電子限定漫画付きRenta!特別版
これは、良い。
始めから、最後まで一気に読みきってしまった。
なんだろ、疾走感と闇と、湿っぽい熱のこもった暑さ。
冬の話なんですよね。
真夜中の渋谷から、北へ北へ向かう。
目指すは北海道の美瑛。
大地に根を下ろす柏の木。
タクシー運転手の平が、完全巻き込まれ型ロードームービーのように血塗れの乱平を乗せてしまう。
タクシー会社の所長さんが既によい味出しています。
とにかく、走る。途中で乱平に誘われてセックス。
また、走る。北へ向かうんです。
途中では乱平を追う2人組も現れてかなり、ハードな展開になっていきます。
でも、巧いな~!河尻先生。
初読みの私が引き付けられてしまって目が離せない高揚感が凄い…
カッコ良かった!
泣けるわ!真面目に、響きました!
河尻先生、描くの大変だったかも知れないですがキャラへの愛情を感じます。
平と乱平の逃避行は、、北へ向かう途中で終了します。
強制終了しました。
でも!ここからがまた良かったです。
なんですかね、泣けるんだ。
良かった。
思わぬほど良い出会いをさせてもらった。
あ~BLやめらんないなぁ。
読み終えても、まだ高揚感残りました!
本棚整理で未読だったこちらの作品。
なんてこった・・・
やっちまった・・・
もっと早く読んでおくべきだった、、、!!!
自分のおバカ!!!
と、めっちゃ反省・・・
これは是非多くの方に読んでいただきたい作品です!
何がいい?
まずは何と言っても斬新なストーリー構成!
ホントにロードムービーみたいデス。
そしてこの映画のような凝縮した密度を伝える絵力!!
コマ割り、目線、セリフ選び・・・これ、作者様の力量じゃなかったらきっと受け取り切れなかったかも、、、(私の元からの力不足説は否めないですが、、、恥)
凄いな河尻先生。。。
「映画のような」と言うよりきっとコレは『映画』なのだと考えるとよりこの世界観にどっぷり浸れます。
200P弱に込められたこの『世界』に触れられた事が幸せ!!
読んでなかった事をめちゃくちゃ後悔、、、
こんな後悔勿体無い!と思い、今更ですがレビューをさせていただきました。
気になる方は是非読んで欲しい・・・!!
尚、Hシーンの絡みは程良き程度ですが攻め受けのバランスは絶妙です!
【こんな時にオススメしたい!】
└骨太な重厚ストーリーを読む程気力ないなぁ。。。
▶︎でも、やっぱヒューマンドラマありきの人間の心の交錯は無視できねぇなーーーー!!!
└王道には今ちょっと食傷気味かもなぁ。。。
▶︎でも、BLの世界に浸りたいんだよなぁーーーーー!!!
└っても、センスモノとか問いかけ系で濡れ場がないのもなぁ。。。
▶︎やっぱ程よくきゅんってしたいじゃん?!?!
といった葛藤をお持ちの方には是非!
読んで欲しい・・・!!
アナタの渇きを潤してくれるハズです!!!
ハラハラドキドキする展開...
2人の愛
そして感動
初めて読んだ時めっちゃ感動して腐女子の友達に紹介しました!
腐女子の友達も読んでくれてめちゃよかった!感動した!と言ってくれて嬉しかったしこの作品をもっと色んな人に読んで貰いたいという気持ちでいっぱいになりました!
最後は2人とも幸せそうで心が暖かくなりました!
語彙力がなくてこの作品の良さを伝えきれないのがとても悔しいです...
真夜中ドライバーズハイ愛してます!
面白かったです。
タクシードライバーの平が偶然乗せたのは、血だらけで薄着の汚い青年・乱平。
どう見ても訳ありの彼が目的地として指示した場所は、北海道の美瑛でーー…
乱平は何者か?抱えている秘密とは?というのが、本作のキモになってきます。
まるで逃避行のような二人。乱平に誘われるままにセックスする平。
芽生えたこの気持ちは同情か愛情か、はたまた庇護欲か?
乱平は見た目はチャラいけど、本当は寂しがりやで良い子なんだと思うんです。
平は根っからの良い人で、絆されやすい。
迷いながらも、乱平の事情を聞かずにタクシーに乗せ、事件に巻き込まれていきます。
カーチェイスに銃撃戦、ヤクザに警察に追われて……と、とにかく乱平に出会って平の世界は激変!
一見、平が乱平を救済しているようで、実は、つまらない日常から連れ出してくれた乱平に感謝しているのは平の方なのかも。
きっと、二人とも誰かに必要とされたかったんだろうなと思います。
秘密を共有する事で相手を信頼していく様は犯罪者と被害者みたいな危うい関係で、一時的なもののようにも感じたのですが、数年後の二人を見るとちゃんと愛が育っていたんだと分かります。
二人の逃避行の行方、結末を見守ってもらいたい。
ただ、もう少し二人の心の内やバックボーンを示してくれたら、もっと厚みのある話になったんじゃないかと思う。
そこはちょっとあっさりしていて物足りなかったです。
それから、靴を履いたままタクシーの座席に上がるのはダメ!
これだけは言っておきたかった!!
真夜中、タクシー運転手の平は明らかに訳アリ感満載の血塗れの青年・乱平を乗せ東京から北海道へ移動することに…
戸惑い訳もわからぬまま北へとひた走り、掴みどころが無く謎だらけの乱平とセックスをする。
そしてさらには警察やヤクザから追われる事に。
変わりばえがなく辟易していた日常にカンフル剤のような刺激を得た平。
今までの境遇からは違う抱かれ方をしてひと時の安堵感を得た乱平。
ふたりのそれぞれの胸中が絡んでいく、きっととてもドラマティックなロードムービー。
逃避行という非現実で特殊なシチュエーションでハイなテンションの状態で身体を重ね、感覚が麻痺している中で芽生えた愛は決して刹那的ではなく、揺るがないもので。
逃げる過程に重きを置かれていたので、ふたりの心情、過去などがもう少し掘り下げられているとより良かったのかなと思いました。
雪の舞う中、タクシー内でのセックスは籠る熱気で曇る窓ガラスがふたりの熱量を表していて印象的なシーンでした。