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極道スーツ伝説はここから始まった……‼︎
私がBLを読み始めたごく初期に出会い、BL小説にハマり読み続ける元となった作品です。
この作品によって、BL小説の濡れ場表現というものに衝撃を受けたと言っても過言ではありません。
木原○瀬先生作品は「BL界の芥川賞」と称されていますが、それなら本作は「BL界の直木賞」だ…
何と言ってもエンタメ度が他の追随を許さない。
カップリングとしては、強引・傲慢なヤクザの攻め芦澤と、カタギで真面目・堅実・健気な受け榎田。
ありがちではありますが、攻めの芦澤の男性としての魅力、フェロモンが半端ない。
テーラー店の存続をかけて借金のカタに芦澤のオーダースーツを作ること、作っている間は芦澤の愛人になること。当然抵抗する榎田だけど、芦澤の巧みで強引な愛撫に陥落していくわけです。
私は「尿道責め」というプレイを、正にこの作品で知りました。
視点は攻め・受けの両方だったり客観的だったり。非常に自然でストーリーがすんなり入ってきます。非常に巧みだと思います。
反発していた相手が心に棲みついていく理由と過程。榎田がスーツ作りにかける情熱と誠意。芦澤の秘めた過去。その過去に関わるもう1人の男の隠された思惑。
もちろんエロ描写もストーリー展開のメリハリも言うことなし。
そしてイラストはシリーズ通して小山田あみ先生。素晴らしい。
私の個人的なBL小説の金字塔です。
極道もののBLにしてはあまり痛いところが少ないので、極道BL初心者向きではないかと思います。きちんとBL好きなポイントも要所要所に散りばめられているのでドンドンと読めちゃいます。シリーズがかなり出版されているようなのでとりあえず最初の作品は押さえておかないと基本情報が分からなくなってしまいます。攻めの芹澤さんがとにかくカッコいい作品!エロに関しても一本筋が通った男 他の男がしたらちょっと危ない奴だろうと思うことも芹澤さんなら許せちゃいます。
極道とついてますが、ヤクザのどうこうって話はほぼありません。
側近として木崎が、弁護士として諏訪が出てきますがそれぞれの役割なので、後目がどうこうとか、組長がーとかはありません。
題材として薬ネタや拳銃は出てきますけど。
まぁ芦澤が素晴らしくイイ男で、スーツが似合う色香の漂う人なんで、受けの榎田君が身も心もやられちゃうという。わかりやすいストーリーです。
でも続き読みたくなる。
きっとこれから何だかんだあって二人の間も深くなっていくのかな?と期待させるシリーズの一巻でした。
木崎をそのまま使い続ける芦澤がいやらしいなぁ(笑)
そりゃ度量デカすぎてみんな堕ちるわ。
従業員に金を持ち逃げされたテーラーの二代目・榎田。借金の変わりに気に入るスーツが作れたらチャラにしてやるというヤクザ・芦澤。が、スーツが出来上がるまで愛人になれと、なんとも無茶な要求から始まったアダルトカップルのお話です。
芦澤の舎弟・木崎が『妹の敵』と榎田を拉致したときも、命をかけて助けに向かう芦澤。拳銃を向けられたときも「撃たないで」と芦澤を庇う榎田。
カラダから始まった関係ですが、抱いたり抱かれたりするうち、お互いが大事な相手となっていってたんですねぇ。
危険な場面を二人して助け合い、脱出し気持ちを確認し合ったら、あとはラブラブになっちゃって。
強面なはずの芦澤なのに、榎田を甘やかしたり、いろんなプレイをしたりするのが、なんとも可愛いと言いましょうか。ヤクザも恋する男ですね。