品行方正な教師の顔と、淫らな夜の顔── 初恋のひとの素顔はどっちだ──!?

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表題作放蕩息子と恋の穴

高宮蒼佑
田舎に強制転校させられた高校生
上瀬穣
高校教師,11年ぶりに会った従兄弟

その他の収録作品

  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

女癖が悪すぎて、超ド田舎の高校に強制転校!!
伯母の家に居候することになった蒼佑。けれど、
そこには初恋のイトコ・みのりちゃんがいるv
と内心わくわくでロックオン!!
ところが11年ぶりに再会したのは、
「穣」と名乗るイケメン男子。
しかも転校先の教師だった──!!
「俺の青春はここで終わった」と思っていた矢先、
蒼佑は後ろをイジる穣のひとりHを目撃して…!?

作品情報

作品名
放蕩息子と恋の穴
著者
九號 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199608124
4.5

(154)

(99)

萌々

(40)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
20
得点
689
評価数
154
平均
4.5 / 5
神率
64.3%

レビュー投稿数20

こおりゃたまらん!!!

九號さんの新刊待ってましたー!!
冒頭では女好きの蒼佑のアホさをつい心配してしまいましたが
物語が進むごとに単純バカの良さが出て来ましたし
なんといっても穣の“良いにいちゃんっぷり”に隠された苦しさと色気!!!!!
田舎には勿論素晴らしいところもありますが
狭い世界でしょうから親友にすらカムアウト出来ないつらさは相当厳しいと思います。
蒼佑のまっすぐな想いだけでどうにかなるわけでもなく
穣の弟・誠のド正論はキきましたねー…。
それでも揺るがない気持ちが穣に届いてじーんとしてしまいます。
しかし!!温泉旅館での穣の誘惑がヤバいったらない!!!
よくはねのけたなぁ……普通なら理性ぶっとんじゃうよあんなの……。
蒼佑を諦めさせるための手段だったとはいえ、キツイことしてくれちゃってまぁ…。
蒼佑のことだから抑えられないんじゃないかとハラハラしましたが
本当は一途なバカだったし、だてに11年片想いしてませんね。偉い!!!

九號さん作品には珍しく(?)やかましい攻めでしたがコミカルな部分もとても楽しめました♪
もう圧倒的な画力でぐいぐい引き込まれること間違いなしですし
特記すべきは蒼佑と穣のガタイの良さ!!めちゃくちゃいいカラダしてるんです!!
更に穣の乳首のハイライトがエロくてつやつやしてそうで本当に最高級の裸体なんですよー!!!
あと方言ですね。「いけん…っ、いけんっ」ってもぉおおお穣ぃいいいいいい(天を仰ぐ)

穣の親友・哲朗、いい味出してたー!
二人で酔って声出しする元野球部のノリwwからの赤チャンも笑ってしまいました。
痩せてたら本当にかっこいいからちょっともったいないww

緩急のバランスも良く、このコミックスの分厚さでお値段以上のたくさんの萌えをありがとうございます!!!

16

九號先生の真骨頂

「僕らにまつわるエトセトラ」から九號先生のファンですが、
陽キャと陰のある男子のカップルをとても上手に描かれるなぁと感じます。

過去の経験から心から素顔を頑なに表に出さない穣。
それを(記憶違いはあったものの)初恋の頃の記憶を交えながら、
改めて今の穣へ惚れていく蒼佑がどんどん心の壁をぶっ壊していきます。

田舎町、教師と生徒、いとこ同士...そんなしがらみと過去はどこまでも穣に影を落とし、
自分の気持ちは追い詰めてしまうだけなのか?と蒼佑に葛藤を与え擦れ違いを生んでしまうのですが、
最後には想いが通じ合い、あたたかい気持ちに浸れます。

想いが通じ合えたところで早速すぎない?というHシーンも大変満足できました・・!

舞台が広島の田舎町ということで、穣はじめ周囲の人々の広島弁がかわいいのもストーリーの魅力を増す要素になっています。

10

美しい絵と丁寧な心情描写、ストーリー構成、全てに圧巻!!

最初、表紙の右側の褐色男子がヤンキーだと思っていて、ヤンキー系はあまり趣味ではないので、むー…と迷ったが、短髪男子の美しさに惹かれて購入。読後、購入前の自分をぶん殴ってやりたくなりました。もう、どれもこれも!すべてが最高の作品でした!!

