電子限定かきおろし付
※ガッツリねたばれします
にこにこしあわせ結婚生活編かと思ったら!!
そうか、、同じ鬼とはいえ、椿丸は半分人間だから歳を取り、しいさまは元神様だから歳を取らない、、。このままだとまた、しいさまは取り残されてしまう。。
どうしたらいいの……_:(´ཀ`」 ∠):
と悩んでいたところに、34ページの衝撃よ、、!ファンタジーって素晴らしい!
しいさまってショタもお好きなんだと思っていたけどそうではないんですね。序盤のアレはほんっとーに純粋な親心だったんですね、、疑って(というか決めつけて)ゴメン。
そこからは、一瞬不穏な空気が流れるも、更なるサプライズが♡♡ここまでは想像してなかった!どこまでいっても互いの幸せを祈がっている二人が本当に尊い!
妊娠とか苦手なんですが、人外だし(生まれ方もすごい)、腹パン描写がないので普通のよりもずっと抵抗感なく読めます。●乳プレイもエッチぃぃ、、!
そしてそして。18になっても乳飲むんかい、、!そりゃそうか。他にご飯を得る方法がないもんね。でもパパは気が気じゃねぇよ??ホホ様との♡は早々に予想できましたね!
サンピー好きなので、乳飲みプレイ(子らのはプレイではない)も、ホホ様トロトロ計画(勝手に命名)も、どっちも大好きです。
1巻のあの終わり方から、どうやって1冊分のストーリーを?と思っていましたが、杞憂でした!ごちそうさまです。
1巻でも可愛かった2人が、2巻では可愛いが更に増すとか、ほんとなんなんですか、幸せ過ぎて死ねる。
紙コミックでの購入。1巻、2巻ともに、カバー下に描かれている漫画とあとがきから作品への愛が伝わります。カバー下を読み、作品同様に作者様の灰崎めじろさんが大好きになってしまいました。
作品の内容は既に他のレビュアーさんが書いてくれているように、すごーーーーく、良いです。読むと、とても幸せな気持ちになれます。面白くても何度も読み直す作品というのは意外と少ないんですよねー。でもこの作品は何度でも読めます。読めます、というか、読んじゃう、読まずにはいられない。何度も読んだせいで、漢字に振り仮名ふってくれてて、めちゃくちゃ読みやすいことにも気付きました。1巻も同じです。
残念ながら修正はガッツリ白抜き。出版社さんごとにどうするかの決まりがあって作者様個人ではどうすることも出来ないんでしょうね。分かってはいても、ガッツリ白抜きって萎えます。出版社さん、もうちょっとなんとかならないのでしょうか。
BLは一冊で完了している作品が多いし、だからこそ気軽に読めるので、私自身も一巻完了ものがとても好きです。なーのーにー、このシリーズに関しては、ずっと続いてくれないかなぁって思っちゃうんですよねー。だってほら、2巻後半から、あらー、って展開があったじゃないですか。あんなん目にしちゃったら続きを読みたくなるに決まってますよね。なんて思っていたら、作者様のSNSに嬉しい情報ありましたー、また読めるよー、わーい、わーい!!
おお!そうくるか!な2巻でした。
鬼と人間のハーフな椿丸と鬼に生まれ変わったしい様。
前半は椿丸の寿命問題。
しい様の愛情の深いこと深いこと(泣)
椿丸を失うなんて生きていけないしい様です。
なんと!な展開で人間の部分は果てて鬼の部分が生まれ変わり、童の椿丸が誕生します。
しかし鬼同士が精を食い合ってはいつか朽ちるか問題が…。
それに最近椿丸が具合が悪くて…。
ずっとしい様が必死で探していた梟の正体がなんと!二人の住み着いた山の神様で。
そしてまさかの椿丸がご懐妊!超理論で男の子でも子が授かるらしい。
目出度く双子の子供を産んだ椿丸。
双子は梟の神様が大好きで通ってはドキドキキュンキュンして。ツンデレに子供のうちからときめいてますね!
そして双子の巣立ち。
まさかの二世代ものになるとは!
18歳になってもお乳を吸うのも萌です。
ともかく椿丸としい様の愛情も深くて深くてすごいです。
しい様の椿丸への執着。
しい様を残していく椿丸の言葉。精をくれる人を見つけてくださいって。椿丸にとってはしい様はまだ神様扱いなんですね。
でも少しずつすっかり鬼の夫婦になって。
もしかして双子と梟がメインの3巻が出たりして?
