BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
2巻も370ページのボリュームでしたがおもしろかったです。停滞することなく息をつかせぬ展開に引き込まれます。
謎解き、戦い、奪い合い、戦略、人間模様…など様々な要素をこれだけのストーリーで魅せてくれる杉本先生改めてすごい。
敵には敵の正義やプライドや情があり、ただ悪役という記号でないのがとても好きなところです。
BLとしても2人の絆が確かなものになって満足感高いし。
杏子の生き方もすばらしい。
「結局─人間のための社会は 社会のための人間を造るだけなのかしら」に同感する部分があります。
このセリフとつながるあとがきの「私がコワイなと思うのはみんなが忘れつつある毎日の生活の中にあるひとつひとつの小さなサベツです」に大共感です。自分の中にもあることなので注意深くありたいところです。
そして新薬開発を目指す杏子が裕司に会って直接思いを告げたら
─あたしは完全にあたし自身に戻っていける気がする
がすばらしいなと。具体的にはわかりませんが、これは誰もが望むことだと思います。それも見届けたいです。
◾️浅羽湊(荒神の一族,17歳)×鮎川裕司(27歳)
◾️高取(ヤクザ)×
◾️白河旭(北の一族)×
裕司のメガネがなくなりちょっと可愛さが意識された作画。この一冊でどんどん美人になり、終盤は綺麗系に。
裕司は流されてるだけのように思えてしまったが、湊と一緒にいたいと思うのは所謂ストックホルム症候群的なものなのだろうか。ま、普通の人間ならもっと早く発狂してるよね。白河にも流されてる感じだったし…振りなら策士!!白河こそフリかと思いきやガチだった。好きです彼。湊の持ち得ない大人成分があるから強い。
この巻で完結ってなってもいいほどに(よくないけど)大団円の雰囲気で終わりました。実際荒神編は終わりで新章突入です。あれ?結局彼らの目的はどこだったっけ?
萌〜萌2