あらすじは他のレビュアー様が書かれているので感想を書きます。

とにかく、攻の蒼佑の男気あふれるかっこよさ!!受の穣さんのしっかりもので本当に優しく思慮深い人間性!!語彙力がない自分がもどかしい…。とにかく、二人とも最高なんです!素晴らしすぎる!!

蒼佑って、この田舎町に来た経緯はいろいろあるんだけど、一本筋が通ってて、裏表なくて、爽快でまっすぐでとっても気持ちいい人で、優しくて、男らしくて、行動力があって、包容力もある、最高にいい男なんですよね。こんな男だから、まわりにすぐに溶け込んで、友達たくさんできるのもわかるし、中心になっていくのもわかる、めっちゃくちゃかっこいい男です。

穣さんは、ハンサムで思慮深くて優しくて、みんなのことを気遣って、しっかりもので人間力半端ない、大人の男。でも、とーっても色気があって、本当に魅力的な人なんです。同性愛者で、カムアウトしたことで傷ついたり、田舎だからカムアウト自体も難しかったり。好きになった人は未成年だし従兄弟だし。穣さんの抱える苦悩の大きさたるや、察するにあまりある。物語の中の穣さんの行動は至極当然のようにも思います。

この作品のすごいところは、穣さんのマスターベーションを、蒼佑がたまたま垣間見てしまったことをきっかけに、蒼佑が自分の気持ちに気づいていく過程と、穣さんが、自分が同性愛者であることと、蒼佑に惹かれていくことの複雑な気持ちや葛藤を、本当に丁寧に、二人の心の機微ひとつひとつを、とても大切に描いているところ。あまりに純粋で瑞々しくて、穣さんが苦悩したり迷ったりしている描写のときは、みているこちらの胸もズキズキするくらい、すごい描写力なんです。

特に、二人がすこしギクシャクし始めたあたりは、その時の二人の心情を本当に丁寧に描いていて、見ているこちらもどっぷり二人に感情移入して、目が離せませんでした。

それに圧倒的な画力なんです。超絶に絵がキレイ。私は穣さんの顔が大好きですが、人物だけでなく、コマ割りや風景描写などもすごい上手で、これまた圧巻。素晴らしすぎます。

とにかく、この作品の完成度たるや、すごすぎる。穣さんの心の揺れ動きに合わせて、蒼佑の揺れる気持ちや駆け引きもとても丁寧に描かれているし、穣さんの心の苦悩なんかはとてもリアルで細かい。さらに、それに気づいたときの蒼佑の心情描写なんかもものすごく深くて、絵の美しさと相まって、本当に超絶的な完成度なんです!ストーリーの展開やまとめ方、すべてが圧巻。こんなにも完成度が高く、描写力に圧倒される作品、なかなか巡り会えないと思います。

それに脇キャラも最高にいい。穣さんの親友、哲朗さんは本当に素晴らしい人間性で、本当にいい人。優しくて思いやりがあって、大好きです。電子版の書き下ろしで泣いちゃいました。
弟の誠くんも本当に素晴らしい人。お兄さんの良き理解者で、大きな愛で穣さんを受け止めるその姿がめっちゃくちゃかっこいい。

コミカルな場面もたくさんあって、大きな蜘蛛が出てきて蒼佑がびっくりするところとか、蒼佑と穣さんが結ばれた翌日、誠くんに二人はどうなった?って聞かれて、デヘヘな顔をする蒼佑の顔とか(笑)テンポもとてもよく、映画を見ているような気持になるくらいの完成度です。

それに、本気を出したときの蒼佑のかっこよさったらない!!病院で初めて結ばれるときの理性がスコーンって飛んでく描写にクスッとしたあと、男らしく優しくグイグイ攻める蒼佑がもうっ!!

画力が超一級なので、二人のエッチシーンがめちゃめちゃエロくて、蒼佑がめちゃめちゃかっこよくて、稔さんの色気も半端ないっ!実家でいたすナイショのエッチって感じがものすごく出てて、稔さんをリードする蒼佑が高校生とは思えないほど、男らしくて頼りがいがあって、めっちゃかっこいいんです!!

他のレビュアー様も書いておられますが、蒼佑は大人になったら、めっちゃくちゃいい男になると思います!!

