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最後のほうまでずっと片思いな主人公・市太を追ってます。
市太は美容師で、想い人は、幼馴染の男、弘。
高校時代、弘の受験勉強でナカナカ時間が合わなかった二人。
そんなあるとき、一人で寂しくしている市太に話しかけてきた男の子が居ました。
まあ、そのこに、市太は押し倒されてしまうわけです。
別に好きな相手では無かったけれど、嫌ではなかった。
そんなところを、弘に目撃されてしまうわけですね。
「何してんだよ・・・気持ち悪い」
その弘の言葉をきっかけに、二人の仲は、急激によろしくなくなっていきます。
弘にしても、聞く耳ももたず、話しかけても返事が返ってくることもなく・・・みたいな。
でもまあ、コレも、後々わかる話、弘は、他の男と抱き合う市太を見て、嫉妬したというのが、そもそもの原因らしい。市太が自分を好きになってくれるはず無いのに~みたいなことを言ってます。
ぶきっちょ設定な弘君。どうなんでしょうね。
不器用な男は好きですか??私は微妙です・・・(オイ
そして、二人は高校を卒業し、社会にでて~~今に至る。という話。
そして、そんなある日、市太のじいちゃんが、市太の家に家出してきたことから、少しずつ弘との関係がよくなり始めます。
一つ言葉を交わし、二つ言葉を交わし。
そして、仲が戻る過程で、色々なことがわかり始めます。
何年も口さえ聞いていなかった弘が、市太の出勤時間を知っていたり、転んだことを知っていたり。
見ていたのは自分だけじゃなかった~~みたいな。
うんうん。結局想いかよコノヤロー(;w;な話なんですが、まあ
、いやみも無く。
なんかね~~展開的には、ワリと、コレといってひねりも何にも無いような感じなんだよね。
転勤の話があって、「いくなよ」~告白~な感じとか。
ワリと、よくある展開?みないな。
でもまあ・・・。正直・・・泣けました。
え?私だけ?涙腺緩すぎ???いや違うって!!
言葉の使い方が上手いんだって。
言葉の使い方上手い漫画家さんて・・どんな単純な漫画描いてても凄く読んでて楽しいっておもう。
いい意味で表紙のイラストとイメージが違う作品です。
幼馴染、すれ違い、嘘、当て馬登場、そして美容師とリーマンという私の好きワードが盛りだくさんで大満足でした!
市が可愛くて弘がカッコ良くて市の務める美容室の店長が可哀想です(笑)店長はいいキャラなのでどこかで報われて欲しいなと思いました。
市に行くなよと弘が言って結ばれるシーンがたまらなく好きです。その後のラブラブエピソードとか読みたいなぁ。
ユキムラ先生の描くリーマンが大好きです。
何の前情報もなく、手元にあるドラマCDを聴く前にコレは是非先に原作を、と思いお買い上げ。
どんな内容なのか、表紙は誰なのか、何故右側の男性は裸でお風呂に入っているのか(!)等々、ちょっとドキドキしながらページを捲りました。
幼馴染。同い年。
美容師でホモの市太(いちた)と、サラリーマンで無口な弘(ひろむ)のお話。
高3の時、興味本位でクラスメイトと性的な事をしようとした現場を弘に見られた市太。
「気持ち悪い」と言われて以来、もう何年も距離を置かれていて――と進んでいきます。
お互い少し遠くから、お互いの行動や生活を垣間見ては、心の奥で少し安心する。
相手の存在が「そこ」に居ると知るだけでホッとして。
やがて、市太の上司で彼に好意を抱く店長・仁(じん)や、市太のおじいちゃんが二人の今までの関係をぶち壊してくれる。
その流れがとても綺麗で自然で、ぎゅうっと心を締め付けられました。
この市太。
やっていることは言葉通りフラつき癖がある子のようなんだけれど、悪い子に見えないのは、そのフラつきと隣り合わせになっている純粋な部分が大きいような気がします。
突如来訪した祖父を咎めもせず、会えて嬉しいと思ったり。
