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「社史編纂室で恋をする 」のスピンオフになります。
単品で問題無く読めます。
で、このシリーズ。仕事に絡めたストーリー展開がとても面白いのです。
面白いのですが、今回は何より受けがめちゃくちゃ可愛いんだよー!
こう言う、堅物で自分ではしっかりしてるつもりでも、意外とガードが緩くて実はお人好しな受け、本当に萌える。
身も蓋もないけど、エロ時の言動も可愛いすぎて身悶える。
や、これね、攻めの立ち位置と言うのがわりと気の毒なんですよね。
涼しい顔をしてるけど、裏では慌てふためいた事も一度や二度じゃないと思う。
こう、苦労が目に見えるようだわと。
全然関係無いけど、こう言う可哀想な攻めばかり、最近読んでるわと。
ちなみに、「社史編纂室で~」とほぼ同時期で、件の事件を別の視点から語った作品になるんですよね。
シリーズ未読の方はネタバレでびっくりさせて貰えるでしょうし、既読の方は「あの時、裏ではこんな事が・・・!」と、ニヤリとさせて貰えるんじゃないでしょうか。
あと、「塚森専務の恋愛事情」がシリーズ2作目で時系列としてはこれより前です。
こっちも仕事のデキる男達が格好いいので、未読の方はぜひ。
内容です。
鷹羽紡績経理部勤務の山田倫理。
規律や規範をきっちり守る生真面目な倫理は、一年前に転職してきた規則に緩い同僚・染谷に苦手意識を感じる一方、何故か彼が気になって仕方なくて落ち着かない日々なんですね。
そんな中、社の営業部員・大町の横領が発覚してー・・・と言うものです。
で、経理部員としてこの横領事件に違和感を覚えた倫理。
密かに調査を開始しますが、何故かその度に染谷が接触してきて・・・と言う流れ。
果たして、横領事件の犯人は本当に大町なのか?
また、調査をしようとする度に、タイミング良く現れて結果的に邪魔をしてくる染谷。
彼の目的とはー?
と、このあたりが見処になるんじゃないでしょうか。
繰り返しになりますが、この横領事件の真相と言うのが面白いんですよね。
えーと、これぞまさに仕事のデキる男は格好いいって感じで、痛快なオチにスカッとするんじゃないでしょうか。
こう、何だかんだ言っても勧善懲悪って気持ちいいよね!って感じで。
私はシリーズ既読の為、オチは承知の上なんですよ。
なんですけど、それはそれで、あのとき裏でこんな事が進んでたのか!的なまた別の楽しさがあったりする。
こう言う風にガッツリお仕事描写(事件描写)がある作品、個人的に大好きなんですよね。
また上手いのが、そんな風にお仕事描写がメインでありながら、二人の恋愛も同時進行でしっかり語られるところだと思うのです。
そもそも主人公となる経理部員・倫理がですね、結構な変わり者と言うか、面白いキャラでして。
えーと、自分の決めたルーティン通りに毎日生活し、ルールをきっちり守る。
そして趣味が簿記の問題集を解く事。
対して、人当たりが良く柔軟な対応で人気者である染谷。
これね、そんな主人公なので、最初こそ染谷に対して苦手意識が強いんですよ。
それが、染谷との何気ないエピソードの中で、少しずつ少しずつ彼に対する気持ちが変化して行くのが上手い。
や、彼は仕事に対してもルール厳守と、そのせいで一部の社員から煙たがられてもいるんですよね。
そして、そんな自分を面白みのないダメな人間だとも思っている。
でも染谷ですが、倫理のそんな「面白みのない」部分をこそ、肯定的に受け止めてくれるー。
や、染谷、いい男だー!
