気になる君はうしろの席に――。

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表題作夢中さ、きみに。

あらすじ

古屋兎丸先生も夢中!?
「ずっとワヤマさんのツイッターやピクシブで漫画やイラスト拝見してました。
実は隠れファンなんです!
古屋兎丸」

WEBなどで噂の作品たちが待望のコミックス化。
話題の作品「うしろの二階堂」は全ページ加筆修正のうえ、30ページ以上の描き下ろし続編を収録。

作品情報

作品名
夢中さ、きみに。
著者
和山やま 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
ビームコミックス【非BL】
発売日
ISBN
9784047357181
4.6

(82)

(60)

萌々

(18)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
379
評価数
82
平均
4.6 / 5
神率
73.2%

レビュー投稿数11

これはノスタルジーだ

稲中卓球部とかパプワくんを友達と回し読みしていた高校の頃を思い出した。あのキャラクターがこーだ、あーだと言い合い、台詞の真似をしてみんなで笑う。
稲中ほど不条理ではないけど、今まで読んだことのないタイプの漫画に出会って何だかよくわからない高揚をこの作品に感じたのは、あの時と同じ。この感想をあーだ、こーだと言い合う相手が自分の近くにいないことは、ちょっと残念。
この作品は大まかに林くん編と二階堂くん編に分かれています。林くんシリーズは同人誌『夢中さ、君に。』の再録、うしろの二階堂シリーズがWeb版から加筆修正されたもの、【うしろの二階堂 恐怖の修学旅行編】が描きおろし(30頁)らしいです。

私、中年でも青年でも男子高校生でも笑ってるコマの「ふはっ!」て表現がすごーーく好きなんです。で、最初の短編【かわいい人】にピカイチの「ふはっ!」が出てくるんですよ。ふはっ!の世界一正しい使い方。
その次の短編【友達になってくれませんか】は林くんと女子校生のお話。なんだろ、ちょっとずつズレてるのに最後は寸分の狂いもなく着地させてくるこの職人技は。
もうネタバレなしで読んで欲しいので自分語りが多いレビューになってしまい、すみません。
今またちょっと読み返したんですけど、やっぱ面白かった。うん、神作品。





4

この漫画で笑える人は心にゆとりがある人だと思う

BL要素少ない、官能シーンがほぼないギャグ作品。非BLです。
凄く評判が高くて人気なので、読みました。

なんてことない日常がテーマで、平坦な進捗だけど、ジワジワっと面白さが上がる作品です。ドカッと面白い場面はないのですが、10頁ほどめくっていけば、誰だって笑ってしまうと思う。
でも、切羽詰まった辛い心境の人には面白くないかも。この作品で笑える人は、ゆとりがある人だけかもしれない。チョビッとの奇妙さの愉快で、ドカッと笑えるギャグじゃない。

巻頭は男子校が舞台、運動会で視線が色っぽい林君を「かわいい人」に選んだ江間君の話。
玄関を開けたら、来客は実家の中華料理屋のイベントで、パンダの着ぐるみのまま、汗ダラダラの林君だった。・・こんだけ変わった行動をする人が傍に居たら、そりゃ夢中になると思う、眼が離せない。

おもしろかったー!!
pixiv見たら、絵がとても上手で、賞暦もある実力作家。
第24回手塚治虫文化賞短編賞受賞
第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞

3

尋常ではない面白さ!!

BLという解釈では無くても神評価作品です。
この面白さは和山さんでなければ描けないのではないでしょうか。
じわっとくる静かな笑い、素晴らしいセンスとしか言いようがありません!!
個性的なのは絵柄だけではないのです……絵柄で「苦手かも」とお思いの方もいらっしゃるでしょうけども一読していただけたらきっとクセになるはずです!!
いえ、もちろん合う合わないはあるでしょう、しかし読まないで判断するのは早計と思われるのです。

短編集ですが、『かわいい人』『友達になってくれませんか』『描く派』『走れ山田!』に共通して出ている林くんがなんとも言えず変人です。
お顔はそれこそ無害そうで可愛らしいんですが、言動が独特wwww
友達になったら絶対退屈しないか常に反応に困るかのどちらかかもしれません。
でも人情味のあるお話なので笑いの後に謎のほっこり感が生まれます。

『うしろの二階堂』、支部で見かけたときから好きでした!!
不気味としか言いようのない二階堂がヤバいです。
しかしそれは擬態の姿であって本来はとても愛くるしい……ここは是非確かめていただきたいのですが
様々な噂をされている二階堂と、皆と変わらず関わらないでいたかった目高が
あるきっかけから二階堂へ積極的に話しかけていくのです。
友達以上の感情、それがほんの少しだとしても特別なことは確かでしょう。
『おまけの二階堂』は二階堂視点で「なるほど!」となれる内容です。
沖縄の『修学旅行編』もあってそちらもオチまでみっちり最高なんです。
ただ検索だけでもしていただきたいのが伊藤潤○作品、特に『うずまき』。
中学の頃から好きだったので一段と『二階堂』を面白く読めたのですが
それこそ不気味なので全力ではオススメできません……ww

1

これはblなのか?だがそれが良い。

セトウツミを彷彿とさせる、男子高校生たちのちょっと面白い日常を描いた作品でした。絵柄があんまりblっぽくないという点では同棲ヤンキー赤松セブンを思い出しました。

私がこの作品を知ったきっかけはピクシブでうしろの二階堂を読んでからです。単行本化すると知り、電子書籍にて思わず購入。期待通り、いや、期待以上の面白さでした。

「走れ山田!」では、ヤンキーのパシリをやらされている山田くんの話でした。ある日の昼休み。いつも通りパシられている山田くんでしたがカフェオレを買い忘れ「メロンパンにはカフェオレだろーが!!」とヤンキーにキレられます。そんな時、バルコニーでそれを見ていた林くんがヤンキー目掛けてカフェオレをぶっかけるところがスカッとしました笑

それ以外にも、男子高校生同士のやりとりがとても可愛らしくニヤニヤしてしまいます。

少しシュールですが、癖になる作品でした。

1

納得の人気作

濃密な1冊でした。レビューで語るよりも感じたい作品。ちるちるは非BL扱いになってないけど非BLよね?

◾︎かわいい人
江間 ソフトモヒカンみたいな人 / 林 かわいい人
初、和山先生です。といいつつpixivなんかでチラ見はしてました。同人誌が出た時にいつか買うと思っていたら、爆速で人気作家さんになってました。
たしかに空気感絶妙!人気出るのが納得です。

◾︎友達になってくれませんか
松屋さん おいもさん兄弟 / 林 仮釈放
やっぱこの空気感のままいくんですね。安心感がいやましてまいります。可愛い〜〜〜2人とも可愛い〜〜〜ひ〜〜のたうちまわってしまう。こんな可愛くていいのか。最後松屋さんと林くんの笑った顔…永遠に読みたい。

◾︎描く派
小松 描く派 / 林 描く派

◾︎走れ山田!
山田 1年3組 / 林 2年2組
目が死に気味の林くん、はにかむと天使。

◾︎うしろの二階堂
和山先生の描く笑顔がはちゃめちゃに好きだと気づきました。林くんといい、二階堂くんといい、笑って欲しい。

1

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