大人のごっこ遊びイイ!
ラストシーンはベンの決断に感動し、とっても後味の良い仕上がりになってますが、2人が困難に立ち向かうのはこれからだ!って所で終わってるので続きがあるならぜひ読んでみたい。ベンの悪い元彼にも登場してほしい。あとyocoさんのイラストでベンの方が背が高いけど顔が美人さんなので受けっぽくみえる。ギブアンドテイクの関係なのでどっちでもいいのですが、私はそういう印象を持ちました。