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このタイトルのエッチな響きについつい期待しちゃうけど。
溢れ落ちそうな、大きな黒い瞳できゅるるーんと上目遣いされれば、さすがに貴也さまも落ちてしまう。
美少女と見紛うほどに華奢。サラサラの黒髪。
あざといばかりの愛くるしさ。こんなドールな押し掛け少年メイドが一生懸命仕えてくれれば、
そりゃ絆されちゃうよね。
結構昔な作品のせいか、その王道っぷりもよもや新鮮。
貴也さまに可愛がられる栄太郎に、嫉妬した先輩メイドから意地悪されたり。
貴也さまの婚約者というのが、ご令嬢の筈なのに、絵に描いたようなビッチだったり。
婚約者がいながらも、貴也さまは栄太郎に夢中になってしまう。
それはもう、必死なほどに。情熱的に。
資産家の家柄なんだが、貴也さまのお仕事が何なのかは謎。
毎朝お出掛けされ、夕方にはご帰宅される。
同時収録がまた秀逸で。
貴也さまの祖父と、栄太郎の祖父の切ない悲恋が描かれる「花火」
テンプレと言われれば、そうなんだけど。
貴也さまと栄太郎が時を経て、結ばれるのはきっと、運命なのだと思わせてくれる。
そうでも思わないと、これは。哀しすぎる。
もう一本、恋する奇跡を描いた「ただ側にいて触れていて」
ちょっと謎解きな要素もあって。私はあっ⁈ と、驚かされました。
閉ざされた心を開く、温かな光。
CJ Michalskiさんらしい、お金持ちと健気な少年とお伽噺のような展開を存分に楽しめた作品でした。
甘々な表題作カップルのお話の中に、とても切ないリンク作「花火」がいい意味でスパイスを与えていると思います。
こういう切ないお話も私は大好きなので、思わずグッと言葉が詰まりました。
表題作はカッコイイ攻め様と、ちょっと天然っぽいけどそれが可愛い受け様が王道的なお話を展開。
受け様視点で描かれているので、やはり受け様の方に重点が置かれていると思うのですが、なよっちいようでも芯が強くて前向きな性格が魅力的で、ついつい応援したい気持ちになってしまいます。
微笑ましいお話を読みたい時にはお薦めです。
CJミチャルスキーさんの作品で一番好きです。
とにかく、栄太郎が一生懸命で可愛いんです。健気なメイドっぷりにキュンキュンします。ピュアすぎるところも萌えます。
貴也も、最初は冷たいのに、だんだん栄太郎に夢中になっていく様子に萌えます。栄太郎だけを甘やかしているのが、読んでて気持ちいいです(笑)
実は、二人の祖父達が結ばれなかった過去があったという設定もツボです。
同時収録の『ただ側にいて触れていて』も、大好きです。
人間不信な攻めが、一途で一生懸命な受けに絆されて、可愛くなっていくのが好きなんです。
メイド君、明らかに女の子ですよね。
これが受け入れられない人は読んではいけません(笑)
でも服装がなんとも中途半端ですね。
メイドにも執事にもなりきれないというか☆
お金がないことくらい分かっているんだから、注意するならそれくらい用意したらいいじゃないかセバスチャン!って突っ込みはおいておきましょう。
あえての服装でしょうから(^_^)
1冊丸々表題作ではなく、短編が他2作入っております。
花火は切なーいお話ですが、続くただ側にいて触れてはトントン拍子なお話で、対照的でした。この順番の方が読者にとっては後味よく終われるけど、余韻があまり残らない感じもしますが。
受けが純真で素直な性格、攻めが大人で包容力があってお金持ち、
と既に設定から美味しそうな王道の臭いがする作品ですが、
ストーリー展開や萌えも王道な感じでした。個人的にはどこか
一か所でもひねった展開があったらますます好みだったと思うん
ですけど、王道だからこその安定感があるというのも事実なので
この作品はこれで良かったのかな。
あと本来なら恋を恋だと気付かないようなピュアすぎる受けは
苦手なんですけど、栄太郎は何だか素直に可愛らしく感じられ
ました。(多分これもこの作品の王道パワーが働いたと思われる。
王道パワー恐るべし)お金持ちだと色々と対人関係が大変そうだし、
栄太郎のマイナスイオンに(絶対出ているはずw)癒されている
攻めの気持ちにも納得!(笑)
そして後ろの方に入っていた2つの話も好みでした。両方とも切ない
雰囲気が素敵で、私は表題作よりこちら二つの方が個人的には好き
だったかなぁ。特に『ただ側にいて触れていて』の俺様攻めが受けに
ちょっとずつ懐いていく過程が好きだったんですが、最後の超ハッピー
展開は私的には正直微妙なところで、短いページ数なので仕方ないと
思いつつも受けが攻めの腕になる感じで終わっても良かったんじゃ
ないかな、と。まぁ完全に私個人の好みですけども…。
タイトルの作品は2巻に続くようなので、これからどうなっていくのか
楽しみです。