• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作秘め婿

ヤマト
8→18歳,村長の息子
シキ
7→17歳,ヤマトの村に住む少年→女王・卑弥呼

その他の収録作品

  • 資料設定
  • 見張り役(描き下ろし)

あらすじ

大切な幼馴染・シキを祭りの贄にされ喪った少年・ヤマト。
告げられなかった恋心は強迫にも似た激情に変貌し、
青年になったヤマトに男子禁制の宮中入りを果たさせる。

「…本当にシキが、卑弥呼なんだな」
国を統べる王にするため人ならざる力を受け継ぎ、
シキは生かされていたのだった。

今度こそ、そばでお前を守りぬく。
そうしてヤマトは想いを殺し、従者として添い遂げることを誓うがー…?
前代未聞のヒストリカル・ボーイズラブ…!!

作品情報

作品名
秘め婿
著者
芹澤知 
媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED
発売日
電子発売日
ISBN
9784910526096
4.3

(366)

(217)

萌々

(89)

(44)

中立

(12)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
54
得点
1585
評価数
366
平均
4.3 / 5
神率
59.3%

レビュー投稿数54

ページめくるごとに世界観に引き込まれていく

あまりにも良かったので今までレビュー読み派でしたが初の書き派へ(笑)


↓ネタバレ注意ですー!
※迷っている方、ネタバレせずに読まれた方が世界観引き込まれるかな。
私はネタバレなしで読ませてもらいました(^^)



★読んで良かったと思ったところ

・まず絵がびっくりするほど、とんでもなく綺麗!!!特に目の描き方が上手く目で心情が分かるくらい!
(個人的に絵が綺麗だとそれだけで読みたくなっちゃう)

・服や建物までも文献と相違なく同じように描かれていて、世界観をとても大事にされているのが分かり感動しました。
(また全身の入れ墨がとても魅力的で!!
リアルでは好きでは無いのですが、ここは別腹でとても好みです。この入れ墨が色気を引き立て役というか惚れ惚れします)

邪馬台国ものは初めて読みましたが、予想以上に良かったです!
(最後の赤ん坊、もしや後継者なのかな。そこから繋がっていくのも見てみたいなあ。続き考えておられるなら待ってますーー!!)



※追加感想
読み終わり、ふとこのように考えました。

「卑弥呼」とは何なのか。
「神様」とは何なのか。
「後継者」はどうなるのか。
この話の鍵となるのがここの部分を考えることなのかなと。

自分自身を信じて生き抜いていくか、神様という掴めぬものに縋り生きていくか。

先代は過去に愛したひとがいながらも神様との綱渡し、未来が見える「卑弥呼」となりました。しかし過去に愛した人を忘れることが出来なかった。やがてその思いは皆を未来から助けることよりも強くなってしまった。その時「後継者」シキが現れた。
先代が限界に近付いた時、シキに託し、自身は人間に戻り、愛した人がいた世へ戻っていく。
シキもヤマトと出会い、先代と同じように愛する人をずっと忘れられずにいた。
やがて先代と同じようにその想いが強くなっていく。
シキは神様より愛する人の言葉を信じ切れたことで神様に依存することはなくなり、人間として生きていくことに迷いが無くなった。
ヤマトと愛し合えたことで自分自身を信じて生きていく人間として生まれ変われたのではないかと。

では疑問点の後継者は?というと、未だ神様を信じないと生き抜く覚悟ができない「皆」がいるため、遠き彼方から海と共に「赤ん坊」がやってくる。
この「赤ん坊」は先代やシキと同じように船と共に渡来してきているので、作者さんは文で見せずとも、「後継者」として表しているのかと想像しました。

(久しぶりに歴史について調べ考えましたが、邪馬台国は中々の謎に満ちていて未だに仮説がいくつかあるのですね。その曖昧さを上手く汲み取り物語へ繋げていて、とても良きです。)


ここまで読み手に考察をする醍醐味を味合わせてくれる作者さんは中々お見かけしたことがないので、熟考することが大好きな私にとって、とても噛みごたえありました╰(*´︶`*)╯♡

