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フローリストの厄介な純愛 ~ニオイスミレとローズマリー~

Florist no yakkai na junai

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表題作フローリストの厄介な純愛 ~ニオイスミレとローズマリー~

蓮見紘哉
28歳,カフェのマネージャー
桜森奏真
カフェオーナー兼フローリスト

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ハーブカフェを営む奏真は植物を元気づける緑の手の持ち主。だが恋愛には疎く、彼を想うマネージャーの蓮見は忍耐を試される日々で…

作品情報

作品名
フローリストの厄介な純愛 ~ニオイスミレとローズマリー~
著者
牧山とも 
イラスト
古澤エノ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576200569
2.8

(17)

(0)

萌々

(3)

(8)

中立

(6)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
42
評価数
17
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

一途な攻め×ド天然受け

ちょっとファンタジーを感じさせるラブストーリーです。
舞台は、ハーブティー専門カフェ。
食べ物やハーブティーの描写がお上手で、とても素敵なカフェである事が伝わってきます。

比較的ありきたりなお話なのですが、受けの奏真がド天然。
蓮見や弟の実弥に守られっぱなし。
あまりにズレてる人なので、振り回される攻めや当て馬は、むしろ不憫でしたね^^;

攻めの蓮見は一途で穏やかでカッコ良かった!
宇宙的キャパの心の広さをもっています。
このくらいじゃないと、奏真の相手は無理だわ……


カフェオーナー兼フローリストの奏真は、無自覚に周りの男たちを翻弄しています。
そんな奏真に10年も想いを寄せるのは、マネージャーの蓮見。
でも、天然で鈍感な奏真は、蓮見の気持ちには全く気付かない。
そんな時、写真家・穂住が奏真に近付いてーー…

奏真がモテモテで、無自覚天然に男を煽る。
ここまでくると罪だわ^^;
蓮見の女友達や当て馬・穂住の登場で、奏真が自分の恋心に気付いていくーーという展開です。
恋愛に奥手なキャラの割に、告白は早かった。
10年も片想いさせてたくせに、最後はあっという間でしたよ……

H描写は、たっぷり丁寧でした。
ちょっとSっぽくて意地悪になる蓮見の、普段とのギャップが良かったかな。
あと、挿絵がとてもエロかった♡
修正は、トーンと白短冊ですが、描写はしっかり!

他に、奏真が植物を蘇らせる『緑の手』を持っている設定があるのですが、コレいる?みたいな感じ。
そこだけファンタジーな事に違和感を感じてしまいました。

4

10年愛



天然で超鈍感なフローリストをずっと想い続ける後輩ハーバリスト


両親から受け継いだビルオーナーとして花屋とハーブカフェ、教室などを弟の実弦と一緒に切り盛りする奏真(受け)に片想いする、そのカフェのマネージャーとして奏真を手伝うハーバリストの蓮見(攻め)の話。

蓮見は出会って以来奏真のことを想っていましたが、奏真は出会った当初女性と付き合っていたので告白することもできず、仕事も同じなこともあり告白失敗後の気まずさへの恐怖からずるずる10年経ち我慢できなくなってきたころです。
やっと告白が失敗したときの対処も考え、そろそろと思っていた矢先、奏真を狙う写真家の男が現れ大慌て。

天然で植物に対して不思議な力を持つ緑の手の持ち主である奏真は人とはちょっとずれた言動の持ち主です。
思ったことを率直に伝えるのですが、その伝え方がともすると誤解を与える原因になるのですが、いくら蓮見や実弦が注意しても理解できません。
そして、自分がある種の男性に好かれるということもわかっておらず、ピンチに‥



自分の気持ちを悟った奏真が思ったよりも思い切りが良かったのがいい意味で驚きでした。エッチも積極的で、恥ずかしがってされるがままということもなく、なんだかんだで自分で動いていたのが印象的でした。
天然で思ったことを他意なく言ってしまう奏真なので、本人は自覚なく甘々なセルフを言い続けて、二人きりじゃないところでは蓮見はずっと理性と闘う毎日となるのではと思うと想像するだけで楽しいです。

尺の関係か最後が駆け足になってしまったのがちょっと残念。
エピローグ的なものがもう少し読みたかったなと思いました。
ブラコンの弟君には結局話したのかな。
まー黙っていても即バレだとは思いますが。
それにしても今までも陰で蓮見と実弦が天然の奏真を守って頑張ってたんだろうな。
留学中によく何もなかったもんだ。


当て馬の人はちゃんと話せばわかってくれますし、性格の悪い人がいなかったのでストレスなく読めました。
この作者様にしては理性的な攻め様だったように感じました。
絶倫なのは変わらなかったです(笑)

2

メガネ受けさん

前から気になっていた本、ようやく読めました。ハーブ、食べ物に関する記載や、天然すぎる受けが好きだったので萌2より萌にしました。ふふっと笑うところあり、ふんわり恋話がお好きな方にはよいのでは。

驚異的な「緑の手」をもつ見目麗しい奏真(そうま)。自社ビル1階で花屋、2階でハーブティカフェ、3階でフラワー関連の教室と手広く事業を実施していますが、本人はいたって癒し系天然ちゃん。弟の実弦や、後輩の蓮見と力合わせて経営はいたって順調で・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
弟の実弦(超ブラコン)、ちょっかい出してくる写真家さんぐらいかな。

++良かったところ

受けがすっごい「緑の手」を持ってまして!サボテンでも枯らす自信ある身にとっては、めちゃくちゃ羨ましいです。だからといってその力を特段変わったものとは思っていません。しれっと「可愛い花を咲かせているね」なんてお花たちに話しかけ、途端に花がしゃきーん、きらきらっとなるわけです。指から超強力肥料ビームが出ているとしか思えない。

そして超ど天然なのが、また良い。カフェのお客様から「目福」と言われても「私で良ければどんどん見てください」等と素で言うので、ついふふっと笑ってしまいます。

攻めさんは、そんな受けさんの緑の手の奇跡を見て、花屋のアルバイトになり、カフェマネージャーになりとずっと受けさんの側にいます。めっちゃ惚れてる。思いは告げでいませんが、じわじわボディタッチに慣らしているというちょっと腹黒さん。その腹黒さ度合いも控えめで、良かったでした。

最後はびっくり、あらそうきましたかと、ちょっと驚いたので、お話的にも良かったでした。弟くんもきゃんきゃんブラコンで好きでした。全体的に好きな部分が多かった1冊でした。読んで良かった!

1

程度ってあるよね

読んでいる時に思ったことですが、このお話は奏真の天然ぶりをどこまで許せるかで印象が変わると思いました。

ちなみに私は受け付けられませんでした。あれだけの不思議ちゃんぶりは年齢的に無理があると思います。
攻めの蓮見より年上なんですよ、奏真が10代ならまだ分かるかも。
いや、10代でもあり得ないです。

とても大迷惑な人物だとしか思えませんでした。途中から天然でなくてちょっと知能の足りない人にしか見えなくなって、読むのが苦痛になりました。

天然キャラは嫌いでは無いので、ほどほどにしておいて欲しかったです。程度ってあると思います。

それから「緑の手」が奏真の天然になった理由のひとつになってましたが、「緑の手」ってこの作品では超常現象みたいに書かれてました。
それもなんだかなぁと…。

そして攻めの蓮見が2人の思いが通じ合って初めてのセックスで別人の様になってしまってました。最後の最後に印象が変わって台無しになったと思います。

残念で仕方ありません。

0

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