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在タイ大使館が舞台。美貌の吉永公使は股間外交を噂されるも頭が切れて人脈も広い”策士”。白石にとって吉永公使は上司・姉の婚約者であるにも関わらず、他国大使との関係を疑ったことをキッカケにカラダの関係に発展してしまう。白石の突発的な行動に見えて、実は吉永公使の策略。後からわかる吉永公使があの時なぜその言動をとったのか、どういう罠を仕掛けたのかの謎解きにゾクゾクします。
外交官の仕事、他国大使とのやりとり等、取材もしっかりされたうえでストーリーが練られているので、BLの枠を超えた読みごたえのある作品に仕上がっています。
パーフェクトに見える吉永公使なのに、一年のうち数日間は正気を失い、衣類さえ受け付けない体になってしまう。そんな持病を発症させる原因となった過去のトラウマはどんなものなのか?
外交官である二人の赴任地が離れてしまったら?吉永公使と姉が結婚したら二人の関係はどう変わっていくのか?などなど今後の展開が大いに気になるのですが…
残念ながら本書は出荷停止、雑誌掲載分もコミックス化されていません。
事情は承知していますが、お蔵入りさせてしまうにはもったいなさすぎる良作。
なによりも美貌の吉永公使が仕掛けるトラップとどんでん返しをもっともっと読みたい!!!
続編発行と完結に期待を込めてレビューを書かせていただきました。
同問題で絶版になっている『春を抱いていた』も電子で復活していますし、こちらも再び世に出てくれることを願っています。
代表作『春を抱いていた』では、AV男優だった二人が、俳優としても大きく成長していく、公認カップルの人生を芸能界を舞台に描いている新田先生。こちらは何重もの枷を持つ二人の、決して公認には出来ない関係を描いた物語です。
舞台は外務省。新田先生らしく手抜きのない構成とストーリーで、表には出てこない外交の世界が臨場感たっぷりに描かれています。BLじゃなかったらすぐにドラマ化出来そうなしっかりとした世界観はさすがです。
そして何といっても魅力的なのは主人公の一人。吉永公使です。表の顔と裏の顔。魔性で策士。狡猾に智宏を翻弄する姿は憎らしく感じるほどなのですが、そこは新田先生、吉永の脆くて危うい姿がすごいギャップで、しかも最高に色っぽく描かれていて、私もすっかり虜になってしまいました。いや、本当はもっと前、吉永が男あさりをしていたところを目撃した時からすでに魅入られていたのだと思います。だってあのキスの唇、そしてあの涙ぼくろはずるい。エロすぎるっ\(//∇//)
諸問題が起るまでに5話ほど連載が再開されていました。ネタバレになるのでここには詳しくは書けませんが、舞台が日本とロシアに移ります。新田先生は抜群のストーリーテラーですね。とても面白いので是非続巻にならないかなぁ。そして、物語の再開も熱望します‼︎
外交官というのはここまで回転が速くて狡猾じゃなければ務まらないのね。最初は素直で感情的な智宏が、公使と関わることで理性的に計算高く立ち回れる様になって行くのがちょっと、寂しかったかな。公使の幼少期のトラウマ?も、気になる所です。結局、兄妹で一人の男を共有する事になるんだよね、姉は婚姻関係で弟は婚姻以上の関係ってどっちがイイのか…続刊があるみたいですがまだ出てないのかな?早く次が読みたい!装丁もキレイで楽しめました。
知的な魔性美人受け X 年下ワンコ攻め、大大大好物でっっす!^o^/
その超完璧なツンが、病気でデレるところに萌え萌えしました〜。
ストーリーもしっかりしていて、エロいし、面白いし、完成度の高い作品だと思います。取材して下調べをしっかりされたんだろうな、と想像できます。
(2度と同じ拠点で働くことは今後無いとか、人数少ないのでお茶など簡単な日本文化紹介イベントも職員自ら行うとか。)
新田大先生は、90度、180度、そして360度回って
裏の裏を描くのがとてもお上手だと思います。
巧みなセリフで進行していき「あ、そういうことね。。と思ったら、、またどんでん返しね!」となります 笑
代表作の「春抱き」のようなカップルとその周囲の人の心の動きなど「感情の裏の裏」を描くのではなく、この作品のようにビジネスを絡めて実際に案件が動く「作戦の裏の裏」を描いたストーリーの方が作家さんの能力もより活きるし、何より読者に分かりやすいと思いました。
私のようなおバカにも、目に見えるものの方が、何回転しているのか分かりやすい。笑
9年経ちますが、、、続きはまだかなぁ?? 笑
これで外交官達の実情に詳しいわけではないというので、新田先生は想像力の豊かさと、ご自身の経験を未知の世界に落とし込む技量が本当に優れていらっしゃる方なのだな、と改めて驚きました。春抱きシリーズでも、まるで実際に俳優達の中で揉まれてきたかのような描写が多々ありましたが、この作品でも同じように感じ。もちろん、どの先生も特殊な世界を描く時にはある程度の勉強をされているとは思いますが、漫画だと多少の詰めの甘さは絵でカバーできますから、小説ほど作り込まなくてもさほど突っ込まれないと思うんですね。でも、この作品ではそういう隙はまったく感じませんでした。
世界観もよく練られている上、白石と吉永それぞれの考え方、台詞も、少なくとも素人の私には120%本当の外交官のように思えました。吉永のように、二手も三手も先を読みつつ、失敗した時の別の道も同時に考え、さらに咄嗟の機転で言葉を的確に選ぶことができるという才能を持つ人間には、まさに外交官が天職といえるでしょうね。白石も、吉永に喰われるばかりではなく、自分もなんとか相手に爪痕を残そうと常に向上心を持って接するところが、出世欲の強い男らしくていいなぁと。回り道せずに正攻法でいく、と宣言するのも1つの手ですからね。どこまでも冷めているようで、触れ合う時には下手なカップルよりよほど熱い。そんな2人の関係性を、是非また見たいと思いました。続きが出るのを祈ります。