電子限定特典つき
着眼点がなかなか楽しくて、面白い!
なんで入浴剤から自分好みの精霊が出てくるんだ??
これって人外BLなのかな??消滅ってなになに??
と、なかなか興味深く読むことができました。
絵も綺麗で攻めはカッコいい(同時収録含む)。
受けも可愛いというより、シュっとしてカッコいい傾向かな。
表題作。
…バスタイムロマンスって入浴剤なかったっけ??(笑)
童顔読者モデルの律くんは、自身のコンセプト『天使系男子』は不本意で、本当かカッコいいモデルに憧れている。
とある日、同業先輩モデルに怪しい入浴剤のお土産をもらった。
「お風呂に入れる時に好きな人、もしくは理想を思い描くこと!」と言われ不思議に思いながらお風呂に入れると…すずらんの香りともに湯舟から理想のカッコイイ男性が現れる(全裸)というストーリー。
人間と見間違う精霊・命名ナイトは、10日して律に愛されなければ消失してしまう…というとなかなかシリアス展開なんですが、終始ほのぼのしていて10日後は…ネタバレするから言いませんが、しっかりと幸せになれます♥
設定が面白いので1冊まるごと表題作が読みたかったなあ。
同時収録の傲慢作家×ツンデレ編集のお話も面白かったです。
あ。あと『バスタイム~』の方ですが修正がほぼなかったんですが…そういう仕様なんでしょうか??ご馳走様でした←
来栖メロ先生の初コミックスだそうです。
表題作の他に同時収録作の二つが収録されているのですが、どちらも面白かったのでちょっと読み足りないのが残念でした。
まずは表題作ですが入浴剤の精霊のアイデアに吹いてしまいました。精霊のナイトがカッコよくてとても好みでした。あんな入浴剤欲しいわぁ…。
でもそれだけじゃなくて、律のモデルとしてのジレンマやナイトに対する複雑な思いや切なさがあって、短いながら緩急がある面白い作品でした。
そして同時収録作の方も人気作家と担当編集者というよくある設定なんですが、担当編集者になった華乃がちょっと今まで読んだ事のある作品と違っていました。
華乃が登場した時から正体は分かってしまうと思うのですが、八雲に絆されて行く華乃にキュンと来てしまいます。
ありそうで無かった発想の2つのお話がとても楽しめました。絵がとても綺麗なのと身体のバランスもとても良くて、これからが楽しみな作家様だと思います。
次は丸々一冊同じ作品でじっくり読みたいと思いました。
「バスタイムロマンス」 4割
「愛と呪いをくれてやる」 6割
【バスタイムロマンス】
表題作ですが、もう一つ収録されている作品より少しページ数少なめでしたがインパクト大でした。
モデルのゲイ仲間から貰った秘密の入浴剤を入れたら何故かイケメンの妖精が出現!?
10日間の間に愛し愛されなければ消滅してしまう条件付き。
妖精という割には、感情がとても豊かで自由。
人間と大差ないくらいでした。
理想の男というだけあって見た目も中身もパーフェクト。
自分の劣等感と戦いながら、それでも愛が勝りゴールインするお話でした。
入浴剤をくれた友人もイケメンが誕生するからくりを知っていたのは、今でも疑問が残ります…。
でも深くは考えてはいけないんだと思いました。
攻めのぶっ飛んだ設定以外は、よく見かける内容でした。
【愛と呪いをくれてやる】
ワガママ俺様作家×強気編集者。
代表作と比べるとこちらの方が内容がしっかりしていて、私はこちらの方が好きです。
俺様な作家攻めが、受けと出会い一緒に過ごしていくうちに愛を知っていくお話です。
受けがかなり強気で仮にも作家先生に「そこまで言うか…?」とズバズバ発言します。
ただ、それにも訳があり、展開を面白くさせています。
電子購入で白抜きでしたが形のフチあり。
1冊に2作な作品でした。1作目+2作目+1作目のおまけまんがって構成で、どちらも現代設定でした。
「バスタイムロマンス」
お風呂でいちゃいちゃする話かなー、程度の認識で読んだら入浴剤でイケメン攻めが出てきて愛し合うというなかなかぶっとんだファンタジーでした。新鮮。
受けは読者モデルの律くん、『天使系男子』。可愛いって言われるけど格好良いって言われたい系男子ですね。
攻めのナイトさんは気持ちが通じ合わないと10日で消えてしまうのだそうで。タイムリミット付の関係はエモい、とはいえ1冊まるごと使って描くのではなくさくっと短編でくっついてハッピーエンドだったので、このお話をじっくり1冊で味わいたかったなって思ったり。
おまけまんが…かわいかったです。くっついてからのいちゃいちゃエピソードは好きです。
「愛と呪いをくれてやる」
俺様・傲慢作家八雲×生意気な編集の華乃さん
「人に好意を持ったことのない俺が恋愛小説なんて書けるはずがなかったんだ」X「八雲に書けないものはない」美味しい。
こちらは地に足がついてる感じのお話で、ぶっとんだファンタジーも楽しいと思うのですが個人的にこっちのお話のほうが好きだなと思いました。