電子限定描き下ろし付き
作家買い。
2021年8月に刊行された同人誌『獣のごちそう』に、続編の『獣のごちそう、おかわり』と今シリーズの補足本的な内容の『獣のごちそう[初期設定+こばなし本]』を加えた1冊。3冊すべて同人誌で購入済みでしたが、先生買いしてるのでこちらもお買い上げ。
1冊の商業誌に纏まりましたが、それに当たって短編の描き下ろしがありました。内容はスウの発情期について。それと、先生の描かれたあとがき。同人誌は紙媒体のものと電子のものがありますが、紙の方はR18で修正が甘いです(私は紙媒体のものを購入)。今作品は商業誌ということで白抜きの修正でした。
内容については同人誌『獣のごちそう』のレビューでも書きましたが、一応こちらでもさっくりと書こうと思います。
登場人物は狼のスウ。表紙の真ん中の黒髪に褐色の肌の彼です。
そして、ウサギの兄弟のシャオルとミク。
この三人がメインの物語です。動物たちが主人公ではありますが擬人化、って言うんですかね。人の姿にケモ耳やしっぽがついたビジュアルです。
10年前の雨の日、スウは森で二人の子ウサギを見かける。
怪我をして動けなくなり、それでも身を寄せ合いかばい合うその小さな子どもたちを放っておけなかったスウは、肉食動物としての本能を捨て二人を子どものように守り育てる決意をする。
守るべき小さな子は、シャオルとミク。
慈しみ可愛がって育ててきた子どもたちも大人になり発情期を迎えるようになった。苦しむ二人の姿を見たスウは自分の身体で欲を発散させることにするが―。
血の繋がりのない子を育ててきた父親。
その子が成長し、子から求愛される。
そういうストーリーはBLではさほど珍しいストーリーではありませんが、オオカミとウサギの擬人化というバックボーンがあるためか、今作品にしかない世界観が付帯している、そんなお話です。
スウは親のない子を引き取り育ててきたという青年ではありますが、所々で描かれるスウの若かりし頃のエピソードがスパイスが効いてるっていうのかな。良い人、というだけではなくって、彼の素っ気なさとかクールさが甘々なだけのストーリーにしていない感じ。肉食動物でありながらミクとシャオルのために肉を喰わず草食にしたという尽くし系の人物でもあるため、いろいろな側面を持つ魅力的な人物として描かれています。
スウがシャオルとミクに抱かれる理由は単純に発情期で苦しむ二人を楽にしてあげたいから。けれど、シャオルとミクは、スウのことを恋愛的な意味で愛していて―。そこからこの三人が親子から恋人同士になっていく過程が描かれた作品なのですが。
もうね、田中森さんの描かれるちびちゃんたちがまず可愛い。
シャオルとミクの兄弟の子ども時代の可愛さは反則級の可愛らしさです。スウが思わず彼らを引き取り庇護した理由が分かります。その兄弟たちが成長し、スウに執着する。その過程にめっちゃ萌える。シャオルもミクも、いわゆる一般的なスパダリと言える男の子たちではありませんが、スウを一身に慕い恋焦がれる姿がとにかく良い。
今シリーズはシャオル+ミク×スウ、のお話ですが、もう1CP登場しています。スウの狼仲間のダイヤと、草食動物(羊かな…?)のハッカの二人。こちらはスウたちとは異なりモダモダカップルなのですが、彼らにも幸せになって欲しいな。続編ありかな?
田中森さんらしい甘々+シリアス、そしてコミカルさも加わったバランスが絶妙で最高な1冊。まだまだ彼らのお話が読みたいです。
草食動物でみなしご双子(攻め)のシャオルとミクと肉食動物で2人を拾って育てたスウ(受け)の他に、スウの幼馴染でスウに長年片思いしているダイヤと罠にかかった所をダイヤに助けられてスウに差し出されるもいらないといわれ仲間も火事で全滅し生きててもしょうがないから食べてくれと言うも食べてもらえず非常食としてそばにいる草食動物のハッカもいて、どのキャラにも良さがあって捨てキャラがいなくてとてもよかったです!
