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お母さんが王族の妾になったことで、受けは6歳の頃から
アルディビル王国で暮らしていたのですが、義理の父は
受けのことは子供として愛してくれませんでした。
そのため受けは母の死後、使用人として館に置いて
もらっているものの、他の使用人たちからの虐待も受け、
ろくに食事も与えられない生活を送っています。
ある日また無理難題を言いつけられ市場に来た受けは、
途方に暮れていたところを身なりのいい美形の男性(攻め)に
声をかけられ、館の主人の情報と引換えに悲惨な境遇から
救ってもらう約束をします。
隙を見てこっそり館を抜け出し、攻めと密会を重ねるうちに受けは
会うたびに温かい食事を用意し、優しくしてくれる攻めに好意を
抱くようになり、攻めも健気な受けを守ってあげたいと愛するように
なっていきます。
ところがある日、他の使用人たちに受けの様子が変わったことを
気づかれてしまい・・・・・・というお話なのですが、とても私好みの
お話でした!
なかなかひどい虐待なのですが、攻めは助けてくれる人なので
攻めからの暴力などは一切ありません。
私は最後がハッピーエンドなら、虐待やレイプなどかなりひどい目に
あっても、読んでて胸が痛くなるような切ないお話が好きなのですが、
でも誤解や何か特殊な事情がない限り、攻めから傷つけられる話って
あまり好きじゃないんです。
そういう私の趣味にぴったりな受けの境遇で、終わりに近づくまでまた
悲惨な目にあったりはするものの、納得いくハッピーエンドでした。
健気受け、幸薄受けがお好きな方ぜひ読んでみてください!