21

良い題材を描き切る力が凄い

神評価以外見えないような濃厚な作品に出会えると嬉しいです。もう少し二人がくっつくまでの切ない何年かが欲しい所ですが。
「もし歴史人物が女性なら」ifは度々ゲームとかでありますが、卑弥呼でBLってワクワクする題材。そしてそれを描き切るって凄い。
流石に「もしかしたら本当にこうだったかも」とは思わないですが、あの時代背景無知な人間で、歴史×夢みたいな創作があまり好きではない私でも楽しんで読めました。卑弥呼のお部屋がとても素敵。
参考文献も多数で設定もかなり考えられていて、絵柄も青年誌風の熱さがあります。

神と人間の体液の交換はエロティックでした。神格化した人の脆さはなんて魅力的なんでしょう。
二人結ばれて良かったしセクシーで良いシーンだったけど、問題山積みだからハラハラ(笑)人間でも能力あるシキならOKかもだけど、人柱選出であんだけ狼狽えてたし(それが人間だとも言えるが)、先代には受け継いでいくことを土下座されていたのに…

18

卑弥呼の謎

もう作品の雰囲気に引き込まれました!

歴史的にも謎が多い卑弥呼を題材に、BL描こうとするなんて良く思いつくな〜と感心しました。

それに絵が美しい!
前作「グレープフルーツムーン」の時も綺麗な絵だなと思っていましたが、パワーアップしていました。

子供時代からブレないカッコ良さのヤマトに惚れました。
子供の頃から好きだったシキの事を、贄にされたとなっても信じず探し、卑弥呼となったシキに辿り着き、側に仕える所までいくんです。

先代卑弥呼の力を受け継いで人ではなくなったというシキを、昔の様にシキと呼んで人として扱うんです。ずっとブレないヤマトが本当にカッコいい!

シキの為なら全てを賭けちゃうヤマト、すごかったです。

よく一冊にまとめたなぁと感心する内容でした。上下巻くらいのボリュームで描いても絶対面白かったと思います。

BLにしとくのが勿体ないような、歴史ファンタジーだったです。邪馬台国はロマンがあります。

16

神評価以外付けられない

読み終わってからの、心のざわめきとその後の放心。素晴らしい作品に出会った時は、いつもこんな感じです。

幼少期のシキの瞳や涙の美しさに惹き込まれ、そして贄となり焼かれる直前のシキの目。それを止めることが出来ないまま、叫ぶヤマトの姿が凄く印象深く、その後語られたシキが卑弥呼になるまでのことなど、かなり胸が締め付けられました。
はっきり言って、壮大で私なんかがレビュー書くのはおこがましい。。。
たくさんの方が、この美しい絵と、素晴らしい物語に酔いしれてもらえたらとばかり思います。

最後も本当に好きです。ここで終わりではなく、この先があるのなら読みたくなる終わり方です。

14

ずっと見ていたい美しさ

もう美しすぎる、それに尽きます。
背景や構図の一コマ一コマ、ヤマトもシキ等のキャラクター達も、本当に美しい。
やっぱり私は先生の描かれる目が大好きです。吸い込まれそう。

題材が珍しく古代の日本ということで、そこまで歴史に明るくない私は少し不安があったのですが、全く問題なく楽しく読み終えられました。
むしろ歴史上の人物を題材にしている分、詳しい方の方がもしかしたら違和感が勝ってしまうことがあるかもしれません。

先生がインタビューでも仰っていた通り、ストーリーはきっと超大作だったはずのものからダイジェストを読んでいる感じです。
欲を言えばフルで読みたかった!
ヤマトの宮中潜入編も見てみたすぎるので、先生の初期構想がどこかで形にならないかなと思ってしまいます笑
一つ一つのエピソードがイベント性豊かで丁寧な心情描写にすごく萌えられる分、今回描かれていないなんでもないような時間経過にも萌や切なさがたくさんあったに違いないと思うと、、!何巻でも読みたかった。

何はともあれ萌えました、特に最後のキスシーン。
二人きりで、約束の地で、虹のたもとで、文字ですらどう切り取っても美しいのに、先生の美しい絵で描写されるなんてそんな贅沢があってもいいんでしょうか?
心が洗われたような幸せな気持ちになりました。

惜しむらくは省略されたストーリーですが、良いとこ詰め合わせと割り切ればとても幸福度の高い一冊です。
エロは最後(と途中の治療も若干)にありますが、汁気や局部描写がほとんどなく、ただただ純度100%の強烈な色気を堪能できるという個人的にはドストライクのタイプでした。

あ〜もっと読みたい!

12

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP