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表題作罠 -temptation-

蓼沼征典/鳴海喬一
無職→企業家/秘書
桐嶋晶也/桐嶋夏彦
会社役員/大学生

その他の収録作品

  • 虜-prisoner-

あらすじ

次期社長候補の夏彦は、秘書・喬一の想いを利用して彼に抱かれ、精神的重圧からの逃げ道にしていた。しかしある夜、不器用さゆえそっけない態度を取ってしまった夏彦を突然、喬一が襲う。冷静沈着な男が、猛々しくも貪欲な本能を露わにし──「そろそろ限界なんですよ。わかりませんか?」雄を捻り込まれ、意識を失うまで嬲られた。屈辱感と信頼を裏切られた悔しさ、悲しさで心が乱れる夏彦。けれども、あの夜を思い返すと体の芯が熱くなって…。冷たい美貌の上司をとかす、甘い忠愛。

作品情報

作品名
罠 -temptation-
著者
遠野春日 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829623237
2.2

(4)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
7
評価数
4
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

トッピングが趣味からズレてるんだよね

遠野春日さんは、物語の素材は私の趣味どまんなかなのに、トッピングで私の趣味からズレてしまう作家さんなんだよなァ…というのを痛感しております。

『虜』
おとなしくて健気な受けから金を巻き上げつつ、凌辱している俺様攻め。
受けはひどい目に合わされてるわけだけど、攻めに一途に惚れてるので、言われるがまま従ってます。
俺様っぷりが中途半端な感じがしました。ぬるいというか、枠を出ないというか。「巻き上げたお金を使わないで通帳に入れてる」とかで萎えちゃう私が変なのかなwならお金を取るなよと。
鬼畜な俺様から、改心して一念発起するわけなんだけど、その両者にもっと落差が欲しいと思ってしまう。鬼畜なときはとことん鬼畜で、改心したときは膝まづいて受けに許しを乞うぐらいの落差が欲しい。
大円団なんだけど…物足りない。

『罠』
クールビューティな社長候補(受け)と、秘書(攻め)。
会社では立場が弱い側が攻めで、しかも年下攻め。私の趣味ど真ん中です。
クールビューティな受けも私の趣味ど真ん中。
最初に受けのほうが誘ってはじまった関係っていうことも大好きシチュエーションだし、お互いにお互いが好きなのに相手の本心が見えなくて肉体だけを繋げているというのも大好きなシチュエーションです。
なのに萌えなかったです。
クールビューティの側が恥じらいすぎなんだよね。
や、恥じらいそのものは必要なんだけどさ。
たとえばずっと恥じらいのない誘い受けセックスをしてたのに、最後の最後気持ちが繋がったエッチをしたときだけ恥じらったとかだとめっちゃ萌えたと思う。それまでのエッチとの落差で萌えただろうなと。

『虜』の俺様攻めにしろ『罠』のクールビューティ受けにしろ、物語の途中から「デレ」の部分を見せすぎちゃうのが、もったいない感じ。

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ツンデレの基本形

虜-prisoner-
攻・蓼沼征典(25) 無職
受・桐嶋晶也(19) 大学生
俺様×健気。

晶也はカモられ居酒屋で飲みつぶされ置き去りにされていました。
見かねた征典が介抱したことが2人の出会い。
征典は桐嶋物産に入社し将来を期待されていましたが、無能な上司の嫌がらせに耐え切れず殴り、クビになっていました。

立替えた代金を返しに来る頃には、晶也の素性を調べていた征典。
自分を首にした桐嶋物産への恨みをぶつけるように晶也を抱き、その都度現金を要求。
晶也は自分には金しか魅力が無いと思い込んでいます。
それでも征典から離れたくないのは、最初に介抱してくれた時の彼が征典の本質だと信じているからかな?

健気な晶也を利用しているうちに、どんどん罪悪感を感じてゆく征典。
晶也から巻き上げた金には手をつけられず、口座に貯め続けています。

立ち直って晶也との関係を正常なものにしたいと考えた時に、学生時代の友人と再会し企業を立ち上げる計画を練ります。
資金調達が思わしく無い時、晶也の兄・夏彦が「弟と別れろ」と手切れ金3000万円を渡します。

金だけが目的だったら受取ってサヨナラですが、征典は晶也のために「3年で利子をつけて返す」と宣言して姿を消します。
宣言通り、3年足らずに晶也の元に返ってきた征典。
デキる男…かっこいいぜ。

でも、何も知らされず突然姿を消された晶也はかわいそうでしたが。

罠 -temptation-
攻・鳴海喬一(25) 夏彦の秘書
受・桐嶋夏彦(29) 桐嶋物産・社長室室長
健気で我慢強い忠犬×鈍感女王様(後に程よいツンデレに)

夏彦は精神的疲労が溜まると喬一を誘い、セックスでリフレッシュしています。
弟の晶也に金を巻き上げる悪い虫がついたと知った夏彦は調査会社に依頼。
悪い虫がかつて桐嶋物産に勤めていた征典だと知る。

征典と同期の喬一に、征典の所業の感想を尋ねると褒める言葉が。
弟から金を巻き上げている事実についても「本当はそんな人物ではない」と、自分の求める答えを返さない事に夏彦は腹を立てます。
喬一は夏彦に惚れてて、ストレス発散のため利用されるのも納得ずくでした。
しかし征典の件で口論になり、喬一も耐え続けた我慢が限界に。

夏彦は喬一が自分を好きだと気づいてて、断られないと知っていて誘いをかけたんです。
他人の感情に敏くかつ無頓着な夏彦は、自分の気持ちには鈍感です。
新入社員から自分の秘書を選ぶときに、写真を見て即座に喬一を選んだ夏彦。
最初から好みのタイプだったということですよね?

自分の感情に気づいた夏彦は…絶妙なツンデレに進化(笑)。
大変楽しく堪能しました。

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