てんてん
本品は『沈まぬ夜の小舟(上)』のコミコミ特典小冊子です。
本編幕間、創がある事を試みるお話です。
高野の自宅に置いてもらえることになった創は
少しでも何か恩返ししたいと家事に勤しみますが
知識と経験がほとんどなくて不器用なせいで
最低限の事しかできません。
それでも清掃バイトをしている事もあって
掃除して回る事は苦にならず
掃除以上に好きなのは洗濯でした。
創の仕事は高野が回した洗濯機から
洗濯ものを出して干して取り込んで畳むところですが
高野の着るものを取り込んでひとつひとつ畳んでいると
新婚さんの真似をしているような気分を
味わえるからです。
ところがある日
高野の愛用するジャージのポケットから
電話番号を描かれたメモを見つけてしまい・・・
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)2段組12頁の
大ボリュームにて高野宅での創の小話です。
メモには名前はありませんでしたが
小さめで綺麗で読みやすい字で
「電話ください。待っています」と書かれていました。
帰宅した高野に
創は畏まって緊張した表情でメモを差し出すのですが
高野はメモに覚えが無いようです。
メモを見てしまった事を申し訳なく思う創でしたが
それは白衣のポケットにいつの間にか入れられたらしく
宛名もなく、誰かと間違がわれたと思っていたようです。
個人情報が書かれていたから病院で捨てられなかったと、
高野は番号の上に何度もペンを走らせてそのまま
ゴミ箱に捨ててしまいます。
高野が「おまえだったら、どうしたかな」と
創に問いかけた事から、創は翌朝こっそり
高野のポケットにメモを忍ばせる
・・・というほのぼのストーリーでした♪
創は以前から気になっていた質問をメモに書いたのですが
ソレは高野の好物を訊ねる短い1文で
次に高野に何が食べたいと訊かれたら
高野の好物を応えようと思う創が可愛すぎました ヾ(≧▽≦)ノ
本編がちょっとアレなので
ほっこりな小話が読めて良かったです。
来月もコミコミは特典付きなので
ラブラブな2人を期待したいと思います。
本編中の一風景で、ほわっと優しく可愛いお話です。本編が割合しんどいので、1か月キツイわと予想される方は、このほっこり小冊子をご検討ください。
++以下がっつり
一緒に暮らしている高野の役に立ちたいと家事を頑張る創。
ある日お洗濯をして乾いたものを畳んでいたら、高野の洋服のポケットからメモが。「電話ください。待ってます」という文字と数字の羅列。
悩みながらも高野にこのメモを渡すと「宛先書いてないし、名前ないから」「処分する」とのこと。(え!まじか)
「おまえだったらどうしたかな」なんて呟かれたので、すっかり誤解して「俺だったら返事くれますか?」なんて聞いちゃう創が可愛い!
で、翌朝、創ったらほんとにトライするんですよね。微笑ましいこと、この上無い。早く、仲良く回るお寿司を食べにいく様子が見てみたいです。下巻ぷりーず。