ふと手にした1冊でしたが、本当に出逢えて良かった最高の1冊でした!何度も何度も読み返したい作品です。この圧倒されるほどの完成度には、なかなか出逢えないと思います。

8

表紙のイメージと違う!

よかった!本っ当によかっっった!!…という気持ちで本を閉じました。電子だけど。表紙とタイトル(のタイポグラフィー?)から受ける、軽くて何となくコミカルなイメージとは逆方向の深いお話でした。BLでは普遍的なテーマにつき、他の方が描いた時にこれ程読ませられるかというと簡単ではないと思う。さすが九號さん、ストーリーテラーです。

サンプルで読める範囲ではどうなることかと心配しましたが笑、彼らが悩み苦しみ深く想っている様に思わず泣いてしまった。とはいえ、攻めが本当に真っ直ぐな子でじめっと暗くはなりません。周囲もいい人ばかりだし(受けの大学時代のモブ友達は許すまじ)読後はさわやか。

あとは皆さん仰ってますが画力がすごい。ストーリーに説得力を持たせるのみならず、萌え的な意味でも!受け攻めともガタイもよければエロもいいんです←シーン自体は少ないんだけど滾るシチュエーションっていうか笑。話を読ませた上にBL的萌えも補給してくれる。すっごくおすすめです!

シーモア:一部ライトセーバー、一部トーン

6

きっと蒼佑は成長するとめちゃくちゃ良くなる…

すごく良かった!
九號先生の作品は、素直に読めて、素直に感動します。
泣けてしまうよ~

とにかく、蒼佑と穣のキャラ設定が良かった。
蒼佑が、タラシなんだけど真っ直ぐ。
幼い頃に勘違いしていた女の子じゃなかったけど、穣は優しくて、寂しそうで、エロい(オナっていた場面を見ちゃった!)と気付いてしまう。
蒼佑は確かに若い。男子高校生だもん。好きだと思えば、ぐいぐい来る力が有ります。

穣は、年上、従兄弟同士、田舎暮らし。その上、高校教師で方言で話すんです。大学生の時にゲイばれした辛い過去もあるし。
蒼佑よりは、確実に背負うものが多いのです…
だけど、蒼佑の真っ直ぐな好意は嬉しい。でもどうしたら良いかわからない。
田舎暮らしですと、都会と比べ詮索もきついし、ダイレクトな言葉や態度が怖くも感じるのは、わかるんです。
だからこそ、穣は自分を偽って守る生活をしていたのですよね。

結果、蒼佑の気持ちに絆されつつ壁も残ったまま。穣の弟の誠が、セッティングしたトレッキング旅行。ここでのすれ違う2人は、読み進めると胸が苦しくなります。
そして、ずっと蒼佑のことを受け入れられず、自分自身を許せなかった穣に起きた事故。

土砂崩れの前兆の描写、土砂崩れ自体の描写。どれも丁寧で、ぐっと引き込まれると思いました。
蒼佑の事故後のエピソードも良い。

この2人を取り巻く人々も良かった。穣の両親に弟の誠。そして、中学校でバッテリーを組んでいた穣の親友、哲朗!
誠は、ずっとゲイの兄を精神面でサポートしつつ変わらぬ良き弟でした。蒼佑とも、ちゃんと話し合うナイスガイ。

描き下ろしでは、穣のカムアウトを涙で、受け止め、知らないうちに傷つけたのではないか?とぼろぼろ泣いちゃう哲朗が良かった~

あ、もちろん九號先生なので色気の有るセックスシーンは圧巻の出来です。
初めての、待ちきれずがっついたセックスはエロい。
そして、晴れて付き合い始めた自宅でのセックス!いや~ヤバイよね?めちゃくちゃ日本家屋の和室ですよ?穣の両親が寝付いてからですよ?
穣はエロく方言で喘ぐの可愛い。蒼佑は年下だけど、さすがの経験豊富さで、2人のセックスは眼福かも!

正直、まだまだこの2人を見たい!成長していく蒼佑なんて、穣大好きな包容力有る良い彼氏に成りそうなんです!
是非、待ちます。いつか続きを読んでみたい!
九號先生の作画もストーリーも、どちらも丁寧で大好きです。
前作も良かったし、今後は作家買いに決定です❤️






4

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