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シリーズ3作目、ここからまた現代編へと再開します。表向き鷲見が尚之を引き取ることとなった経緯や、それに纏わる関係者達の思惑が交錯するシリアス調の展開となっております。
鷲見と尚之が出会ってから5年の月日が経ち、ようやく2人は恋人同士として歩み寄ろうとしていた。まだ中学生だった尚之も高3になり鷲見の医師としての立場や、自分のいま置かれている状況などを理解し始めこのままでは駄目だと考えるようになる。表立っては恋人とは言えない…だからこそ鷲見の足手まといにならないよう自立し、恋人として対等でありたいと思う尚之。だがそんな尚之の小さな心の変化を当の鷲見は寂しく感じ、やがて2人の気持ちに僅かな温度差を形成し始めていく…
あるエピソードのワンシーンで尚之が真っ直ぐ鷲見の顔を見上げて「平気だよ、ありがとう鷲見先生」と答える場面があります。その表情を見つめながら、甘ったれだった昔の尚之を回想して「こんな顔をするようになったのか…」と月日の流れを実感する鷲見。
このお話は伏線が多すぎて自分なりの解釈をするしかないのですが、鷲見は尚之が自立する事でいつか自分を必要としない日がくるのではないかという不安に苛まれていってるような気がします。尚之は鷲見の為に強くありたいと思ってるのに、でも鷲見は尚之に頼られる事で愛情を感じ自分の存在意義を見出している(いや、あくまでも自分的見解ですよ?)
その小さなスレ違いが見ていて凄くもどかしいし、本当に切ない!!!お互いを大事に想ってるからこその嘘や不安なんかは分からないでもないんですけど、でもそれがいつこの危うい均衡を崩してしまうのかと思うと怖くて見てられない~(≧o≦)
しかも中盤に入ると後にキーマンとなる忍という鷲見の上司の息子が登場し、益々2人の仲を引っ掻き回してくれます(苦笑
挙げ句この巻の最後にはその忍のせいで鷲見が大変な事になるのですが、それを書くとネタバレどころの話じゃなくなるので、ここでは口チャックしときます^^
ところでこちらの巻末には次巻の予告編のようなものが1Pほど載っているのですが、4巻を読んだら私が予想していた話とは全く別物になってて驚きました!!!(笑
ただ単に私の見当違いだったのか…それとも作者の何かしらの意図があったのか…雑誌を読まない私には知る術もなく…(苦笑
もしどなたか知ってる方がいらっしゃったら是非教えて下さいませ~m(>_<)m