電子限定描き下ろし漫画付き
1巻とあわせて、とても好きな作品になりました。
本当に優しくて素敵な作品なので、どうか多くの方に1度手に取って貰いたい気持ちでいっぱい。
最近BLを読み始めたばかりだよという方にも、結構読んでいるよという方にも全力でおすすめしたいです。
ネタバレ無しの真っさらな状態のまま、ゆったりとした2人の足跡を追って欲しい。
特に、ストーリーと心理描写を重視する方!ぜひ。
6年ぶりに再会した高校の同級生同士の、ゆっくりと進む大人の遅い青春と恋の物語です。
穏やかに、ゆっくり1歩ずつ進む2人の交流が可愛かったり、甘酸っぱかったり、きらきらとまぶしかったり、時にはほろ苦かったり。
読み終えた時に、きっと心に何かを感じるシーンが1つ、いや、2つ以上は残ると思う。
こちらの作品、BL作品ではあるものの、一般レーベルから出版されています。
だからなのか、BLならではのきゅんとするシーンも沢山あるんですけど、それと同時に、等身大な人の心が描かれていいます。これがすごくリアルで、登場人物達の背景に厚みと説得力を持たせている。
心理描写や、ふとした時の表情が本当に丁寧で、さり気ないのに胸にグッときてじんわりとするものばかりなんですよ。
BLのLの部分以外も、普段BLを読まないという方でもキャラクターに入り込みやすいようにかなり繊細に描かれている気がしました。
人間は大なり小なり、目に見えない何かを抱えて生きているじゃないですか。
メインに描かれているのは、人が人に恋をする楽しさだったり、嬉しさ、幸せなんです。
その中で、それぞれが抱えたものが自然と見えてくるというのかな。
らくた先生の、人や感情の描き方が本当にお上手なんです。すごく伝わる。
大切に描かれているのが分かる。
だから攻めにも受けにも愛着がわいてしまうし、愛しくてたまらなくなる。
優しくて可愛らしくて、でも心に何かが沁みるお話なんです。
上手く言葉に出来ませんが、とにかく読んで欲しい。
そしてその後に、らくた先生がTwitterとpixivで公開されている「夏の喫茶店」を読んで欲しい。
ああ、いいな。と、心に優しく響くものがある作品です。
自分の欲を抑えがちなワンコ攻×臆病で照れ屋さんなゲイ受。
それぞれの関係性や性格がとてもリアルで……!
母親との関係性から、自分の欲望をいつも後回しにしてきた攻が、受にだけは欲を我慢できずにぶつけたり、やっぱり尻込みしてしまったり、な案配がすごくリアリティがあって焦れキュンが止まりませんでした。
そして1巻では受け身が多かった受が、攻のために頑張る姿もいじらしくて、攻と一緒にいられて嬉しい、幸せ、が全身から伝わってくるので「恋の力って偉大だなぁ……//」としみじみ浸ってしまいます。
完全に結ばれたあとも喧嘩しながら愛を育んでる様子がとってもキュート。
ふたりの同棲生活を壁から見守りたくなる、温かくて素敵なカップルでした。
恋人同士になって更にお互いを思い合い、それぞれちょっと嫉妬したりなんかして、ほのぼのとそしてコミカルにはじまっていました。
なかなか嫉妬心を口に出さない奏と、素直に言葉で表す真城、高校時代の思い出なんかも挟まってとっても甘酸っぱいんです。
そして、週末を奏の部屋で楽しく過ごしていた所に高校時代に真城が自宅に帰宅したくなかった原因の母親からの電話が何度も来て…と言った内容になってました。
何も話してくれない真城に壁を感じてしまう奏、母親から目を逸らし続ける真城。
そこからギクシャクし出しても表面上は2人の関係は良好で、そんな中で真城の母親が急に上京して来ます。
母親に起きた出来事は残酷でしたが、元々から心の弱い人だったのではと思ってしまいました。彼女の母親で真城の祖母がまともな人で良かったです。
そして、初めて真城の母親と対峙した奏、ここで奏が真城の心を守ろうとするところが凄く良かったんです。あの自信の無かった奏がと感動しました。
2人は初エッチはライトな感じでしたが、この作品にはこれくらいが良いと思いました。
一巻でくっつきましたお二人の続きです。
お付き合い始めてもそこかしこに問題があって波乱万丈……本編のあともたくさんあるだろうに……乗り越えてくれ、ふたりで!!
本巻では、一巻でだいぶ『引っ張り上げてもらう立場』に見えた受様・奏君が、すごく成長してるように見えましたね。
最初エッ…の雰囲気になりかけたときに怖がってしまうけどちゃんとあとから自分でしたいって言ったし(かわいすぎ)。
真城君のお母さんとの一件のときも、なかなか強く自分の足で立ってたし、すごく真城君の救いになってるなぁと思いました。
はたまた、攻め様・真城君はすんごい奏君が大好きだから、守りたくていろんなものをセーブして、大切に大切にしたいのがよくわ伝わってきて泣きそうでしたよこちらは。
奏君は壁作られてるように感じちゃうもんね、でも真城君は傷つけたくないだけで……みたいな。
最終的にはちゃんと奏君に自身の気持ちを預けることができて、お母さんとの問題にも立ち向かえて、よく頑張った!!
全編を通して、超リアルな雰囲気がすごくて、些細な事で言い合いになるとか、一つのことをウジウジ考えてしまうとか(フィクションって登場人物たちの心情さっぱりしすぎてて眩しいときありますが、実際ってこんなもんですよね)
そういったところが読んでて共感できたり、こちらまで胸が痛くなったり……没入感ハンパなかったです。
また、受け様・攻め様が知らぬ間に互いを助け合ってるの非常に良い!!どちらかが一方的に守られるでもなく、頑張るでもなく。
これからも幸せに生きてください!!
同人版初夜編を……読まなければ……!!
真城、奏、双方の可愛さが爆上がりの⤴︎2巻…!
と同時に、母親の登場により心乱される真城……ここは読んでいて辛かった。。
電話をかけてきて「もう死んじゃおうかな」とか…真城は慣れてて平然としてたけど、毒親そのものじゃないか、と腹が立って。
これからは一人で我慢するんじゃなく、辛さを奏と分け合って、少しでも一瞬でも肩の荷が下ろせるようになったらいいな。。
あとはもう、お互いのちっちゃな嫉妬ターンが、壮絶に可愛かった!!!
真城の、右手からカメムシの匂いをぷ〜んとさせながらの壁ドンキスにはめちゃめちゃ萌えたけど、笑ったꉂ(๑˃▽˂๑)
そして真城が誤解するきっかけになった「BLレシピ本」が全然売れなかった、っていうオチにも笑いました。
電子限定おまけの内容も、萌えが加速するものでした◎寝ぼけ真城、可愛すぎるんじゃああ!
攻めがかっこよくて可愛いって、反則ものだ…・:*+.