泣ける作品としてよく話題に上がっていましたが、エロも幸せもたくさん詰め込まれた盛り沢山な展開に大満足でした。人外で孤独な設定から切ない系の泣けるだと思っていたのですが、幸せ過ぎて泣けるという嬉しい誤算。読者の「こうなるんだろうなぁ~」をことごとく裏切る展開も面白いですし、根底にしっかり「愛とは?」「信頼とは?」があるので話が軽くならないんですよね。文字通り永遠の愛がテーマになっていると思います。
そして何より良かったのが、2巻ともに、しい様と椿丸の関係は良好です。二人が最高のカップルであることが分かりますし、お互いのことが愛おしくて一緒にいたくてたまらない。人間の椿丸が亡くなるシーンが唯一のシリアスだったくらいです。しい様は一人で生きられないことを自覚していてどんどん椿丸に依存していくのですが、その辺りからはずっと神展開です。より幸せな方向に裏切られるので、読んでいてハッピーな気持ちになりました。
ちなみに泣けるシーンもたくさんあるのですが、個人的に一番好きな話は最後の鬼祭です。人間に裏切られ続けた二人が人間の子供を助け、その子供が鬼に感謝する日として作った祭りで、ある時二人も参加を試みるのですが、鬼である二人は人間の中に入れるかと心配になるんですよね。かつて人間に裏切られたので当然警戒します。でも、その祭りは人間が鬼の格好をしているので、本当の鬼がこっそり参加できるように考えられていました。この配慮だけでもうるっときたのですが、二人で孤独を乗り越えてきた彼らが、孤独の根底にあった人間との関係を修復し、人の子供と笑い合っているシーンは号泣でしたね。改めて、幸せで泣きたい人向きの作品だと感じました。
ご覧ください、この幸福感溢れる表紙を。
2人の出会いから山を離れるまでが描かれた切ない1巻を読み終えての、この表紙。
ページを開く前に、2人のしあわせを思って泣けました。
御神木から祟り神に代わって、鬼となったしい様。
鬼の父と人間の母を持つ半鬼半人の椿丸。
人に裏切られたしい様が、それでも人のために孤独に耐えながら守ってきた山を離れ、共に旅してきた2人が落ち着ける場所を見つけてからの話です。
人間の血が流れているために流れる月日に抗えず老いていく椿丸を、変わらず愛し続けるしい様の深い愛が前半の見どころです。
誰かに執着する気持ちを「これでもか!」というほど文字だけでなく、表情で描き切っているのが素晴らしい。
愛おしいひとを失うときが迫っているつらさや、それに対して自分が無力である憤りと悲しさ、それでも一縷の望みを捨てずにはいられない姿が痛々しいほど。
大きく感情を煽られてきただけに、その直後の超展開に一瞬目が点になりました。
点になった目が通常に戻るまでに数秒。
戻った瞬間に「うわああ、良かったねぇ!」と思えるはずです。
超展開というのは、思惑通りにストーリーを展開させたい作者さんのためのものがほとんどですが、この作品では違いました。
完全な伏線回収。
なので読者が置いてけぼりにならずに、2人と手を取り合って喜べるのですよ。
後半は童状態の椿丸としい様の攻防も楽しいけれど、やはりメインはしい様の愛。
失う覚悟をして、自分も…と心を決めていた状態からの、身に余る幸福。
しあわせなのに、常につきまとうのは「もうあんな思いはしたくない」という気持ちなんですよね…。
失う不安を知ってしまったら、今がしあわせであればあるほど、余計に不安も大きくなる。
その辺りの心理描写が巧くて!ここまで抉るのかというくらい描き上げてます。
村の人との関わり、土地神・ホホ様との出会い、2人の関係の変化を経て、終盤は2人の子供たちへと話が移行していきます。
こちらは…、蛇足と言ってしまうと申し訳ないけれど、ストーリーよりもえろすが勝っていたので、ストーリー重視派の方は「この2人よりも、あっちの2人を…」と思ってしまうかもしれません。
そんな終盤を経ての描き下ろしが、また泣かせにくるんだなあ。
村人が鬼神さまのためのお祭りをしているのを知った2人が、麓へ降りていくのですが…、読んでください。泣けます。
久しぶりに心をがっつんがっつん揺り動かされる作品に出会えました。
「汁気の多過ぎるえろすが特徴」とまで書かれている作家さんの中で、ここまでストーリーをしっかり作り上げて、心理描写で泣かせてくる方を、わたしは他に知りません。
未読の方は読んだ方が良いです。
心が洗われました。