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お医者さんとお花屋さんのまいにち交換ノート

oioshasan to ohanayasan no mainichi koukan note

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表題作お医者さんとお花屋さんのまいにち交換ノート

九条夕焼
K医大附属病院前の花屋店主23
大野木甫
K医大附属病院リハビリ科医31

同時収録作品お医者さんとお花屋さんのまいにち交換ノート

深谷知彦
甫の部下の理学療法士27
大野木遥
甫の弟でコッペパン専門店店主22

その他の収録作品

  • かけがえのないひと

あらすじ

仲良く暮らすお花屋さんの九条と医師の甫。甫の部下・深谷と暮らす弟の遥も遊びに来て…四季を楽しむ彼らの日常、覗いてみませんか?

作品情報

作品名
お医者さんとお花屋さんのまいにち交換ノート
著者
椹野道流 
イラスト
黒沢要 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
シリーズ
お医者さんにガーベラ
発売日
電子発売日
ISBN
9784829680513
3.5

(2)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

何気ない日々にある幸せ

本シリーズはお花屋さんとリハビリ科医、
そして理学療法士とコッペパン屋さんのお話です。

本作はプラチナ文庫のHP企画だった
「働くおにいさんブログ」を書籍化した
「働くおにいさん日記」の続刊になります。

レーベルが休刊になったので
こちらは既刊と違って完全新作なのかな?

形式は既刊と変らず2組のカプ4人が
それぞれの視線で1年間の日常のあれこれを
綴っていくと言う形で進行します。

1人1日、前の人のお話を受けてみたり
新たな話題を振りながら進むのですが
基本的に絡みは有りません。

毎日事件があるわけではなく
繰り返される日々の中のちょっとした変化こそが
日々の積み重ねになっていく様が
仮想ではない現実感を醸していて楽しいです。

お料理上手なお花屋さんと
食いしん坊のコッペパン屋さんのおかげで
美味しそうな料理のお話が多くて
ちょっと小腹がすくのが玉に瑕かな!?

そして最後の締めくくりに
兄カプ達が弟カプを迎えての昼食会の番外小説が
収録されています。

こちらを少しご紹介しますね。

秋のとある日、
九条と甫は遥達を迎えるべくキッチンで仲良く
リクエストされたビーフシチューの準備をしています。

九条にとってビーフシチューは
甫の胃袋を掴んだ記念すべきメニューです。

甫は圧力鍋の発する音にかなり戸惑っていましたが
九条に説明されると素直に感嘆し
そんな甫を九条は愛おしく思います。

甫は九条の作るビーフシチューを絶賛していると
九条に「どうして美味しいのかわかりますか」と
問われる事になります。

牛肉がとても柔らかく煮えるから?
野菜が旨いのかも? 味に振済があるから? 

肉が柔らかいのは畜産業の方々と圧力鍋の手柄
野菜が旨いのも農家さんと圧力鍋の手柄
味の深みもソース缶会社の手柄 と

悉く突っ込まれた甫が口ごもってしまっても
九条は笑って追及の手をゆるめません。

もっと重視で単純なファクターがあると
特大のヒントは朴念仁の甫にも正解を促すもので・・・

という兄カプのラブラブなキッチンシーンから
始まる書き下ろしは弟カプがやってくる前に
かなり盛り上がっていて弟の遥に鋭く指摘されてしまう
というなかなか美味しい展開です。

そしてそんな遥に九条がメラメラしたりして
4人でワイワイガヤガヤする様がとても楽しいお話でした。

文庫で出た「働くおにいさん日記4」の出版が
椹野先生のデビュー20周年でお祝い企画が有りましたが
25周年となる今年も新作を読む事ができ
ファンとして嬉しい限りです。

プラチナ文庫既刊は作品によっては
他レーベルでリメイクされていますが
本シリーズの新作も読めるといいなと思います (^-^)v

3

交換ノート

黒沢先生の挿絵が見たくて購入。既刊の番外編とでもいうべきご本で「ああああ久しぶりにやらかしたー既刊読んでねーよー」でしたので、萌どまりです。既刊読んでおられる方はもっと嬉しいはず。交換日記みたいな部分が250Pほど、小編が18Pほど。

内容は1月1日から12月31日まで月曜~土曜(日曜は休み)の4人の日記です。1日一人担当で順番はまちまち。9~13行ぐらいのその日のエピソードを各々のキャラが書いています。日付の上に誰が書いたかわかるようにキャラ顔のアイコン。正月ネタ、こたつネタ、桜ネタ、GWのキャンプネタ、日々の買い物デート、ハロウィン、クリスマス等々四季折々の様子です。

各々のキャラがちゃんとその日記の文体に出ているので、既刊を全く読んでいなかったんですけど、文章を誰が書いたのか分かるようになりました。4人ともキャラがしっかりたってるからなんでしょうね、すごいなあ。何があってくっついたのかは全く分からないけど、カプの関係性も読み取れたような気持になるのも凄いです。既刊のファンだった方はめちゃんこ嬉しいんではないでしょうか。

お花やパンのエピも勿論あり、エッセイを読んでいるような気持ちで楽しく読み終えられました。いろいろ料理が出てくるので、わー食べたい!と思うので夜読みはおすすめできません。それだけはご注意を。

最後に黒沢先生の挿絵について。
人物紹介図(日記に出てくるアイコンみたいなの)と、中表紙に、ちまっとした絵を描いてくださっているんです、もうそれがキュートでたまらーん。割と最近ファンになりまして、ほんとにちょびっとだけなのですが、可愛すぎて可愛すぎて大々々々満足です!しかもこの表紙、この色合い。ああ癒される・・幸せ。お忙しいとは思うのですが、また挿絵で拝見できることを楽しみにお待ちしています!

3

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