電子限定描き下ろし付き
明治〜昭和期を舞台とした漫画作品の中でも、度々読み返している大好きな作品です。
大島かもめ先生の描かれる、筋が通っていて粋な男前の受けがとても好みです。
今作品の受けである竜次さんは特に、決して流されたりしないし過度に期待もしないしさせない、それでいて相手を思いやる心も兼ね備えた大人の男性です。
常に理性を保っているからこそのいざというときの腹の括り方が潔すぎて、本当にカッコいいしか言えないです。
終盤、自らガレージの扉を閉じて煽るシーンなど、最高の誘い受けが味わえます。
ここぞ!という決め場所をわきまえていらっしゃる竜次さん。甘え方も弱さの見せ方も心得ている竜次さん。なんて魅力的な人なのでしょう。
キッカケが他人の日記の盗み見というところには罪悪感や後ろめたさがあり、物語前半でのピリッとしたスパイスになっています。
コマごとに近藤の心が変化していくさまが表れているのも前半の面白さです。
大島かもめ先生はキュンキュン、というかギュンギュンさせるのがとても巧みでいらっしゃるので、描かれた展開のひとつひとつを心から味わうことができます。そして何度読み返しても新鮮に楽しめます。
心の動く物語を読みたい方に、ぜひお勧めしたい作品です。
雑誌連載の時から、気になってはいたけど
こんなに深みのある話だとは思わなかったな。
ほんと読んでよかったです〜❤︎
確かに一冊でまとまってて
もっと長くてもいいくらいだとも思うんだけど、
なんというか、この話のなかでいうと
そんなに時間は経っていないように感じるんだけど
それくらい、この2人が
声に出さずとも呼び掛けたら、
それに応えるような
お互いの欠けたピースを持ってるような
出会いだったんじやないか、と。
あっという間に惹かれて
その気持ちを表したい
知ってもらいたい
それを知っても嫌いになれない
落ち着かない胸の内のそれは
ときめきだったかもしれない…
気が付いたら隣にいて、
お互いに側にいてほしくて
離れたくなくなっていて
もう、すっごくよかったです❤︎
先生の語りは本当に説明調なとこがなくて
逆に読んでるこちらが説明したくなるような
好きだなぁと、改めて思ってしまいました。
若旦那みたいな、しがらみに絡めとられながら
どこか諦めるようにして生きている感じが
ほんとグッとくる。
仕立て屋〜の片山さん
チキンハート〜の松根くん
好きだなぁ❤︎
また読み直したくなりました❤︎
泣かされました。二人の恋がしっとり色っぽく描かれていてBL的にも萌える、燃える。語弊があるかもしれないけど大人が描いた恋物語だなと思います。好き、俺も好きで終わらないやりとりが素晴らしい。ただBのLだけで終わらないのが大島かもめ先生のすごいところだなあと思います。受けの若旦那がいろんなことを我慢しながら諦めながら生きて来たんだけど、本当に欲しいものを見つけてから一つ一つ自分の葛藤に答えを出してならがら人生を切り開くところが鮮やかに嘘っぽくなく描かれていて感動しました。それなりの長さ生きて来た大人なら刺さりまくるお話だと思いました。自分の話として読める珍しいBLに出会えた感じがしました。自分の宝物にしたいお話でした。
明治なのかな?
きっと世間的には厳しかったろう時代の、若旦那とその運転手の恋。
好きな大島さんの絵なのでテンションが上がります。
無口で表情がない男が、世話されていいとこの若旦那の運転手をすることに。
綺麗な旦那さま。そして、行くところもない自分をそばにおき、召使連中の嫌がらせからそっと守ってくれ、溶け込めるよう気を配ってくれる。
惚れてまうやろ〜、ですね。
一方、そんな若旦那ですが、この商家で後継になるまでにはなかなか壮絶な過去があって。。
ちょっとノスタルジックな、2人の数奇な運命のお話。
しみじみしますね。
大島さんのお話は多分全て読んではないのですが、いつもしみじみします。
きっと私が読みこぼしてるところがいっぱいあるんだろうなあと毎回思います。
竜次のズルさやるせなさを丸ごと愛してくれる近藤。近藤のキャラが良いですね。
無表情で何考えてるかわからないけど、実際は素直で素っ頓狂で。貪欲そうでツメが甘くて。
若旦那が色男でお店に来たばかりの自分をこんなに気にかけて助けてくれて…好きになっちゃうよ!
東京での生活もワクワクしますね!