Renta!限定版
「友達」通り越して俺のもんにしたくなった
久しぶりに再読してのレビュー。
しっけ先生の描く、ちょっとわけありで、ちょっとめんどうくさい青少年、やっぱりいいな!と再確認しました。
毎日、購買の割引パンを狙う高校生、出戸。
カツサンドを横取りした、された騒動で出会ったのがピンク髪の高校生、ゾノ。
ボコられた出戸は、カツサンドとゾノに果敢に挑む毎日を送り、弱点が首だと気づいて攻撃しているうちに、エロい声を聞いたことで下半身が反応してしまいます。
シチュエーションではそんなわけあるかい、という気持ちと、高校生ってそういう年頃なんだろうな、という気持ちにもなり、おもしろいです。
ゾノ父の人物設定がかなりおっかないです。
そこまでひどい人物像にしなくてもよかったのでは、とちょっと怖くなるほど。
現代の高校生の2人が、日々、危険を隣り合わせの西部劇の主人公になったかのような感覚さえありました。
現実離れしたゾノ父の言動により、2人の仲が深まります。ドラマチックです。
両想いになってから、照れたり、わたわたしたりしながらの初エッチ。
すごく愛らしくてほっこりします。
高校卒業の日の、ゾノと出戸とその友達らの会話はかなり青春。
そして2年後、成人してからギャルズとゾノと出戸の4人で食事をしている様子はさらに甘酸っぱい感じがして素敵でした。
さらっと2年後が描かれているのも素敵だし、そこで2人が名前呼びになっているのも素敵だし、物語の最初のころの小道具にひとつだったシュシュが、萌えるアイテムとなって再登場するのも素敵でした。
攻めのデトくんのビジュアルがイケメンで好みです。
しっけ先生の絵は黒目勝ちのキャラクター全部愛らしく大好きなんですが、その中でもデトくんは顔が天才だなあと思いました。
ストーリーとしては、良かった。
ただし、ゾノくんの父親や家の事情について、どうしても気になってしまった。
ゾノくんの少女趣味を矯正しようと息子を殴る父親の存在。だったら息子に真澄なんて女でも有り得る名前をつけるなよと、そこがとくに違和感というか、気になりました。
めちゃくちゃ良きですー!表紙もかっこよくて、シンプルに目を引きます。
内容も、しっけ先生だなぁという感じがします。大変好きです。絵柄も自分好みでとても好きです。
途中、ゾノの父親が本当にヤバい人とわかり、心配したけれど、ちゃんと対処されて安心したし、こんなに良い子(だと思う!)に育ってる出戸の母親は真っ当な人でいて欲しかったので、登場に安心しました。妹とのやり取りも可愛かったです。
ゾノが可愛くて、強くてエロい部分もあってめちゃ好みです。出戸も泣きぼくろ、良きです。
倹約家の出戸がお昼のカツサンドを奪い合いケンカしていた、ピンク髪のヤンキーゾノ。首が弱くて妙に色っぽい奴を意識してしまう出戸。ある日ゾノが父親に暴力をふるわれている事を知り…。男前だけど実は可愛いものが大好きなゾノ。まさかのジェ◯ート◯ケが似合いすぎ♪
ゾノを全力で守ろうとする出戸君も男らしくてカッコイイ。始めゾノは父親に性的虐待を受けてるのかと思ったけど、単なる暴力で少し救われた。(暴力自体絶対ダメだけれど!)照れながらもお互いを想って愛を伝え合っていく2人が、ほんと可愛いくて微笑ましい〜。