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好きだなーって、一冊。
どの物語も全部好き、書き下ろし以外、ほぼ読んだことがある作品なんですが、一冊になってまとめて読むと、違う発見があったり、違う感想になって、何度でも読める。
本当にどれも好きなので、全部の感想を書きたいぐらいだけど
文才がないので、とても伝えきれない。
「赤」の最後に、先生が詩緒に贈った指輪にまつわるお話「高嶺の林檎」
珍しく先生しか登場しないこばなしで、指輪を選ぶ先生と店員さんのやり取りがツボ。店員さんにとっては不安でしかない客(笑)
その次の「きみは太陽」で、詩緒の指輪が「好きな人とお揃い」と聞いたみーちゃんの「よかったねー!」に、涙。何も知らないからこその祝福だとしても、ありがとうみーちゃん、詩緒ちゃんを祝福してくれて、ありがとう。
書き下ろし「unknown world」
「赤」の書き下ろしから、さらに半年後。
二人で2泊3日の小旅行。
積み重なってきた時間があって今がある。そしてこれからも二人で積み重ねていく時間の先にある四半世紀先の約束や、50年先の約束をする。それが叶うかどうかは分からなくても、お互いが隣にいてくれれば、あとはなんでもいいと。
今も十分に幸せなんだろうけど、もっともっと二人に幸せになって欲しいな。
そして、その二人をずっと読み続けられたら、幸せ。
収録作品
ヒバナ
いちご甘いか酸っぱいか
Dark Candy
片想いと恋文
その他掌編
write again
SICK♥SICK♥SICK♥
高嶺の林檎
きみは太陽
nearby earby
ナイーブとイノセンス
しおちゃんとあそぼう
春の水深
群青
林檎可愛や
林檎いとしや
書き下ろし
unknown world
「雪よ林檎の香のごとく」はタイトルも素敵なんですが、高校生の志緒と先生の桂との恋の行方に夢中になり、先生の抱える秘密や志緒の真っ直ぐさに胃をキリキリ痛めながら読んで、恋の成就に歓喜した記憶があります。その本編後の総集編第三弾です。
本作で1番好きだったのは「片想いと恋文」です。妹の友達とひょんな事から、文通をしなければならなくなった志緒のお話です。
妹がお兄ちゃんを取られたと嫉妬して、トラブルになってしまいます。
何故か志緒が友達の両親と会わなくては行けなくなり、その場に桂が同席します。
教師と言う立場から苦言を呈したかに見えたのに、実際は邪魔者を排除したと語る桂に志緒への独占欲が見えて悶えました。
本編で恋人同士になったカップルのその後が、こんなにも丁寧に読める作品は無いと思います。
恋人同士のさらりとした日常や深い愛情を読めて大満足な一冊でした。
あらすじや細かい内容は他の方が書いて下さっているので割愛します。
色んな味が楽しめる作品集です。酸いも甘いもあります。
ですが、リンゴのようにしっかりと芯に愛のある作品なので、どれも楽しめます。
一日一話読んでもいいですし、好きな作品だけ読み返すのもありだと思います。
ベッドサイドに置いておきたくなる一品です。
オススメです!
志緒が高校生の時から一人暮らしを始めようとしている24歳まで、8年間分の話が詰まっていた。
付き合い始めから指輪をする仲になった今現在も、変わらずお互いを好きだという気持ちが伝わってくる。
次は是非、桂の志緒の両親へのあいさつと、同居を始めるところが読みたい。大人は皆ドキドキだろうけど、美夏は大喜びするんじゃないかな。
桂が「いつか法改正されて結婚したら地中海でもエーゲ海でも、どーんと行こう」と言う場面があるけど、この2人は本当に結婚させてあげたい。