言ってる事なんかを良く考えると、実は他人に対して結構冷たいんだけど、受けにはスパダリだー!と。
彼はわりと健気でもあると思うんですよね。
本当、涼しい顔をしてスマートにこなしてるように見えるけど、実は裏では結構慌てたりしてたんじゃないのー?と。
倫理がね、気付かず危ない橋を渡ってるから。
ちなみにこちら、本編は受け視点ですが、書き下ろしの40ページ程度が攻め視点になります。
恋人である倫理がいかに可愛くて色っぽくて最高かと言う事を語りまくる内容になってます。
私は倫理みたいなタイプの受けがめちゃくちゃツボなんですよ。
その上、染谷視点での倫理と言うのが輪を掛けて可愛くてですね!
本編での染谷を意識しちゃってぎこちない態度の彼も可愛かったけど、恋人となって初々しく甘える彼もめちゃくちゃ可愛いよー!!と。
いやマジで、染谷とともに倫理の可愛いさに悶えましたよ。
ところで、あとがきに「恋の仕訳・・・貸方か借方か、人によっては負債か」的な事が書かれてまして。
そう考えると、結構深い。
まぁ、負債も財産だからね。
「社史編纂室で恋をする」のスピンオフ、シリーズ3作目。「社史…」と同じ時間軸の別カプ、稲葉の部下、染谷×鷹羽紡績の経理部員、倫理の物語です。
横領事件の裏でチリチリと燻り出す恋愛。横領事件の顛末を知ってるからか、裏側を覗けた感じで楽しかったな~
「社史…」の方と違って、今作は少しずつ進んでいく恋愛って事でヤキモキしましたが、ちゃんと収まってくれて一安心。
最初、染谷はめっちゃ遊んでるんだろうな~、倫理は掌の上で転がされてるなぁ、倫理ちょっと可哀想と思ってましたが後日談の染谷視点を読んで、いや本気の恋という土俵では2人とも恋愛初心者?となって、最後には染谷がちょっと可愛く思えたのも楽しかったです
桜舞うシーンがとても綺麗で好きです
このシリーズ、続くといいなぁ
今回は1年前に入社した転職組の経理課社員と
入社6年目で最年少の経理課社員のお話です。
受様視点で攻様への違和感と横領事件の真相解明までと
攻様視点で本編裏事情を絡めながら後日談を収録。
受様は老舗の紡績メーカーに入社して
6年目となる経理部経理課社員です。
受様は1日のルーティンを決めて
可能な限りその通りの生活をしていますが
元々はだらしなかった自分を変えるためのモノで
今の受様にはスケジュール通りに進まない方が
落ち着かないほどに習慣化されていまます。
受様の生真面目な性格を変わっていると評する人は多く
受様も他者と関わりを持つ事を苦手としていました。
そんな受様に変化をもたらしたのは1年ほど前に
経理課に転職してきて同僚となった攻様でした。
攻様は前の会社でも経理業務を行っていたそうで
業務にも部内の空気にもすんなりと馴染みます。
眼鏡のせいで若干薄れるものの
美麗な顔だちで愛想も人当たりも良いので
経理処理に困って経理部にやってくる社員にも
とても好かれています。
締め切り時間を押しての申請に融通をきかせたり
退社時間を過ぎての残務処理の問題性を訴えても
やんわりとした返事で却下されてしまい
反りが合わない相手だと思っていました。
そんなある日、
受様が屋上で手作り弁当を食べている時に
偶然やってきた攻様と遭遇する事となり
思いがけず受様の料理の話等で盛り上がります。
受様にとって攻様は悪い人ではないけれど
けいさんの間違いを引き起こす数字のように
違和感を感じさせてしっくりきません。
そんなある日、
営業部でトップの成績を誇る営業部員よる
横領事件が発覚します!!
犯人とされる営業マンを責める空気の中、
受様は名指しされた社員の人となりや
経理部が誰も気づかない事に不信を抱き
独自にできることを調べ始めます。
本当に件の営業マンが横領犯なのか!?
受様にそれを覆す証拠を見つけられるのか!?
