Renta!限定版
先生のお役に立てるなら、どんなことでも――
冒頭登場シーンの受がすこぶる好みの見た目じゃなかったんだが
濡れ場になったときのこの表情の落差はなんだ
攻でもないのに思わずキュンとしたわ( ´∀` )良!
作家×編集
男でエロスが書けるか!!
そんなところからのスタート
これまで担当した編集も喰いまくっていた攻が
自分の作品が好きで好きでしかたないという男編集を
試しにエロいことさせてみたところからのお話。
表紙含め、エロスエロスな話題はもちきりですが
個人的には攻の心理変化というか、
落とされていく感じがすこぶる好みでした。
最後のほうの、うれしそうな濡れ場の攻に思わず顔が緩んだ。
面白かったです。
初読みの作家さんなので、他作品も読んでみたい
今まで読んだ日乃先生の作品の中で一番好きです。
官能小説家・赤瀬川×担当編集・丸富
赤瀬川は、担当編集との関係を作品に反映させる官能小説家。しかし、トラブルを起こした赤瀬川の次の担当は男にされてしまい……と、いうお話。
担当編集になった丸富は、赤瀬川作品を心から愛する男です。
そして、赤瀬川が書く気になるなら──と、赤瀬川のHな要求にも応じます。
一見、いい加減な遊び人に見える赤瀬川。書くことにも小説にも、思い入れがないように感じます。
しかし、本当は何よりも書くことが好きで、小説に自分の〝ココロ〟を投影しているのだと思う。
主人公の思考も言動も、作者の意図さえも伝わらない赤瀬川の小説。
そして、小説も作者も理解したいと思う丸富。
丸富の気持ちが赤瀬川をイラつかせ、自分よりも小説を優先する丸富の態度に不満は募るばかり。
自分の小説に嫉妬している赤瀬川が可愛くて、知らないうちに丸富に振り回されているところが面白い!
丸富の気持ちが、赤瀬川の心を動かしているのが分かります。
しかし、愛していた母に捨てられ、転売されたサイン本を目にし、どんなに信じていても愛していても、裏切られることを知っている赤瀬川。
自分の気持ちも分からない赤瀬川の心に寄り添う丸富は、健気で一途で、すでに赤瀬川に恋してるのだと思う。
赤瀬川の〝ココロ〟を決して見放さない丸富が、寂しがりやな赤瀬川を救っていきます。
誰よりも赤瀬川の小説を読み込み愛してきた丸富は、赤瀬川より赤瀬川の心を理解しているのかもしれません。
小説は、作家の心そのものなのかな。
難儀な赤瀬川の心を、丸富との関わりによって本人に気付かせていく描写が良かったです。
心理描写が細かく、赤瀬川の心が丸富に移っていく描写が特に丁寧だと感じました。
独特な空気感も心地よく、エロと純愛のバランスが絶妙な良作です!
作者さん買いです。
女性担当編集者との恋愛を元に官能小説を書いて来た美作だが、担当が冴えない新人丸富(男)に変わって…なストーリーです。
色っぽい気分にさせてもらわないと書けないと、追い返そうとするが丸富は「先生が書く気になるのであれば」何でもやる所存だと言う。
あらゆる面で今までの担当者とは違う丸富に興味をもち、ある時には気持ちを乱されたりしながらお互いを好きになっていくというお話でした。
美作は幼少の時の辛い経験や、若くして人気小説家になった経緯から人の想いなんて信じないようにしてきたんですね。
飽きっぽいのも虚栄なんでしょうね、きっと。
だから真っ直ぐでひたすら自分の作品をずっと愛し続けてくれている丸富を見ると、困らせたい、関わりたく無いのに招き入れて突き放すような事を言ってやりたい。なかなか拗らせてます。
そんな美作に対してもひたすら真っ直ぐ、純粋に向き合ってくる丸富。そんな真っ直ぐな目で見られたら誰でも絆されちゃうわー。
真面目なキャラがHで乱れるのは本当にいいものです。
また、ちょっとSでツンなキャラが時おりみせる、寂しがり屋な部分もキュンとします。
その両方が見られる今作でした!
こだわりの全裸靴下もじわじわキました。
作家買い。
あとがきにあるように既刊よりエロ多め!
それでいて過去や気持ちがシッカリしてて育っていく感じが良い。
やはりいつものように脇キャラの鋭いえみかちゃんとイイつっこみしてる2人♪
編集長もよい。
憧れは恋にスライドしやすいよね!
官能小説家と純朴で冴えない編集さんのお話。
美作先生の書く気を起こさせるためのエッチな試練(?)も丸富くんはまっすぐな純粋な気持ちで乗り越え、更には遊び人のようでどこか諦めているような先生の心をほどいて掬い上げていく様子がすごく良かったです。
上辺だけのチヤホヤに気付いて、慣れて、諦めてしまったからいつも冷めているような美作先生の「ココロ」を丸富くんが長い時間をかけて見つけてくれて良かったなあ、としみじみ。
美作先生はこれから丸富くんにたくさん甘えて、わがまま言って、幸せになってもらいたいです。
作家さん買いでしたが、私的には文句なく最後まで楽しめました。