SS付き電子限定版
可愛いΩが大好物なので、古川ふみ先生のオメガバにはそれを期待して読みました。
結果、最高に可愛いΩたちが出てきたので、大興奮で大満足でした。
容姿が整っていて皆可愛らしいのは、Ωだからでしょうか?
娼館という特性もあって、皆可愛らしい恰好をしているのも萌えポイントでした。
可愛い子が可愛い服を着ていて、可愛くないわけがない!!
基本的に皆性別は男なので、ぺったんこな胸が余計に強調されていました。
可愛い。
Ωたちの可愛さに目を奪われてしまいましたが、お話もなかなか面白かったです。
攻めが意図的にそうしたわけではないのですが、光源氏計画だな??と読後は思いました。
受けの見た目が純朴で、純粋そうなまなざしを持っているので、すごくわるいことをしている気分にさせられました。
しっかりと気持ちの過程が描かれているので、とても面白かったです。
可愛い受けが好きな人には、ぜひ読んでいただきたい作品です。
あと、描きおろしの「エミルと黒い薔薇」
これスピンオフにならないかなぁ、と期待するくらいに続きが気になりました。
中世ごろ?の西洋をイメージしたオメガバースの物語です。
上流階級のアルファ、中流階級のベータ、労働階級のオメガはその性によって居住区域が異なります。
オメガの住む貧困街で暮らしていた少年は、
ロニーというアルファに拾われ「アイチャ」という名前を与えられました。
アイチャはアルファの居住区にある高級娼館で、
ロニーからの支援を受けながらお手伝いとして生活しています。
アイチャは親代わりであるロニーに心を寄せていますが、ロニーはあくまでアイチャを我が子として可愛がっています。
その気持ちのズレに苦しむアイチャは、
娼館で公娼として働くことを望みますが...。
というお話。
アイチャは完全にロニーを愛しているのが分かるのですが、
ロニーがアイチャに向ける感情が親代わりとしての愛なのか途中まで分からない。
なのでタイトルは(両)片想いとしました。
たまに駆け足ぎみな部分はありましたが、
ロニーに対するアイチャの可愛らしい想いや
アイチャに対するロニーの愛情はよく描かれていたと思います。
個人的にはアイチャが「僕」から「私」と一人称を変えた場面で、
ロニーに大人として見てもらいたいという気持ちが伝わってきてよかったなと思います。
またロニーが自分の気持ちに気づくまでを描いた娼館通いのシーンも
アイチャと離れたくないという気持ちがしっかり読み取れてほっこりしました。
ちょっと保護者らしさが少ないロニーでしたが、
この場面でアイチャへの独占欲が垣間見えたので見直しました(笑)。
絵柄も可愛かったです。
ただ、オメガ性をもつキャラクターは特に線が細く描かれていて
娼館という舞台柄仕方ありませんが服装も可愛らしいので
すこし女の子っぽく強調されすぎかな?とも思いました。
「うーん?ここまでくるとアイチャというキャラクターが男である意味が分からんぞ?」と
最後のシーンのアイチャの服装をみて思ったのですが、可愛かったので良しとします。
そこが残念だったのですが、やさしいお話が好きなので萌よりの萌2です。
「高級男娼」というワード、
あらすじにも書いてある、αのロニーに拾われ、娼館に預けられたアイチャはロニーへの片想いを終わらせるため公娼になる、のいう文がやや不穏な気もしましたが、ものすごくかわいらしい話でした。
絵柄もかわいらしく、主人公二人を想い合う気持ちがまっすぐで純粋です。
ロニーがアイチャを意識するようになったのは予想せぬヒートだったが、自分の気持ちを整理してアイチャに想いを告げるまでがとにかくまっすぐてかわいくて…
こんなハラハラもドキドキもなく(いい意味の!)、ずっと穏やかな気持ちで読める可愛いくてお伽話のようなオメガースが初めてです。
収録されている、登場人物のエミルの描き下ろしは割と不穏でした。エミルの今後の話がとても気になってて、スピンオフが出ることを願います
内容的なことは他のレビュアーさんたちの書いている通りで、安心して読めるお話でした。
ただ、娼館という舞台設定上なのか、受けが公娼になると言ってからの女装(?)は必要なのかと…。見た目が可愛いのでそういう格好をするともう女の子にしか見えず、所々、これってBL???となり中立よりの萌評価です。
全体的に萌えきらずに読了という感じ。