てんてん
本品は『蜜月の幕があがる』の初版限定挟込ペーパーです。
本編前日譚、史弥視点での薫との出会い編になります。
中学1年の夏、
史弥が初めて会った薫に対していだいた印象は
綺麗な人の息子はやっぱりきれいだと言うものでした。
薫の母の写真は父から見せられていて
その口ぶりから父が薫の母を愛しているのが分かり
再婚したいのだなと察してもいました。
夏休みを長野で過ごす提案も
子供達の相性を見るつもりだと理解していたし
いつでも誰かの視線が向けられる
息苦しい島津の家から離れる事を喜んでもいました。
その夜、
史弥は父親同士が親しく幼馴染と言うよりも
親戚に近い柏木にメールをします。
柏木は史弥に薫を可愛くていいやつで
地元で有名な美人の母親によく似た美人だから
仲良くしてやってと言われていたのです。
史弥は柏木に頼まれたからと言う訳でなく
すぐ薫と打ち解けて・・・
B6サイズペーパー両面中折り2段組3頁と長めの番外編は
史弥視点での小話です。
1月はあっという間に過ぎていき
帰る頃には寂しく思うほどでしたが
素直になれずあっさりとして別れとなりました。
そしてまた次の夏休みも2人で過ごした史弥は
これから兄弟になるのも悪くないと思いますが
悪天候の夜、薫の部屋に泊まった史弥は
薫への恋心を自覚する
・・・という史弥視点の出会いと恋の始まりのお話でした。
本編中も聡い男だと思っていましたが
中学の頃から片鱗は見えていたようです。
柏木もちょっと意味深に絡んでいるので
前日譚ですが、本編後に読んだ方がいいかな。