雑誌掲載したタイトル作+描き下ろしての文庫化で、
営業部員の起こした横領事件に疑問を持った受様と
受様の同僚である攻様とのオフィスラブになります♪
既刊「塚森専務の恋愛事情 」に続く
「社史編纂室で恋をする」のスピンオフなので
既刊を読んでいると
受様が横領犯とされた人物に疑念を抱く背景や
事件に関わる人達の動きが透けて見えて
たいへん楽しいお仕立てですが
受様は別角度で事件の真相に迫っていくので
単巻でも問題なく読めると思います (^o^)/
最初受様は自分と考え方の違う攻様に
反発心を抱いている様な出だしだったのですが
その違和感が経理マンとしての勘の賜物である事が
受様が気付かずに横領事件の真の証拠に近づく事で
徐々に明らかになっていく展開がとても巧みで
受様の恋の進展と相まってどうなっていくのか
ワクワク&ドキドキ
とっても楽しく読ませて頂きました。
受様が攻様が経理部の地味スタイルを解いて
美形イケメンになっても「どったもカッコイイ」と
変装の意味を気にしないところと
攻様や攻様にその点をつつかれても
正しくは意味が分かっていないだろうところが
とってもツボで萌え萌えでした。
染谷さん、一作目で大町くんに俺のだから手を出さないでね?って言ってた人かな。山田くんがピュアピュアな生真面目くんで可愛かったわ…染谷さんだいぶ意地悪攻めじゃないですか。ウブな男子を翻弄しすぎですよ!楽しかったけど。でもこれを読むとさらに1冊目の大町くんの不憫さがわかる…いい子!!3作通してお仕事小説としても読み応えあった〜
社史編纂室シリーズ、これにて全制覇しました^ ^(今の段階では、ですが)
このシリーズは、大町の横領濡れ衣事件が1つの軸にあって、同じ時系列でストーリーが展開しているのが面白いですね。皆が皆、別の持ち場でラブを育んでいる真っ最中って最高(〃ω〃)
オフィスラブのBL率高すぎだし、みんなイケメンだしで大変に目の保養になりました。
こちらのスピンオフは経理部のお話です。
社史編纂室のときに、稲葉から経理に潜り込んでる調査員がいると聞いていたので、なるほど。その彼のお話かとピンときました。
大町の横領事件が背景にあるお話ということもあり、経理部はまさにその渦中にある部署。その部署で、ド真面目経理マンの倫理が大町の横領の違和感に気付いていく…というものです。潜入捜査員との染谷との恋を育みながら、また不正経理の動きにも注視していくといった、ラブと事件の側面からストーリーが進むため、色んな意味での"仕訳"は大忙しです。
経理マンとしての染谷のやり方に疑問ありな態度でついつい冷たい言い方になってしまう倫理が、実は染谷に惹かれていて……っていう片想いが王道って感じですね。ツンデレ好きには堪らないでしょう^ ^
いくら経理部だからといって、プライベートまで経理漬けってナイナイナイナイ(笑)倫理があまりにもドクソ真面目すぎて、現実味ないところが却ってファンタジーでした。
そんな倫理と染谷が恋をしていくストーリーなわけですが、好きになった理由とかもうちょい深掘りしても良かったかなと思います。あっさりくっついちゃったし。
特に、2人の初めてのセックスシーンは急すぎない?いきなり?
こういうのはタイミングと勢いとは言うけど、想いを確認したらすぐエッチって、BLっぽいちゃBLっぽいんだけど、あの真面目な倫理がすぐにエッチにYesとするにはちょい違和感。恋愛にはグズトロな感じなのかしら?…うーん?でした。
染谷がカッコいいからまーいっか。だけど、段取り良すぎなんでもうちょいタメがあっても良かったかなと思います。サクサク進むから読みやすいですけどね。
倫理の分刻みのスケジュールも、染谷とのお付き合いで少々ズレがちになりそうですが、私生活が充実していることの表れだと思うと嬉しい変化です。
染谷視点のストーリーが後ろの方にありますが、倫理の可愛さがよく伝わりました。
柔軟になった倫理、社内で人気出そう(笑)
そーなると染谷は気が気じゃなくなりそうでヤキモチ妬くかもですね。そんな2人の描かれていない未来予想図を妄想するのも楽しい物語でした。