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表題作濡れた旋律 焦がれる吐息

山流怜一
マネジメント会社社長
高水慧
ヴァイオリニスト

あらすじ

美貌と才能に恵まれる若きヴァイオリニスト・高水慧。
業界の実力者・山流怜一をパトロンに持つが、かつて慕っていた怜一に、単なる契約の代償で身体を差し出すことを命じられる日々は苦いものでしかなかった。
その中、年下の共演者・奥貫拓人に癒されていた慧は、思いがけず彼に告白される。
篭の鳥の生活から逃げ出し、新たな恋に生きようとする慧だが…!?華麗なるクラシック界を舞台に奏でられる愛の音色。

作品情報

作品名
濡れた旋律 焦がれる吐息
著者
あすま理彩 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592874775
3.4

(7)

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萌々

(3)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

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レビュー数
3
得点
24
評価数
7
平均
3.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

両片想い

ヴァイオリニスト・慧とパトロンでマネジメント会社の社長・怜一。
契約する代わりに身体を要求されてズルズル関係が続く日々。

慧は十代に親元を離れて留学していた時、バイオリンの才能を買われ将来有望視した複数のマネジメント会社から声がかかっていた。
しかし一時的に聴力を失ってしまった時に怜一以外はあっさり慧から手を引いてしまった。
それからも悩む慧の傍で支えてくれた怜一を慕うようになる慧。
聴力が回復すると再びマネジメント会社から声がかかるようになる。
慧は本当は怜一と契約したいけど、新人の自分なんか怜一が契約してくれるわけがない、世話になったからといってそこまで頼むのは…。と思い、
複数の会社から声がかかっているけどどうしたらいい?と相談する。
途端機嫌が悪くなった怜一に君と契約する、と言われ単純に喜ぶ慧だがそのまま身体を要求され…。
慧はビジネスとして割り切りたいけど、こんな関係になるまで純粋に怜一に慕っていたから辛い。
怜一は慧の面倒をずっと見てきて愛おしさを感じていたから、慧の相談を聞いて他の会社と契約しようと考えていると思い焦って身体の関係を迫った。
この世界では新人がパトロンから迫られることはままあることで、
慧の美貌だとそれがあってもおかしくない。
他の奴に取られる位なら契約と引き換えに…ということだったんですね。
本当はどっちも両想いなのに、慧が遠慮したことと怜一がストレートに愛情を伝えていれば平和だったかもしれない…
でも両片想いネタ大好きなので萌えました。

1

パトロン×芸術家

1冊丸ごと表題作です。
主人公の慧(受け)の視点がメインですが、第三者目線も入っており、ドラマを見ているかのような臨場感もあります。

第1章 Think about me
慧はヴァイオリニストであり、玲一は大手マネジメント会社社長。実は、二人は身体の関係がありますが、それは望むものではなく…。

第2章 Why did you take me hear
拓人と飲みに出かけたのを咎められ、慧は玲一にピアノの上で抱かれます。

第3章 The point of no return ~you don't come back
過去の話。16歳から2年間、慧の耳が聞こえなくなった時期を支えてくれた玲一に心を許していたのに、契約と引き換えに身体を提供する事を求められ、慧はショックを受けます。

第4章 Wandering
玲一との関係が、拓人にバレてしまいます。それでも、好きだと言う拓人に慧の胸は高鳴りますが、その後に玲一に強引に抱かれてしまいます。
イラストの玲一の目つきが色っぽかったです。

第5章 Music of the Angel
拓人の勧めに従い、慧は玲一に内緒で移籍の手続きを進めてもらうことにします。耳が聞こえないのかと焦る玲一の姿に、彼の心情が垣間見えて萌えました。

第6章 Music of the dark night
玲一は拓人の前で、慧との契約破棄の書類を渡して、去ります。慧の希望どおりになったのに、切なくて…。拓人の後押しを受けて、慧は玲一の元へと走ります。

第7章 Wishing you were somehow here again
エピローグ。甘い後日談です。

慧を助けるためにも、怜一の会社が慧と契約をするのは納得ですが、身体も手に入れなければならなかった理由が分かりにくかったです。怜一が大手なら、身体を提供するように言われなかったのでは。単なる契約だけだと足りないんだ、という理由が後一押し欲しかったです。

作者様は慧がどちらを選ぶか最後まで分からないようにしており、あとがきでは「高山流水」という言葉の言及ではネタバレだと書かれていましたが、慧が拓人を選んだらガッカリしたと思います。拓人はカッコイイ当て馬でした!彼にはどこかで幸せになって欲しいです。

全体的にエッチが多い作品でした。
素直になって両思いエッチで終わるのでなく、後日談までしっかり入っていて、おさまりの良い一冊でした。

音楽に詳しくなくても楽しく読めます。
年上パトロン攻×年下芸術家受の切ない話がお好きな方にお勧めです。

2

不器用な大人の恋。

2人とも不器用だなぁ( ̄▽ ̄;)とやれやれでございました。


受け様は美貌と才能に恵まれた若きヴァイオリニストの高水。
攻め様は大手マネジメント会社の経営者で、パトロンの山流。

高水は、純粋に慕っていた山流に、最高の環境を引き換えにカラダを要求され、以来取り引きの形で関係を続ける。
本当は好きなのに、好きだからこそ、絶対に本当の想いは気取られないように振る舞う高水。
そんな高水に対し、いたわりもなく傲慢な態度の山流でして。

こりゃ両片思いなんだな、と早々に分かっちゃうのですけど、まぁホント不器用としか言いようがない2人( ̄▽ ̄;)

そんな時、高水は年下の共演者、拓人から告白される。
拓人からの純粋な好意と笑顔に揺れる高水が、なんとも可哀想でいじらしくて。
全く、山流が怖がらずにちゃんと好きだと伝えてくれてたら、こんなに拗れずにすんで、辛い思いもせずに済んだのにねぇ┐(´д`)┌

なので、高水がきっぱり山流を拒絶した時は、スッキリ。
山流が高水を手放す覚悟をしたのを見た時は、焦燥する攻め様好きとして、苦悩したであろう山流を思うとにまにまでした。

山流が嬲るような自分勝手なえちシーンが多くて、萎えてたので、ようやくな執着を見せてくれて、やっとここまできた感でやれやれでした(*´ω`*)

0

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