電子限定かきおろし付
初作家さんです。
吸血鬼ものは大好きだし、ホラーやスプラッタも平気だしと興味を持った作品。
しかし一番の理由は……。
やっぱりミハイルのあの台詞でしょう!
すごい感性。なまじ真剣に言っているだけになんともシュール。
でも内容は決して軽くはなく種族や形の違う愛。
相手を思う故のままならないもどかしさ、そんな中でハインツに襲われるヨハンーー
人間の生を全うして欲しかったのに予期せぬ出来事で永遠に失うなんて耐えられない、
そんな極限の精神状態でついにミハイルはヨハンを自分と同じ吸血鬼にしてしまう。
気づいたから。二人の愛は同じものになっていた、と。
この流れ、好きです(意外な形でヨハンの願いが叶ったのも)。
余談ですが、人間を吸血鬼にする方法もテンプレはあるものの、
作家さんによってアレンジされるので、恐らくですがこの世界観では、
「人間に吸血鬼の血を飲ませる(血を混じらわせる)。生死は問わない。
ただし人間はバージン(処女か童貞)でないと吸血鬼にはなれない」
ヨハンが28歳童貞なのはだからなのかな? と思ったり。
一目惚れしてから15年間もよく我慢した!
執着攻めの鑑です!
初めてのシーンでのヨハンの涙にジーンときた。良かったね。
という訳で私の性癖に刺さったこちら、神評価です。
絵柄も好きな感じだし、他の作品も読んでみようと思います。
人間×吸血鬼の年の差役470歳
義理の親子による溺愛執着最高です!
少年ヨハンを引き取り育てるも逞しく成長したヨハンに求愛され戸惑うミハイル
吸血鬼になりミハイルと永遠に生きたいヨハンと、ヨハンには人間として幸せに生きてほしいミハイルのそれぞれの想いが切ないです。
途中から登場するハインツによってヨハンが刺されてしまうため流血シーンがありますので苦手な方は注意してください
でもそれ以上に本当に素晴らしい作品なので是非多くの方に読んでいただきたいです。
コメディ要素、エロ、シリアス
沢山魅力の詰まった最高の神作品です。
さきしたせんむ先生の作品が大好きなんですが、中でもアンデッドパピーはかなり好きです!!
さきしたせんむ先生の作品が大好きで購入しました。
まず、帯が最高だなぁと読む前から思いました。
【パパに向かってなんだいそのペ〇スはーーーーーーーッ!!!!】と…!
センスが素晴らしすぎて手に取るしかないなと思いました。
内容はいつものさきしたせんむ先生の作品よりエロは少なめであっさりとしています。
なのでエロ重視の方には今回はあっさりすぎるかもしれません。
ミーシャ(父)は500年も生きているのに信じられないぐらい純粋で
読んでいてひたすらかわいいなぁと思いました。
ヨハンも甘える時だけミハイルのことをミーシャと呼ぶのは
普段は真顔で冷たそうなのに反則だ!!!!!と思いました。
途中私は泣いちゃう部分もあったのですが
安心安全のハピエンなのでハピエン厨の方はぜひ読んでみて欲しいです。
ミーシャへクソデカ感情を抱く戦争孤児で寡黙な人間のヨハンとヨハンを溺愛するぱやぽや吸血鬼のミーシャは義理の親子。
天涯孤独同士の愛のベクトルぶっ刺し合戦。
とにかくぶっ刺さっちゃってるんですよ、愛が。
ヨハンのミーシャへの性的な意味も含めた深い恋愛感情。
ミーシャのヨハンへの息子としての無償の家族愛。
個人的なさきした先生の見所ポイントのウルトラヘビー級の溺愛が今作でもしっかりと炸裂していました。
そんなふたりのすれ違う溺愛を振り切りながらコミカルさも絡めつつシリアスなシーンもあり、さらにはだいぶとヤバいサイコなハインツによるハードな描写や重めな展開にハラハラドキドキ。
ハインツの違う方向からの変態愛もミーシャへと向けられて…
というか、ハインツいろいろと凄すぎじゃない…?
吸血以外にも流血シーンがあるので苦手な方はご注意を。
さきした先生の絵がリアルなだけに血塗れなのがエグいのですが、シュールでぶっ飛んだテイストで纏められているので私は何とか大丈夫でした(汗)
エロはさきした先生の既刊に比べると控えめなかんじですが、初めて結ばれた時のヨハンの流した幸せの涙で胸がぎゅうっといっぱいになるくらいの満足感が味わえました。
ミーシャが自分のした選択に悩んでいましたが、ヨハンのあの表情で後悔なんて吹っ飛んでしまうだろうな、と思うくらいの愛の溢れた素敵な涙でした。
受けの涙も良きですが、攻めの涙もまた尊いですね…(拝)。
重すぎる愛と、永遠を誓う想いもアンデッド。
これからの長い時を過ごす中でミーシャの身体への配慮もしつつ、ヨハンには適度にかつねっちりとミーシャを甘やかして甘えていって欲しいなと思いました。
作家買い。
さきした作品はワンコを通り越した執着攻めって多いイメージがありますが、今作品もそのイメージを損なうことのない執着攻めくんが登場します。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
タイトルの、「アンデットパピー」。
アンデット、ということで死なないパピーなわけですが、死なない理由はパピー=ミハイルが吸血鬼だから。
ミハエルは13歳の少年・ヨハンを拾い、それから15年。ヨハンと共に生きてきた。
ヨハンは少年兵として戦い、生死をさまよっていたところをミハエルが出会い、そして血を吸ってしまったことで死にかけた。そのことに贖罪の気持ちを抱いたミハエルはヨハンを救うことにした、という過去がある。
だから、ミハエルは人の血を吸うことを良しとしない。
対し、ヨハンは自分の血を吸ってほしいと思っている。ミハエルを、愛しているから。
と書くと、シリアスな作品をイメージされるかも。
けれど、とてもコミカルな作品です。それはミハエルの性格故。
吸血鬼で、死なない存在で、彼は490年という時を生きてきていますが、中身は意外なほどまっさらさんでおぼこい男性。とにかく、すんごく可愛い。
そしてそんなミハエルを慕い、一心に恋慕の想いを向けるヨハンですが、ミハエルはそんなヨハンの想いに全く気付いていないという朴念仁です。そんな二人の掛け合いに、思わず爆笑してしまうのです。
人と吸血鬼という、生きる時間軸が異なる、種族の異なる、二人の恋は―。
と、進むかと思いきや、彼らの前に立ちはだかる人物が現れて、一気にストーリーは進展します。
さきしたさんらしい筋肉美に溢れた絵柄、美しいビジュアル、そしてコミカルで、けれど一途な恋心を描いた作品で、めっちゃ萌えました。
まあ、個人的に一番ドツボに突き刺さったのは、ミハエルがヨハンに向けて言うセリフ。帯にも書かれていますが、
パパに向かってなんだいそのペ〇スは!
腹筋崩壊しました。
いやいや、ミハエル…。
アンタ、最高だよ!
ミハエルがド天然ちゃんなので、カッコいい受けさんがお好きな方にはお勧めしづらい作品ではあるのですが、爆笑あり、切ない恋心あり、イケメンが登場し、綺麗なセックスシーンが堪能できるという、バランスのいい作品でした。