少し遠くから(しかも毎朝のように)眺める弘に思いを馳せてみたり。
仁とセフレと言っても最後まで体を繋げている訳ではないのですが、仁が彼を欲しがると特別断りもしない。
一歩間違えればビッチに感じる筈が、見えてくる市太の透明さの方が勝ります。
弘のような、あとから気付きました、というタイプは私は正直あまり印象に残らない事が多いのですが、彼はちょっと違ってみえました。
確かにきっと、あの瞬間を見てしまった時の「気持ち悪い」は本音だったと思うのですが、その感情ってきっと、『俺じゃないヤツとしてて「気持ち悪い」』だったんじゃないのかなぁ、と。
それに気付く(=いわゆる嫉妬)のに時間がかかったのも本当だったでしょうし、それを受け入れる事にもきっと時間がかかったんじゃないかなぁって。
小さな頃から一緒でずっと隣に居て、自分じゃない男と肌を触れ合っていたのを見た瞬間、自分じゃない事に腹を立てたのでしょうね。
手を離さないようにしていたのは自分。
相手の名を呼ぶ回数が多かったのも自分。
いつも追い掛けていたのは自分だと思って居たものが、実は相手もそうだっただなんて、何てしあわせな瞬間に立ち会えたのでしょう!
まぁ…仁さんは可哀相だけど、後々スピンオフでしっかり幸せになっちゃう事を知っている身としては、不憫に思えなかったというのもありますが(笑)
お互いが大事だからこそ言えなかったこと。
好きだなんて言えない。絶対に言えない。
そんな感情の積み重ねと長い年月があって、ようやく重なった二人の思いに心が奪われました♪
最後に。
……市太。
上パーカー、下ハダカ。……最高でしたありがとう(笑)
帯『こんなに苦しいのに、どうして好きなんだろう』
ユキムラさんって短編集のイメージが強くて、がっつり一冊の話を読んだのは多分これが始めてだと、思う。
アパートの大家の息子の弘〔攻〕は、市太〔受〕とは学生時代からの幼馴染。
けれど彼らは学生時代に絶縁状態になってからずっとろくに口をきいてさえいない関係。
それはかつて市太が他の男とセックスしようとしているところを弘に目撃されてしまい、それから彼らの関係は絶たれてしまった。
けれど一太の祖父が家出をして一太のアパートに転がりこんできたところから、祖父の手前もあって弘との関係が少しずつ戻ってきます。
一太はゲイでセフレとして勤務している美容室の先輩と付き合っているんですが、みるからにタチっぽい先輩ですが彼はネコ、そして一太もネコなので本番なしの触りっこ止まりのセフレ関係。
そのネコ同士のセフレ関係ってとこがなかなかおもろいなーと思いましたです。
結局、弘はずっと一太の事が好きで、最後にやっとお互いの気持ちを伝え合うんですが、長かったねーー君達って感じでした。
ちょっとしたすれ違いから両思いなのに伝わらなかったのですな。
一太の祖父も何気にいい味出してました、あと一太の先輩は当て馬としては勿体無いくらいのいい男でしたよー、最後までとことんネコだったのもツボ。
先に「Rush」の方を読んでしまって、そこに登場する仁さんが気になってこっちも読んでみたんですが、完全に当て馬でしたね・・・(可愛そう>_<)。
でも、あそこまで振り回されて許してあげるところは優しい。
仁さんが話の分かる人でよかったね、市(笑)。
主人公の二人がなかなか自分の気持ちを掴むのに、また掴んだ後、相手に告げるまでにも長~い時が流れてしまうのですが、そのじれったさを裏返すようにラストは急展開で、気持ちが一気に持っていかれました。
市が、今までまともな恋愛をしたことがなくて、でも一番欲しい人は手に入らなくて、と思っている間、フラフラしてしまうのは分かるかも。
だって好きでもない人を選ぶのってやっぱり迷うよね。
それでも、職場を変わるのを目の前にして覚悟を決めた市はカッコいいと思うし、それを引き止めた弘にもキュンとしてしまった。
今まで読んだユキムラさんの作品の中では一番萌えた作品でした。