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雅すぎて意味を考えるのに時間を要しました。そういう言い方や表現もあるんだなあと率直に感心しました。
皇子なのに卑(Ω)に生まれついてしまい人生のほとんどを蔑まれいないものとされてきたウーさん。トドメに蛮族の住む島国へ行け、惨めに生きながらえるより自決せよみたいな…。
それはそれはウーさんの心に刻まれて、いきなり環境が変わっても適応しかねて。
東宮の英明さん、尊の人で。ようはαですね。なんとウーさんの笛の音で運命感じちゃって!めっちゃ展開が急で光源氏か!?
会ったその場からさらってアレレと。
葛藤もありつつ、待ってって言ったよね?なのに翌朝に妃になってるってどゆこと?
しかも去年御息所を亡くしたと。喪が明けたところだと。
いや既婚者だったんかい?とかいきなりかい?とか、いやいや時代だし…。
う〜ん。はまれば萌え転がるお話だと思います。
平安朝BL、ここまで雅やかな世界が紡げるものかと驚きました。
古典的な言葉遣いや口調を織り込みつつ、私達の読みやすい現代文として成り立たせている夕映先生の力量たるや。さぞかしご苦労があったのだろうと思いきや、後書きによると古典オタクゆえ得意な世界観だとか…。アッパレです。この世界観の構築ぶり、素直に感動しました!
物語としては後書きで先生もおっしゃっていたようにオメガバースの王道の展開で安心して読むことができます。
16歳の男前な貴人(アルファ)の東宮×18歳美人で不憫な稀人(オメガ)、特に東宮は時折若さが垣間見えつつも、時代背景もあり2人とも全体的に落ち着いた印象がありました。
東宮が最初から熱烈なんだけど、受けの翠玉に「待て」されて一途に耐えているのが良かったし、やっと想いが通じ合った!と盛り上がりどころで主上から横槍が~~~。
ここの対応が賛否分かれるようですが、この時代においては主上に背くなど本当にできないので…東宮としての生まれを思えば尚更彼を責めることはできないなぁと思ってしまいます。
翠玉だって故国では卑(オメガ)として蔑ろにされてきて、瑞穂国では稀なる尊い人だと言われても、すぐには意識を変えられなかったわけですから。
翠玉が老成しており、弁えた振る舞いができるし、東宮を窘めることもあるし、でもエロいしピュア可愛いし素敵な受けでしたね。
2人ともお互いに素直で真心があるので、あまりノイズに惑わされることなく平安朝(風)の世界に浸ることができました。
夕映月子先生の文章と世界観が大好きで、ここ数日次々に読み漁っています。
平安時代好き、古典好きにはたまらない、雅な世界観に、我を忘れて一気に読んでしまいました。
こちら、夕映先生初のオメガバースとのこと。一般的なアルファ・ベータ・オメガという呼称ではなく、それぞれ「尊・凡・卑」という言葉で表されています。
母国で卑しい存在として忌み嫌われ、母親を殺された第5皇子のウー(「五”の中国語読み)。彼はかつての属国だった瑞穂国に遣わされるのですが、そこは母国とは異なり、”卑(=オメガ)”が愛を乞われる「稀人」として尊ばれる国でー
と続くお話です。
平安時代を彷彿とさせる衣装や文のやりとり、夕映先生の文章…全てが優美でうっとりとしてしまう、平安風オメガバース物語でした・:*+.
物語としては王道・シンプルで、ちょっとした事件は起こるものの、盛り上がりに欠ける…と感じる方も多いかもしれません。
でもでも、やや平安オタク気味の自分には大ヒットの一作でした…!
平安時代の風習である「ところあらわし」(=結婚披露の儀式)や漢詩・和歌の文のやりとりにうっとりし、物語の世界観に思い切り酔いしれることができて…
もうずーーっとこの世界観に浸っていたい…!と思ってしまうほど。
東宮から送られる漢詩や和歌を、その後の意味解釈を読む前に自分で想像してみたり…と、ちょっとBLとは違う角度で楽しんでしまいました(*´∀`;)
優しく、優美で古典の世界に浸れるオメガバースファンタジー、ぜひぜひ色々な方に読んでいただきたいです✨
舞台は和を感じさせる架空の国。
そして、オメガバース作品でもあります。
時代的に結構前ということもあり、登場される方々は皆さん直衣等の和服をお召しになっています。
和服って良いですよね・・・
お顔の美しい方がお召しになるとその美しさが何倍も増すような気がします。
さて、前置きはこの辺にしておいて、感想を。
もうページをめくるたびに美しいという言葉しか出ませんでした。
時代背景的なこともあろうかとは思いますが、容貌を表す言葉も作中人物の話す言葉も、文章の隅々から醸し出される美しさに感動しました。
正直、分からない言葉も結構あったので調べながら読みましたが、それも全く苦ではありませんでした。
言葉の意味を理解するたび、思い浮かぶ情景や様子がはっきりとしていきました。
別に日本語を愛してやまないという訳ではないのですが、言葉の響きや和歌を読むと、日本語ならではの美しさというかそういうものを感じました。
文章も然る事ながら、ストーリーも最高でした。
よくありがちな展開ではあるのですが、世界観と文体が飽きさせることなく、最後まで導いてくれます。
東宮様が翠玉を大切にする気持ちは、その態度からもひしと伝わってきました。
読んでいるこちらが恥ずかしくなるくらいの寵愛は、本当に素敵でした。
溺愛といえば溺愛なのですが、やはり国を背負っておられる東宮様です。
溺愛の中にも東宮様の高貴さがにじみ出ておられました。
良いですね・・・あふれ出る高貴さ・・・
萌えが爆発しました。
一冊を通してつらい場面は少なく、主人公(ウー/翠玉)が幸せになっていく様子を描いているので、幸せになりたいときにオススメの一冊です。
読了後の幸福感がすごい。
読んで夕映さんのイメージが大きく変わりました。
以前から綺麗な文章を書く作家さんだとは思っておりましたが……
ある意味『もったいぶった』今作の語り口で、私は一気に平安朝(『なんちゃって』ですが)の世界にドップリと落とされちゃいました。
お上手!
お上手でございます、雰囲気のつくり方!
オメガバースですが、お話の構造は『後ろ盾のない不遇な姫が、その清らかな美貌と楽や歌詠みの才気によってやんごとなき方からの愛を得る』というオーソドックスな、意地悪な言い方をすればよくありがちなものだと思うんです。
でも、夕映さんが選ぶ言葉で、その場の空気が見える様に解る。
これがねー、実に典雅でござるのですよ。
特に閨の部分はね、私の部屋にまで香を焚いている様な錯覚がっ!
ああ、エロいわ。
くらっくらしそう。