借金のかたに痛めつけられていた青年を買い、囲う。不穏に拡がる執着愛の果ては――

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表題作The apple of my eye

小本彗
掃除屋
志津柊(レスリー)
ウリで借金を返済している青年

その他の収録作品

  • まいっちんぐ☆闇医者ヨシタカ先生(描き下ろし)

あらすじ

家業の掃除屋として働く彗。ある日同行した事務所で、裏返済金が足りずボロボロにされている男がいた。かまうな、と言われその場を去るがその帰り道、事務所で痛めつけられていた男・柊に声をかけられる。
「三万で俺を買ってくれないか」
野良猫のように縋る瞳に、かつて継父に殺されてしまった飼い猫を重ねた彗は、家へと連れ帰る。一方、親切な彗の思惑がわからず、底知れぬ怖さを感じる柊だったが、徐々に心を開いて――。

作品情報

作品名
The apple of my eye
著者
円場喜与 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784796414487
3.6

(31)

(7)

萌々

(12)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
9
得点
109
評価数
31
平均
3.6 / 5
神率
22.6%

レビュー投稿数9

視覚的にも闇×闇

なぜ購入したか自分でも覚えていなくて…表紙をしっかり見てこれはちょっと自分には…と思いながら読みました。
救済ものは好きなんです。
その前段階として辛い設定なのは承知しています。
ただ、辛い、痛い、怖い…場面を露骨に見せられるのが苦手でして。試し読みしなかった私が悪いです。すみません。
辛かったり怖いシーンを控えめな描写で想像させられる作風が好きなもので。
本作は、ほら痛いでしょ~怖いでしょ~と直接的に見せられてホラーを味わっている気分でした。
救済のクライマックスへじわじわ盛り上がってカタルシスがあるかと思ったのですが、どうもあっさり感じてしまいました。
彗がペットを愛したい、そのために強くなって囲いたいと思っているのは最初から描かれていましたし、柊がそれに応える形になって結局、闇×闇であったと。
こういう愛、救済の形である…というのはわかります。
ただ、表面上の闇より心理的にえぐられたかったなと。
悪役も見たまま悪い顔してましたもんね。
彗の父親も悲惨さをそのまま絵にされていて。
そういうものがお好きな方向けですね。
中立にしたいところですが、事前に内容を確認しなかったので萌とさせて頂きます。

0

心身共に痛い

攻めも受けも可哀想で、何度も読むのを止めてしまいそうになるお話でした。
猫が…猫…(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
最初クズだと思ってた受けの子も事情が分かるとただただ可哀想で…
絵の雰囲気が痛々しさに拍車を掛けている気がします。
最後は納得の読後感。
ヤミ(闇・病み)系がお好きな人にはおすすめです。

おまけは本編で描かれなかった闇医者へ診察に行くお話で、本編とは真逆のほっこりした日常で、攻めの子がすごい可愛いかったです。もっと攻めの可愛いところが見たかったなぁ

0

少しずつ読み進めました

他のレビューにもある様に、読む人を選ぶ作品です。

BLはありますが、暴力要素は一般的なbl作品のそれよりは程度が激しいかなと思います。絵も正直に申し上げますと雑な印象を受けましたが、同時に、暴力の酷さとか攻め受け達の悲惨な生い立ちや現状が伝わってきました。

好きなbl漫画やbl小説は、何度も読み返しますが、この作品はもしかしたら今後読み返す事は殆どないかもしれないです…。嫌悪感があるからでは無く、なんと言うか、もうこの攻め受け達は放っといてあげよう、静かに幸せに生けてくれたらそれで良いから邪魔しないであげよう、という気持ちになるからです。しかし、読んでよかった!と思える作品です。

1

ちょっと痛い

あらすじなどで、あらかじめちょっと痛い作品だな、というのは判っていましたが、思い切って手にとってみました。(あまり得意ではない)

掃除屋と、ウリをしている少年。どちらも不遇な過去を持っている。少年、柊の方はどうしてもお金が必要なのだが、彼を気に入った掃除屋、彗はそれを肩代わりし、同居することに。。

彗が切る切ることになったペットと、柊。
お金を離れて自分を大切にしてくれる彗を慕う、柊。

たとえペットの代わりでもいい、そう思う柊の覚悟が壮絶でした。
痛いシーンはあるものの、ある愛の形を描いていて、なんとか最後まで読むことができました。

0

攻める姿勢は好き

 タッチがかなり独特で、別段狂気的なシーンでなくてもふと狂気を感じさせるような雰囲気がありますね。特に睫毛を1本1本繊細にカールさせているのが印象的でした。個人的には味わい深くてとても好みのタッチです。肝心のストーリーの方は、シリアスな要素が並べ立てられているにも関わらず結構駆け足気味だったところが少し期待はずれでした。2巻分くらいの長さでどっしり描く形の方が、より感情移入できた気がします。

 幼少期に受けた仕打ちがその後の人格形成や価値観に大きな影響を及ぼしている彗と、特に過去恵まれなかった描写はないけれど、運悪く背負った借金のせいで一気に堕ちた経験がトラウマとして色濃く残った柊。この堕ちたというのは、輪姦されたとかよりももっとえげつないので、苦手な方はご注意ください。抱えた事情が昏過ぎる2人が出会い、救われるのか否か…という展開です。ただ、冒頭と終盤は鮮やかだったけれど、中盤は割と安直なようにも感じました。柊が彗を好きになった時の感動も薄い。結末はハピエンともメリバともとれる感じですが、危うい空気は濃厚ですね。インパクトは十分でしたが、今の2人の心情変化がもう少し描写されていると良かったかなと思いました。

1

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