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見解は人によって異なると思いますが、私個人としては「BL」と答えたいです。「女体」に一時的に「変化」するのですから元は男性、相手も男性ならそれはBLになると思います。
しかし、外見的に男性同士の絡みで無いものを何故BLと呼べるのか?女体に変化したものは女性…と言う方も居るでしょう。
なので、双方とレーベルを分け「女体化」に特化し、個別に「ラブコフレMagic」として立ち上げたブライト出版さんの判断は賢明だと思うし、高評価したいです。
遺伝子レベルで相性をマッチング、と言う近未来を感じさせる面白い設定ではあるのですが、このマッチングと言う題材自体が私には不向きだったかな…と。
紹介された初対面の二人がいきなり付き合い始める、一緒に過ごす内に愛が深まっていく設定なのは解るけれど、相手に対する執着や愛欲がまだ不足していて、淡々と進み盛り上がりに欠ける印象。でも婚活サービスで出会うってきっとこういう感じなんだよね…。
その割にやる事だけはやっているので、じわじわ距離を縮めていくタイプにしても中途半端に思いました。
主役二人もあまり好きになれなかったです。そもそも紘人はサービスに登録した事すら忘れていたボケ。響は運命だから!って初日からすぐHに持ち込み後から「責任とれよな!」って…既成事実作って逃げ道塞ぐ悪女みたい(-_-;)
だから私はあまり可愛いと思わないんですが、紘人は事あるごとに「かわいい」って、でもそればかりに見える…。
反対に響が男の時、紘人は素っ気無く、中身は同じ人物なのに女性の時の外見の可愛さだけに惹かれている感が強い…ノンケだし半ば騙されたみたいなモンだから仕方ないのかもしれないけれど。
婚活サービスの連中も本来なら最初に体質の事を説明するべきなのでは?
…とまぁ上記の事全部気にしていたらこのお話始まらないんですが、ある程度の萌えがあれば細かい事は全てスルーして楽しめるのですよ。でも私には合わなくて悪い所ばかりが目に付いてしまいました。
「好き」って言葉も、相手の行動により救われる場面もあり、ラブもきちんと存在するので合う人には合うと思うのですが…。
女体化が私の認識と実物に差異があったのも萌え辛い原因だったかも。私は胸と性器だけが変化すると思っていたのですが、実際には骨格や顔付きも女性的になっている?これが正しいのだろうけれど、同一人物として捉えにくかったです。
デートもHも殆ど女体、後半は男性の時に温泉旅行に行き、BL!と言う感じのHシーンも少しだけありました(挿入は無し)。
世界観の割に恋愛の様子や外見重視感はリアルを感じました。姉妹レーベルがTLなので、どちらかと言えばノリがTL寄りなのかもしれません。
あまりBLを読んでいる気分では無かったので、BL好きは素直にBLレーベルから出ているものを手に取った方が良いのかもしれませんね。
ちなみにこの巻ではまだ完結しておりません。婚活会社のミスや、響を狙う男の登場でこれから盛り上がっていきそうではあります、でも私はもういいかな…。