メインの3人もよかったのですが、ダイヤとハッカの関係が好きでした。ダイヤ×ハッカ執筆中と書かれていたので読みたい!と思いました!
エロさも十分あるし、ストーリーもしっかりしていて弱肉強食の関係、育ての親から恋人への変化、切なく感じる場面もあって読み応えのある1冊でした!
同人誌で読んでいた事もあり、購入するか迷っていたのですが、本屋に並んでいるのを見たらつい手に取ってしまいました。
同人誌は18禁版を電子で購入したのですが、紙でも読みたかったので購入して良かったです。
商業誌でもあまり修正が変わって無くてびっくりでした。同人誌の修正に穴の修正を足した位で、見比べないと違いがよく分かりませんでした。修正甘めなんですね。
元が同人誌なのでかなりエチエチだと思います。でも甘々で、人の恋愛とはちょっと違う、ストレートな好き好きオーラが可愛いくて癒されます。
3P物はそんなに好きではないし、人外もあまり好まないんですが、苦手を合わせると平気になるのか、苦手意識はかなり薄れました。
育ての親のスウが大好きな、シャオルとミクの双子が、いつまでも子供扱いをするスウにヤキモキしながら、何とか気持ちが伝わらないかと頑張っています。
双子に発情期が来た時から、そういう関係になってしまったのに、スウは性欲処理と子供っぽい甘えだと思っていて、双子は親子ではない好きがスウに伝わらず、発情期の処理だと思われたくないからと、発情期には我慢するという涙ぐましさです。
双子の気持ち伝われ〜!と祈ってました。
スウと双子以外のキャラに、ダイヤとハッカという2人が出てきます。
ダイヤはスウと同じ肉食獣で、スウに片想いしています。
ハッカは罠で怪我している所をダイヤに助けられた草食獣で、非常食にすると言われているものの、ずっとダイヤに面倒見てもらっていて、ダイヤに片想いしています。
ダイヤの片想いも失恋したままで、ハッカの片想いもそのままと、中途半端で終わっているので、ダイヤ×ハッカ編執筆中と書かれているのを見て喜びました。
絶対買うのでお願いします。楽しみです。
昔、ライオンのスウはうさぎのミクとシャオルを拾います。
十年の歳月を経て大きくなったミクとシャオルはスウを抱くようになりー…。
平和なタイプの3Pモノです。
そしてなんといってもケモミミ!!!!
可愛いお話でした~♪
ミクとシャオルはスウへの愛情表現が下手なので
ミクとシャオルの発情期でちょっと拗れます。
そんなに好きで大切なら、もっと愛情表現頑張ればいいのになぁと思いつつ
こういうきっかけがあったからスウは自分の気持ちに気づけたんだよなぁと思ったり。
親心から恋心を自覚してからのエッチでは、二輪挿しがあるので苦手な方はご注意ください。
ダイヤとハッカのお話が個人的には切なくて苦しかったです。
ダイヤはスウが好きだからダイヤはダイヤで苦しいし、ハッカはハッカで苦しいし…。
ダイヤの矢印が、ハッカに向いてくれればいいなぁと思わずにはいられなかったです。
今回のケモミミのお話も可愛くて好きでした~♪
肉食動物のスウが草食動物のシャオルとミクを拾ったところから始まります。
シャオルとミクに愛されるスウが可愛いです。
初めはシャオルとミクの性欲を発散することが目的だったスウでしたが、シャオルとミクと想い合っていたことが分かり、えっちに積極的になるスウが可愛かったです。
まさか二輪挿しが見れるとは…!えっちでした…!
スウにちょっかいをかけていたダイヤはスウに振られて切ない展開でしたが、ハッカとの続編があるそうなので楽しみです。
シーモアは白抜き修正でした。