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表題作花恋つらね 8

新井源介(野田淳平)
20歳,大谷屋御曹司
松川惣五郎(東周吾)
20歳,玉乃屋御曹司

その他の収録作品

  • 二十歳になったので、お酒の席も増えました(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

蔦丸と惣五郎の従兄・武市は、惣五郎の祖父・菊右衛門が当初からこの事実を知りながらも静観していることに疑問を抱きはじめ……? 梨園の御曹司同士の恋絵巻、引き継がれる想いと絆の第八巻!!【全189ページ】

作品情報

作品名
花恋つらね 8
著者
夏目イサク 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
花恋つらね
発売日
電子発売日
ISBN
9784403668203
4.5

(76)

(46)

萌々

(24)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
16
得点
344
評価数
76
平均
4.5 / 5
神率
60.5%

レビュー投稿数16

一生懸命歌舞伎やってるんだから文句は言わせない

 蔦丸、武市、菊右衛門とそれなりの人が2人の関係を知ることになりましたが、この3人はひとまず源介と惣五郎が真面目に稽古や舞台に取り組んで、人前では一切仄めかさない限り、反対はしないというスタンスでほっと一安心。本人たちもその線引きは曖昧にではなくきっちり守っているし、もちろん歌舞伎への情熱は変わらないし、咎められる謂れもないでしょう。ただ、将来も視野に入れると後継ぎ問題は避けて通れず、大谷屋も玉乃屋も納得させるという大仕事をいつか成し遂げなければなりませんね。でもまだ今は、1つひとつの舞台に全力でぶつかる、これができていれば十分だと思います。

0

じいちゃんと源惣世代のリンクが刺さる

全巻一気買いして、数日前から読み耽っているこちらのシリーズ。もう、歌舞伎を観に行ってみたくて仕方なくなってる…!うずうずします。

で、ページを開いてびっくり。いきなり2年後。ちょっとこの”空白の2年間”について詳しく知りたい気も。
でもでも、お互い忙しい合間を縫ってのラブラブ逢瀬えちに、序盤から萌えました。

「応援しなくてもいいから 邪魔しないでください」ーーこのセリフ、グッときた…!
蔦丸と武市に告げた二人の覚悟・真剣な気持ちが伝わってきて、応援する気持ちで読みながらグッと拳を握っていました。

それにしても源惣ペア、組ませてもらえたのはこの2年でたった3回だけとは…!舞台で相方になるって、そうそう上手くいかないものなんですね。。

一番印象に残ったのは、レビュータイトルにも書いた惣ちゃんの祖父・松右衛門のお話が再度出てきて、現在の源惣コンビとリンクしている部分かな。

おじいちゃんの秘密の恋がバレてしまったらどうしよう…!とドキドキして、ちょっと一呼吸置いて気持ちを落ち着けてから読みました。

じいちゃんの恋心は、この先もきっと誰にも明かされることはないんだろうな。そうであって欲しい。

そしてお仕事面では、惣ちゃん、大役に苦しむ…という巻。プレッシャーに人一倍弱い惣ちゃんが、この苦しい局面をどう乗り越えていくのか。あああ目が離せない!

あと2冊で完結なんて、本当に!?と、今思ってます。大事に読みます…!

0

「覚悟」の先へ…急がば回れ‼

成長した源介と惣さま
2人なりの覚悟をしっかり示し一旦は武にぃと蔦丸さんを説得

腹を括り覚悟を決めた2人の成長が眩しい8巻
きっとこの2人の行く末を誰よりも見守っているのは菊右衛門さんなんだろうという事はひしひしと伝わって来ます

とは言え「名を遺す=名跡」問題は「気持ち」だけで片付くものでもない所がこの作品の大きな障害
でも、、、覚悟には覚悟で応える心意気
そんな展開をどうしても期待してしまう

本音と建て前が曖昧な世界だけれど「粋」である事が「恰好の良さ」だと信じてる…!

その為にも先ずはお役をしっかり務め上げて役者としての実力と立場を手繰り寄せるのが最善
まさに”急がば回れ”

そんなヒリつく舞台のお話しと対比するように2人の盤石な仲の良さに癒される♡
お互いが素直に「好き」を伝え合う空間には萌えしか存在しない (ღˇ◡ˇ*)♡

この先の2人の終着、、、どうなるんだろう。。。(,,•﹏•,,)


それにしても…惣さま、物持ちイイなぁ~
シャチのべんけい、ずーーーっと大事にしてるの、ほんとかわいい~♡

0

最高の相方になるために。

前巻から二年後の話になります。一番の相方を目指すことにした二人。でも、そうそう上手くいくはずもなく、一歩ずつ歩いています。仲を反対する武市と蔦丸にも、外では恋人らしさを見せない、ということで、とりあえず静観してもらうことに。源惣コンビよりその二人のことで、相談している武兄と蔦丸さんの方が、楽屋で噂になっているのが、笑えました。寿一郎と菊右衛門の不仲だった理由を調べようとした結果、喧嘩するまで、彼らが最高のコンビだったことが判明。そんな中、惣五郎に、弁天小僧という大役が、まわってきたが、苦戦する惣五郎だった…。
以下、次巻ですが、お互いの親友に相手との苦労を訊かれて、答える内容がとても好きでした。問題山積みですが、どう落としどころを見つけるのか、とても楽しみです。

1

思わず声が出た。「やっぱ面白い!」

普通にサクサク読めて、普通に面白い!
これってスゴイことだと思う。
さすがベテラン作家様の実力!

前巻から2年の月日がたち、源惣コンビも大人になりました。
恋人同士のイチャイチャは自分たちの部屋の中だけでして、人前ではただの役者仲間として最低限の会話しかしない、なんていう高度な技が使えるように!
でもって惣様が、
「〝こんなだけど実はおれら付き合ってるんです〟っていうのが意外と悪くない」って言って、ほくそ笑むの。
わかる〰︎〰︎〰︎!!

更に、漫画の読者である私は全部知っているから、作中のお客さんも関係者も知らないけど、実は二人が本当の恋人同士で、あんなこととかこんなこととかもしちゃってるのよねー(*≧∀≦*)と悦に浸るのです♡

武市、蔦丸のお兄ちゃんズは変わらないなぁ。
ずうっと源惣をハラハラ見守り…監視して、楽屋でヒソヒソ話し合ったり、武市の家で飲みながら語り合ったり。
ん?どんどん距離が近くなってる!
そこに持って来て、蔦丸さんがバイと判明?!
武市×蔦丸のフラグが立った?

読めば読むほど、このお話はどんなふうに締めくくられるのだろう?と気になります。
寿一郎と菊右衛門の生き写しの孫たちの恋が成就することにより、祖父たちの想いも昇華(成仏?)するのだろうか。
跡継ぎ問題はどうなるのか?
武市、蔦丸までくっついたら、本当に血が絶えてしまう。
でも歌舞伎界では養子を取ることも普通によくあるから、そんな道もあるのでは?
(男二人がくっついて、一緒に養子を後継者として育てて行く、って結末の貴族社会を舞台にしたBLもありましたよね。)

あとがきで夏目先生が、「惣五郎や源介、菊右衛門、蔦丸、みんなが、出来る限り『良かった!』と思えるようなラストに向けてがんばります」とおっしゃっているので、そろそろお話も終盤に差し掛かって来ているのかな。
読者も「良かった!」と思えるラストを切に期待しております。

0

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