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1話を試し読みしてから、単行本になるのを待っていました。
高校の同級生で幼馴染でお隣さんの幸太郎と瞬平。
2人の住んでいる田舎のほのぼのした雰囲気とは裏腹に、空き家で行われている行為の"非ほのぼの"なこと!
だけどそれは彼らの日常で全く悪びれる様子もない。
ずっと一緒に育って来た2人だから、この先も一緒に居るのが当然と思っている様子の幸太郎。
一方瞬平は自分の好きと幸太郎の好きは種類が違うと気づいていて…というお話です。
あるきっかけで瞬平は幸太郎に気持ちを打ち明けることになります。
そこから変わらないようでいて、少しずつ変わっていく2人の気持ちの描写が良かったです。
「コタが居ないと生きていけなくなる」
「いいじゃんそうなれば」
で萌え死ぬかと。
無事に2人とも大学合格し、一緒に住む部屋へのお引っ越し。そして初H。
こちらも2人らしい感じで、描写は薄めですが私は非常に好きでした。
描き下ろしは、取り壊す事になった空き家でのイチャイチャ。きっとコタはお口が小さいんだね。
きはら先生大好きだわ!と再確認した最新刊。この雰囲気がすごーくハマる。何がいいって言葉では言い表せないんですが、とっても好き。
田舎に住むDK二人のお話。学生ってだけでも刹那的なものを勝手に感じて切なくなっちゃうんですが、さらに田舎ってことで世界は狭いし人間関係は限られてるしで、お互いが唯一になるのも必然。
攻めの瞬平は思い詰めてる系片思い男子。コタはちょっとデリカシーなし男系っぽいwんでもだからこそ思い切りの良い踏み込みがあって、関係性が動く感じです。
まだちょっと子供の「好き」かな~ってときから体の接触はあるんですが、これは最初に始めた瞬平のせいなんじゃないのwヤることヤってんのに感情はついていってなかったり、理不尽な行動取ったり怒ったりしてるのがDKだな~と。必死で全力で真剣なぶつかり合いが眩しいです。
二人それぞれの結論の出し方も好き。
最終話は都会に出ていく二人。物語としては綺麗に終わってますが、田舎から都会に出るなんて!この先にどれだけのドラマが待ち受けているのか!ここで終わりなんてもったいない~!!
もっともっと二人でごちゃごちゃやって熟年カップルになっていくまでを見たいなあと思いました。
ところでタイトルの「タント」って「たくさん」て意味だったんですね…あとがきを読んでも分からず、「淡々と田んぼと」ってんじゃないだろうしなあ??とか思ってましたw「たぁんとお食べ」の「たんと」か。
意味が分かると田舎BLにぴったりなのが分かり、タイトルまで大好きになりました。
ただただ二人の生活を見守る続編が見たい…離れるなんて絶対無理なのお互い分かってるのに気づかない…分からないフリ…もどかしい!けど愛しくなるお話しでした。二人だけの秘密の隠れ家でエッチみたいなシチュエーションが好きな人にも大変おススメです。
高校生もので、「可愛い」だけじゃなくしっかりストーリーで感動できるもの、ちょっと久しぶりに読んだ気がします。
めちゃくちゃ良かった、、!空気感がとても好き。
先生のあとがきにあるように、優しい世界の二人のお話でした。
ただ、瞬平(攻)の秘めた片想い…切ないピュアラブ…なんて思っていたら、、30Pぐらいで急に攻めフェ◯が出てきて「うおっ!?」とびっくり。
その後、受けを待ち受けにしてたことがクラスメイトにバレて揶揄われるという一波乱にヒヤッとしたけど、それがあってこその、コタ(受)の気持ちの自覚だったんだなと。
無事同じ大学に通う大学生にはなったけれど、瞬平のお母さんは二人の関係に薄々気付いているし、新刊の2巻では何かシリアスな事件めいたものが起こるのかな、、と読む前からドキドキです。