• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作いろごとセラピー

田原小雨
画家
奥山拓
銀行の営業マン

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下漫画「高井君」
  • あとがき(カバー下)

あらすじ

銀行員の拓には自傷癖がある。振るわない営業成績を少しでも挽回しようと手首を傷付けながら客のセクハラに耐えていたところを、画家の小雨に助けられる。小雨は拓の手首を手当てをしながら、もっと気持ち良い方法で傷付けたらいい、と唆してくる。なぜか彼の手を拒めず、拓は支配され恥ずかしい姿を晒すことに快感を覚えてしまう。
「またおいで」
二度と会うつもりはなかったのに、ストレスに襲われると小雨を思い出してしまい…。

作品情報

作品名
いろごとセラピー
著者
碗島子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784778131272
4.1

(98)

(40)

萌々

(39)

(17)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
407
評価数
98
平均
4.1 / 5
神率
40.8%

レビュー投稿数10

優しいSと強がりM

hontoの電子版を購入。修正はグレーのぼかし&ときどき白短冊でした。白抜き修正にありがちな、何してるかわからん!状態はなかったので、なかなかGJ。
碗先生は作家買いさせてもらってますが、今作もよかった。

今回の受けさんは黒髪&眼鏡&スーツのコンボで、見た目がもう大優勝間違いなし。
仕事のストレス(親子関係にも難あり)を自傷行為で癒やしていたが、その傷を攻めさんに見られ、ホイホイついていっちゃって、そこで淫らな自分を解放させられていくというお話。

受けの真面目そうな見た目とエロいカラダとのギャップ、序盤から服着たままの射精、直接触られてないのにおもらしなど、この段階ですでに萌えが爆発。ローション尿道責めも初めて見た…! あの手この手で受けを辱めていて、エロスのオンパレードです。

攻めは「なんでもわかってるよ」と言わんばかりの包容力と、ソフトな物腰で受けを翻弄していく。
胡散臭さも満点なのだが、強引なようでいて受けが合意しない、無理そうなことは絶対しないという、良きS攻めのお手本のような人。
そんな攻めからの言葉だけがなぜか「腑に落ちる」と特別に感じるようになり、徐々に恋心を自覚していく流れに、ほっこり&キュン。恋に戸惑う黒髪マジメ眼鏡、超可愛いですありがとうございます。
やることやりまくって、ドッロドロのエロなのに、読み進めていくとそれが「純愛」と感じてしまうところに、碗先生の不思議な魅力がある気がする。それは性癖という、人間の一番深いところにある、根源的な部分で繋がっているからなのか。BLを読む上で興味深いテーマなので、今後も掘り下げていってほしいと思う。

それはともかく、初めての受けの*を解すのは「指3本」がセオリーだと思っていたのだが、「指6本」は初めて読みました。攻めさん、相当なモノをお持ちのようで、どうもご苦労さまです…。というわけで、ソフトSM好きのみならず、巨根攻めがお好きな方も一読の価値ありかも。

14

じわじわ来る

画家の小雨と銀行員の拓。拓は営業先でホテルに連れ込まれそうになるがそこを画家の小雨に助けられる。
最初は怪しげな画家と警戒するが拓の心に小雨の言葉だけがすっと入ってきて、小雨に会うことが拓にとっての癒しとなる。

小雨が「言葉って欲しいものだけが腑に落ちる」と言うと拓が「…なら、俺の腑には小雨さんだけが落ちてきた」と返すシーンがあるのですがここが一番好きで、二人の心が繋がった素敵なシーンだと思いました。

全編通してエッチシーンも多く、独特の世界なんですが個人的には最後の方のやっと二人が最後まで繋がった時の小雨の言葉による攻めが萌えました。いちいち拓の様子を言葉で実況するのですがこれまで以上に拓が恥ずかしがって、可愛いったらありません。

むきむきのむきえび、ずるずるのずぼん、にょきにょきの…にょっき?

9

巧みに組み立てられた恋とエロのロジック

見事。という一言が合っているでしょうか。

きっかけは変態的な小雨さんがたまたま綺麗な拓を見かけた、という所からスタートしましたが、結局これが運命の導きだったんだろうなと思います。

『価値なんて誰が付けるのか』
これです。意味深な台詞でしたが、やはりこれがテーマだったんだと最後に気付かされます。
小雨さんは拓を可愛いと思い、拓に価値を与え、拓を求めた。
拓は小雨さんに癒やされ、小雨さんに価値を与え、小雨さんを求めた。
互いの想いが恋となり、通じ合った。
この流れが島子先生らしいぐにぐにとしたエロと共に展開されていくのが凄いです。
極めて純粋な恋の芽生えと、先生の個性の融合が『見事』でした。

『強い』とは何か、『弱い』とは何か。
高井との対比と、拓の「今はまだそういう勝ち方はしたくない」という台詞が印象的でした。
彼は本当に、根性があるんだと思います。
あるから脆いんだと思います。
小雨さんと出逢えてよかった。

そして相変わらずお友達のキャラが良い。
全体的にシリアスな空気の中『絵えええ』で思い切り笑わせてもらいました。

5

読めるのにわからない。面白いです。

受けのことも攻めのことも、どう思って何が起こっているか描いてあるのに理解できませんでした。

つまり自分がただの癖ナシ、そこまでの変態じゃない、と認識できました。先生ありがとうございます。

変態たちの気持ちはわからずとも内容は面白いので感想です。(自分が共感ができないだけです)

無自覚Mに変態攻め。
婉さんワールドは相変わらずで、鳴けないトヒコよりもぶっとびの変態です。
受けはMだけど、弱くはない。
攻めの言葉に癒されるという癖の強いMです。
癒しとは……。

ご都合展開もないし、リアルにあったらしんどすぎてどこかで深呼吸したくなる受けの仕事(銀行の渉外しんどすぎない…?)。自傷してたってよく耐えてると思います。

共依存みたいなやつかな…?と思ったんですが、これはちょっと癖強めのただの恋愛ですね。読後は謎のさわやかさを感じて、攻めの友人のせりふ、末長く幸せにな、をまったく同意と思いました。

ちょっとしんどいのもあるので、少し間あけてまた読みたいと思います。

1

碗先生マジックに読者も癒される

碗先生天才セラピスト。受けの拓くんがお仕事大変でストレスまみれで最初辛いけどその分、謎の画家小雨さんにいろごとで癒されいく(&Mを開発されていく)のがいい、読者も癒されました。小雨さんの謎感、変態感は碗先生にしか描けない感じで拓くんに施すセラピーがなんとも絶妙なエロエロさ。ニヤニヤがかっこいい。台詞回しの独特さも癖になる。合体は最後までお預けなのもいい!とにかく好きです。疲れたときに読んでいます。

1

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP